目指せ宗谷岬! いざ最北の地へ ある夏の想い出 ① ~ 蔵王・田沢湖・八幡平・十和田湖 ~ 秋田県仙北市

 さて、夏になりますと北の大地を目指すライダーが増えてまいります。北海道ツーリングと言いますと、ライダーの憧れ。いつかは走ってみたい北海道、と思われていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。今回は、自分が初めて北海道にツーリングに向かった際に立ち寄りましたスポットについて写真を交えて記しておきたいと思います。

 2016年の話になりますので、なぜ今更?と思われる方もいらっしゃるかとも思われますが、この夏北海道を目指すライダーのお役に立てたら、などという高尚な気持ちは全くありません。実は、行方不明になっておりました昔の写真を発見しまして、写真データの整理を兼ねて、記録として残しておきたいという気持ちが高まりまして、今回より複数回に分けて、初めて北海道にバイクで向かい、最北の地、宗谷岬を目指したときのことを綴っておきたいと思います。

 掲載している写真につきましては、殆どがスマホ画像となりますので、今となりましては少々画質に不満を持ってしまうところではありますが、緩く書き綴ってゆきたいと思います。

 

まずは蔵王のお釜へ

 今となっては、4年前の話になってしまいますが、初めてバイクで北海道を訪れた際のお話です。

 実は当時はいろいろと行き詰まっていた部分もあり、何か達成感を味わいたいという思いが沸き上がり、急遽、最北の地、宗谷岬までバイクで行ってみよう、という事になりました。

 北海道行きを決めたのは、出発の1週間ほど前。今にして思えば、下調べの不足はもちろんのこと、すべてにおいて準備不足だったと感じるところ多々あります。

 荷物は、下着や貴重品などデイバッグひとつだけ。当時はキャンプには全く興味がありませんでしたので、出発直前に安宿を予約しました。

 また、10日ほど前に納車されたばかりの不慣れな中古バイクで、4,000㎞ほど走ろうというのですから、少々無謀な冒険だったと、今更ながらに感じております。

 前置きが長くなってしまいましたが、北海道に向かう前に、東北にも立ち寄りつつ北を目指すことにしました。

 まずは、山形の蔵王のお釜を目指します。

 恐らく遠い昔に一度訪れたことがあるはずなのですが、草津白根山の湯釜と混同してしまっているかもしれません。

 東北道を降りて、蔵王エコーラインのワインディングを気持ちよく走り上ってゆきます。

 エコーラインは無料の県道ですが、お釜に向かう最後の所で、蔵王ハイラインという有料道路に入り、一番上の駐車場よりお釜までは少し歩いで登ってゆくことになります。

 有料道路を使用したくない場合は、リフトで向かう方法もあるようですが、リフトも有料となります。

 エメラルドグリーンのお釜が美しいです。

 しかし、それ以上に雲一つない青空と遠くの山々が霞んでいる景色が美しく印象に残っております。

 

抜群の透明度を誇る田沢湖のはず・・・

 蔵王のお釜を楽しんだ後は、秋田県は田沢湖を目指します。

 水深423.4mの田沢湖は日本一の深さを誇る湖で、その透きとおった瑠璃色の湖面は他ではなかなか観ることのできない美しさで、湖畔に佇むたつこ像は有名で、その金色に輝くブロンズ像と透きとおる瑠璃色の湖は人気の観光スポットとなっております。

 しかしながら、蔵王では雲一つない快晴でしたが、田沢湖に着くころにはどんよりとしたお天気となっていました。

 湖面もモノトーンな雰囲気で、本来の美しさを楽しむことはできませんでした。近づいて湖面を覗き込むと、辛うじてその水質を見て取れるという少々未練の残るものとなってしましました。

 因みに、別の機会に訪れました時には、この美しさです。

 水面は本当に美しく、心洗われるかのようです。

 御座石神社の湖畔の鳥居です。

 

一度は訪れてみたかった八幡平アスピーテライン

 お天気には恵まれなかった田沢湖でしたが、その片鱗を垣間見ることはできましたので、別の機会に再訪することを誓って、先へ進みます。

 田沢湖より北上し、以前より一度訪れてみたかった八幡平アスピーテラインに秋田県側から向かいます。

 標高の高いところまで上がってきますと、空が近くなります。

 八幡平山頂レストハウスに駐車場がありますので、そこにバイクを駐車してしばし雄大な景色に放心状態となります。しかし、少し雲が多いのは残念ではありますが。

 八幡平はグリーンシーズンも素敵ですが、秋の紅葉も素晴らしい所です。また、ゴールデンウィークの頃は、残雪の雪壁の中を走ることもでき、季節によって様々な風景を楽しむことができるスポットです。

 

黄昏の十和田湖畔をゆるりとお散歩

 かなり詰め込みすぎな一日目と申しますか、距離を長く想定しすぎた感のある一日目と申しますか、時間が押しておりましたので八幡平を後にして、一日目の宿泊地の十和田湖を目指します。

 さすがに前日夜より走りづめですので、疲れがないと言いますと嘘になってしまうかもしれません。

 十和田湖畔の宿に向かう前に、発荷峠展望台に立ち寄り、十和田湖を望みます。

 無事に宿に到着し、チェックインを済ませ、十和田湖畔を少し散策します。

 静かな湖畔に立つ乙女の像です。

 陽が落ちてゆく黄昏時に湖畔をのんびり散策し、癒されました。

 

参考情報

 今回は、4年ほど前の話となりまして昔ばなしを書き綴ってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。

 古い写真の整理に併せて、記録として残しておきたい気持ちもあり、記させていただきました。

 今後も、機会を設けて、宗谷岬を目指したときに立ち寄ったスポットをご紹介できたら、と考えておりますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。

 尚、今回使用の写真は2016.08.06に撮影したもので(一部2017.05.03撮影)、記載の情報につきましては撮影当時の情報となりますのでご理解の程お願い申し上げます。最新の詳しい情報などは関連施設のHPなどをご確認お願いいたします。

 使用機材 : SONY SO-03H(一部Canon SX610HSで撮影)