妖艶?神秘的?珍しい蓮の品種 近江妙蓮 見頃時期とアクセス、駐車場 滋賀県守山市

 7月に入りますと、美しい蓮の花が各地で見頃を迎えます。滋賀県の守山市では花弁が数千枚にものぼる珍しい蓮の花を楽しむことができるスポットがございます。今回のカタスミ日記は、滋賀県は守山市で珍しい蓮の花を観賞することのできる近江妙蓮公園の蓮の咲く風景をご紹介いたします。

 

非常に珍しい蓮の花 近江妙蓮の咲く風景

数千枚の花弁が重なる近江妙蓮の花

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 蓮の花は、神秘的で美しい花をイメージされる方も多いかとも思われますが、今回は蓮の品種の中でも非常に珍しい近江妙蓮をご紹介いたします。

 近江妙蓮は、もともとはインドの原産の蓮の花となり、達磨大師によってインドから中国に伝えられた後に、慈覚大師が中国より持ち帰って伝えたとされております。

 歴史をたどりますとなかなか歴史を感じられるもので、長年花が咲かない時期があったりと、苦労を重ねながら今日まで育てられております。

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 花の形状が他ではなかなか見られない独特のもので、蕾の時は一つの花のように見えますが、花が開くと2個もしくはそれ以上の花群が現れ、一つの花に何個かの花が咲く、何とも言えない不思議な蓮の花となっております。

 特に、花弁の数が他の蓮の花とは異なり、異常に多く、2千枚から5千枚の花弁を付けると言われております。

 実際に近江妙蓮を見てみますと、開花はしているのに花弁の数が多すぎて、パッと開いているようには感じられない印象になろうかと思われます。

 白い花びらの一部に赤っぽい色がついた花となりますが、その形状と色合いから、妖艶な雰囲気も漂わせております。人によりましては毒々しく感じられてしまう方もいらっしゃるかとも思われます。

 「妙蓮」という呼び方は、一説には、妙な蓮だ、という意味合いが込められているという説もございます。

 近江妙蓮は、他ではあまり見ることのできない独特の雰囲気があり、一見の価値のあるものかと思われます。他では、金沢の加賀妙蓮、府中の武蔵野妙蓮が近江妙蓮の仲間と言われており、これらは近江妙蓮から移植されたものとも言われております。

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近江妙蓮の見頃時期

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 全国的にも珍しい蓮の近江妙蓮でございますが、花の見頃の時期としましては、その年の気候によも左右されますが、例年7月上旬から8月上旬にかけてが見頃の時期となります。特に7月の中旬から後半にかけてがピークの時期となっております。

 守山市の市の花にも選定されている近江妙蓮ではございますが、近江妙蓮の花は近江妙蓮公園で観賞することができるようになっております。

 長閑な田園の中にある近江妙蓮公園は、2,500㎡の敷地で、妙蓮を観賞できる大日池と瑞蓮池があり、その他展示資料館も園内に整備されております。

 蓮の見頃期間につきましては、例年有料期間となり、入場料は220円となっております。

 火曜日休園で、朝9時より17時までの開園となっておりますが、見頃の時期につきましては、朝7時よりの早朝開園も実施される事となっております。

2023年7月22日現在 最新開花状況

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近江妙蓮公園 アクセスと駐車場

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 近江妙蓮公園へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR東海道本線守山駅より近江鉄道バスにて「田中」バス停下車、徒歩3分ほどとなっております。

 滋賀県守山市中町39付近

 自家用車にてのアクセスにつきましては、、名神高速栗東インターより約9㎞、車で30分ほどとなっております。

 無料の駐車場も完備しており、10台ほど普通車の駐車が可能となりますが、駐車場の入り口が少し入り組んでおり判りづらいところもございますので、訪れます際には充分運転にご注意の程お願い申し上げます。

2023年7月22日現在 最新開花状況

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終わりに

 今回のカタスミ日記は、非常に珍しい蓮の花、近江妙蓮をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

 独特の雰囲気のある蓮の花で、好き嫌いが分かれる花かと思われますが、興味を持たれました方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

2023.07.03記