目指せ宗谷岬! いざ最北の地へ ある夏の想い出 ② ~ 奥入瀬渓流・ねぶたの家ワ・ラッセ ~ 青森県十和田市

 バイカーの憧れ、一度は走ってみたい北海道。ある夏の日にふと思い立ち、宗谷岬まで行ってみよう、と走り出した2016年の夏。せっかくの機会ですので、東北もいろいろと巡りながら北を目指すこととなり、前回は青森県は十和田湖までの立ち寄りスポットをご紹介いたしました。今回は、2日目、遂に北海道に上陸するまでのお話です。

 

清らかで美しい奥入瀬渓流を散策

 さて、宗谷岬を目指した2日目は、十和田湖畔の宿の朝食をそそくさと済ましましたらすぐに出発です。

 今回のロングツーリングの最大の反省点は、1日に走る距離を長くとりすぎたこと。ゆっくり観光するだけの時間を作れずに、立ち寄るスポットも駆け足で見る感じとなってしまったのは、後になって後悔することになります。

 やはり、時間をかけてしっかりと各観光地を楽しむ方が自分には向いているのかもしれません。

 宿を出てから、奥入瀬渓流を経由して、青森市内に向かいます。

 奥入瀬渓流の付近は、緑が美しく、道路を走っていましても緑が心地よいエリアとなりますが、如何せん、道路が広くない。

 センターラインのある国道ではありますが、くねくねと曲がっており、人気の観光スポットですので、朝から大型バスを含めて、それなりの交通量のある道です。

 景色と空気は素晴らしいのですが、意外と多い交通量に少々面食らってしまいました。

 時間に余裕がないと申しますか、初めて足を運んだエリアですので、あとフェリー乗り場までどのくらいの時間がかかるのか解りませんでしたので、なるべく早く青森市内に着いておかないと、という不安もあり、奥入瀬渓流に立ち寄ってみましたものの、やはりゆっくりと楽しむことができなかった、というのが正直な所かと思われます。

 まずは、石ケ戸休憩所付近に、駐車できそうな場所がありそうでしたので、石ケ戸休憩所を目指します。

 道路脇に駐車できるスペースがありましたが、午前中の割と早い時間帯にもかかわらず既にほぼ満車状態でした。バイクでしたので駐車スペースを何とか見つけ駐車します。

 奥入瀬渓流には、銚子大滝をはじめ、たくさんの見どころがありますが、今回は時間の都合で、銚子大滝と並ぶ有名どころの「阿修羅の流れ」付近まで散策し折り返すことにします。

 全国に名前を轟かす景勝地だけありまして、奥入瀬渓流沿いの遊歩道はしっかりと整備されており、気持ちの良い緑豊かな川沿いにしばしの癒しを感じます。

 水も綺麗なのですが、とにかく緑と木漏れ日が心地よい。駐車スペースはあれほど混み合っておりましたが、ハイキングコースとなっております遊歩道は長く広いエリアに渡りますので、遊歩道自体はそれほど混み合っておらず、ゆっくりと自分のペースで歩くことができます。

 秋の紅葉も素晴らしいスポットではありますが、暑い夏に涼を求めて、水辺の風景を楽しみたい方にはお勧めのスポットかもしれません。

 奥入瀬川の流れは変化に富んでいて、観ていて飽きることはありませんし、国道を走って車窓からみる渓谷とは一味違う楽しさを感じることができますので、奥入瀬渓流を訪れましたら、ぜひとも短い区間でもよいので川沿いの遊歩道を歩いていただきたいと思われます。

 当時は、まだそれほどカメラには興味はなく、スマホ片手に最北の地を目指す旅に出た訳でありますが、写真を見返してみますと、今でしたら三脚立ててしっかりと美しい川の流れを表現すのに、とも思うところもありますが、写真で見るだけでは味わうことのできない素晴らしさは、やはり現地を訪れてみて良かったと今更ながらに思うところもあります。

