難攻不落の小田原城 城址公園の花菖蒲とあじさい開花情報 神奈川県小田原市

 先日の晴れ間に小田原城址公園をゆるりとお散歩してきました。この時期は何と言いましても紫陽花、その紫陽花よりも少し早い時期には花菖蒲を楽しむことができます。花菖蒲と紫陽花を楽しみながら、難攻不落と言われた名城小田原城を散策します。

 

初夏の小田原城を散策

 撮影に訪れる時は天気予報を気にしつつ出掛けるようにしていますが、梅雨時の天気予報は精度がいまいちなことが多く、予報が外れることも結構な確率であります。

 天気予報の精度が今まで悩みの種だった部分もありましたが、最近、スマホアプリを導入してみて、精度が上がったような気がします。

 天気予報で晴れの日でも実際は雲が多くて空が真っ白で写真に撮るといまいちな空に写ったり。そのような悩みを解決してくれたのが、今回導入した、「Windy.com」というアプリ。天気予報をはじめ、風向きや強さ、雲の流れを地図上で確認できます。

 この日も某天気予報では、一日晴れの予報でしたが、朝起きてみますと雨は降ってはおりませんでしたが、一面白い雲で覆われておりました。Windy.comで雲の流れを確認しますと、午後からは雲が消えて晴れて視界が良くなる予報。

 午後からのお天気が回復する事を期待しつつ、この日はお出掛けしました。予報は見事に当たり、お昼過ぎ頃から少しずつ青空が見え始め、13時頃にはすっかり青空になりました。

 その青空の下で、今回は小田原城址公園を散策しました。

 小田原城と言いますと、何と言いましても北条早雲。

 難攻不落と称えられた天下の名城小田原城を築いた戦国の武将です。北条氏と言いますと、鎌倉時代の北条政子などを連想してしまいますが、それと区別するために後北条氏とも呼ばれる事もあるようです。

 北条早雲は、生前は伊勢宗瑞を名乗り、北条早雲と呼ばれたのは死後嫡男氏綱が北条姓を名乗ってからとも言われております。

 また現在の天守閣は昭和35年に再建されたもので、城址公園自体も江戸時代に再整備された小田原城が基礎となっている模様です。

 北条早雲の戦国時代に築かれた小田原城は、9kmにも及ぶ土塁や空堀で囲む難攻不落の城だったと言われ、八幡山から海岸部まで小田原の街を土塁や空堀で覆う壮大なものだったようです。

 紫陽花の様子を観に来た訳ですが、折角来ましたので、城内を散策してみます。

 再建された天守閣とは言え、やはりお城ってかっこいいですね。

 石垣と天守、また城内にいくつかある重厚な門。力強くもあり美しい。常盤木門から望む銅門と小田原市内も見晴らしが良くて気持ちが良いものでした。

 平日だったためか、お天気が不安定だったためか、混雑はなく、のんびりと散策することができました。

 

小田原城址公園の花菖蒲とあじさい

 例年6月には「小田原城あじさい花菖蒲まつり」が開催されますが、今年はコロナウイルス感染拡大防止のため中止となっております。

 残念ではありますが、致し方のないところかと思われます。観光各地でこの様に各種イベントの中止が発表されておりますが、人が密集する状況を作らない判断は適切な判断だと思います。今回は蜜を避けつつ、人との間隔を保ちつつ、花菖蒲と紫陽花を楽しませていただきました。

 例年紫陽花は6月上旬から7月上旬に掛けてが見頃となり、花菖蒲の方はそれよりも少し早く5月下旬から6月中旬に掛けてが見頃となります。

 花菖蒲の方は、満開で綺麗に咲き誇っておりましたが、例年より花の数が少なかったような気がしたのは気のせいでしょうか。

 しかしながら、10,000株とも言われる花菖蒲が東堀にはあり、一面に広がる花菖蒲を楽しむことができます。

 花菖蒲の傍の城壁の斜面一面に紫陽花が植えられているのですが、こちらの紫陽花は剪定の影響か、今年は花が少ないように感じられました。

 小田原城址公園には、2,500株の紫陽花が植えられており、梅雨時の城内に彩を与えてくれます。

 南入口から花菖蒲のある東堀までの区間にも紫陽花が咲いており、こちらの方は見頃を迎えていました。

 こちらでは銅門を背景に紫陽花を撮影することもできます。

 春は桜の名所でもある小田原城、この時期は紫陽花の名所でもあります。梅雨時を彩る紫陽花を求めて、ゆるりとお散歩してみてはいかがでしょうか。

 

小田原城址公園 アクセス

 公共交通機関では、JR・小田急小田原駅より徒歩10分ほどとなっております。

 神奈川県小田原市城内7-8付近

 付属の駐車場につきましては、観光バス・障害者車両・バイクは南入口付近に駐車場がありますが、一般駐車場(普通車)はありません。

 一般の普通車につきましては、付近のコインパーキングを利用することとなります。

 紫陽花を楽しむ場合は南入口からの入城がお勧めとなりますが、近くの小田原スポーツ会館(神奈川県小田原市南町1-1-40)のとなりの藤棚臨時駐車場(コインパーキング)が最寄りかと思われますので、ご確認ください。

 緊急事態宣言解除後に休館・休園していた施設は再開しておりますが、一部施設につきましては現在も休館を継続している施設もありますので、お出掛け前にご確認の程お願い申し上げます。天守閣開館時間は9時より17時(510円)となっております。

 

参考情報

 今回は、梅雨空の合間を縫って、難攻不落の名城小田原城を散策してきましたが、見頃の花菖蒲や見頃になりつつある紫陽花を愛でつつ、のんびりと散策することができました。

 画像は2020.06.16に撮影したもので、記載の内容につきましては撮影当時の情報となりますので、ご理解の程お願い申し上げます。詳しい情報につきましては関連施設のHPなどをご確認お願いいたします。

 使用機材 : 富士フイルム X30