 緑の木々も美しいですし、岩の苔の緑も美しく、これは1時間少々の時間では全然足りることはなく、じっくり時間をかけて楽しんでみたいスポットでもあるとも感じ、いつか再訪してみたいと思っております。

 

フェリーまでの時間はねぶたの家 ワ・ラッセへ

 さて、心地よい散策ができました奥入瀬渓流を後にしまして、青森市内のフェリー乗り場を目指します。

 奥入瀬渓流から八甲田山の麓を通り、青森市内に向かいます。が、八甲田山の周辺も素晴らしい雄大な景色で、走っておりますと凄く気持ちの良かった道だったと記憶しております。

 時間に余裕がありましたら、という思いが沸き上がってきますが、周辺散策をすることは諦め、一途青森市内を目指します。

 八甲田から青森市内までの道路は、景色も良く心地の良い道路で、混雑もなくスムーズに青森市内まで向かうことができました。

 午後のフェリーを予約しておりましたが、お昼頃には青森市内に入りましたので、少々時間調整のために、青森駅近くの青森市文化観光交流施設ねぶたの家ワ・ラッセに立ち寄らせていただきました。

 実は、青森の夏で一番盛り上がりますねぶた祭ですが、どうも開催間近でした様で、市内は午後から交通規制などが行われていたようです。

 祭りの本番を見ればいいじゃないか、と言われてしまいそうですが、正直北海道に向かうことで頭がいっぱいで、そこまで頭が回らなかったと言いますのが正直なところです。

 ねぶたの家ワ・ラッセの館内には、迫力のねぶたが多数展示されており、思いのほか見ごたえがあり、楽しむことができました。

 青森市内に入りますと、やはり平地に降りてきたためか、夏の暑さを感じ、少々バテ気味なところもありましたが、ねぶたの家ワ・ラッセは、もちろんエアコンが効いており、フェリーまでの時間の暑さをしのぐのにも丁度よく、しばらく展示物を楽しませていただきました。

 そろそろフェリーの時間も近づいてきましたので、フェリー乗り場に向かうことにします。

 北海道に向かう前に、駆け足でしたが寄らせていただきました東北は、思いのほか素晴らしいスポットが多く、機会を作ってまた東北に足を運んでみたいと思うに至りました。

 ねぶたの家ワ・ラッセから、フェリー乗り場までは3㎞ほどでしょうか。

 バイクでフェリーに乗るのは実は初めての経験でしたので、少し早めに向かいます。

 ターミナルで乗船手続きや乗船方法について教えていただき、フェリーの傍で並び、乗船の順番を待ちます。

 初めての経験ですので、なかなか緊張しております。まだ慣れていないバイクでの乗船でしたし、足つきにも少々不安がありましたが、無事に何とか乗船し、バイクをフェリーに固定していただいたのを確認してから、デッキに上がります。

 遂に、という思いが沸々と沸き上がってきます。

 出港です。ターミナルが見えております。霞んではいましたが、晴れの日でこれからの北海道ツーリングに期待が膨らみます。

 

参考情報

 急遽、思い立った宗谷岬への旅。2日目は念願の北海道上陸となりました。

 北海道は、新婚旅行で訪れて以来。バイクで訪れましたのは初めてのことです。

 2日目は、無事にフェリーで北海道に渡りまして、日も暮れつつありましたので、フェリーを下船して、函館市内に予約しておりました宿にそのままチェックインさせていただき、無事に2日目終了となりました。

 次回、3日目には、試される北の大地の洗礼を早速受けてしまい、少々予定外の事案も発生いたしますが、それはまた次回に。

 今回、撮影しました画像は、2016.08.07に撮影したもので、記載の内容につきましても撮影当時の内容となりますので、ご理解の程お願い申し上げます。最新の詳しい情報につきましては、関連施設のHPなどでご確認をお願いいたします。

 使用機材 : SONY SO-03H