目指せ宗谷岬! いざ最北の地へ ある夏の想い出 ⑥ ~ 知床・開陽台 ~ 北海道中標津町

 北海道ツーリングも6日目を迎え、今回は道東を訪れました様子をお届けいたします。北海道は、どこを走っても素晴らしい景色を楽しむことができますが、特に道東は雄大な景色を楽しむことができるスポットも多く、そのスケールの大きさに圧倒されてしまいます。早朝出発し、天に続く道、オシンコシンの滝、知床横断道路、北19号道路、ライダーの聖地開陽台を訪れました様子をお届けいたします。

 

早朝出発の6日目スタート まずは天に続く道とオシンコシンの滝へ

 前日は、移動が中心の一日となってしまいましたが、6日目も今回の北海道ツーリングの中では一番の移動距離となります。

 6日目は当初の予定では、網走の宿から出発し、天に続く道から知床横断道路、北19号道路からライダーの聖地開陽台に立ち寄り、帯広の宿まで進む予定でしたが、前日に関東からのライダーさんや、地元ライダーさんとの出会いがあり、屈斜路湖を望む美幌峠が素晴らしいとのお話を聞き、滅多に来られるものでもないので、少し無理を押して、美幌峠と摩周湖も6日目の予定に急遽加えることとなってしまい、走行距離の見込みでは、宿に到着するのは暗くなってしまってから、という不安がありましたので、早朝出発、駆け足観光で忙しい一日となってしまいました。

 その様な訳でして、早朝出発です。

 まずは、網走の宿を出て、天に続く道に向かいます。

 急いでいたためなのか、下調べが不足していたためなのか、その後、後悔し続けている事態に陥ります。

 こちらの写真は、天に続く道を斜里町側の標高の低い所から眺めたところ。噂に聞いておりましたほどの感動は感じられませんでした。

 それもその筈、天に続く道を展望台の方からではなく、展望台を見上げるような形で見て、「こんなものか」の一言で終わりにしてしまいました。その後、なぜ上まで行かなかったのだろう、と後悔し続ける事になります。

 旅の思わぬ出会いや偶然は、旅を一層想い出深いものにしてくれますが、事前の情報チェックも本当に大事な事だと、思い知らされました一件です。

 天に続く道の展望台までは行かずに、先を急ぎます。オシンコシンの滝まで来ました。

 国道沿いに駐車場がありますので迷わず比較的容易に行くことができます。

 道路の向かい側には、青いオホーツク海が広がります。

 駐車場から、遊歩道を少し登ってゆきますと、オシンコシンの滝が見えてきます。

 オシンコシンの滝は、「日本の滝100選」にも選ばれております知床半島最大の滝で、水量も豊富な美しい滝です。

 落差は、よく80mと言われていることが多いかと思われますが、実はハッキリせずに50m、30mという説もある様です。

 水量が豊富な滝ですが、滝壺に向かって激しく落ちてゆく感じではなく、滝全体が斜面にある様で、簾のように水が流れ落ちてゆく、いかにも涼し気な風景が広がります。その美しい景観から、「知床八景」にも数えられております。

 

知床横断道路の絶景を目に焼き付けて

 オシンコシンの滝を楽しんだ後は、知床横断道路を通って羅臼方面に向かいます。

 知床横断道路は、斜里町と羅臼町を結ぶ国道334号線の事を言いますが、道東の絶景道路としても有名なワインディングロードとなっております。

 これは羅臼岳でしょうか。青い空と緑の山が美しい。

 反対側を望みますと、遠くにはオホーツク海が見えております。また、今まで走ってきました道を見て取ることができます。このような緑の中を一本のワインディングロードが縫う様を見下ろすにつけて、何とも贅沢な道だと、感じるところあまたです。

 知床峠の頂上付近にある駐車場から。良く晴れた青空が美しい。

 駐車場で休憩を済ませ、今度は羅臼側に向かって知床横断道路を下ってゆきます。

 右に見えておりますのは国後島でしょうか。北方四島を見渡すことができます。

 スマホのデジタルズームですので画質は良くはありませんが、この日は雲海状になっており、雄大な景色と絶景を楽しむことができました。

 さて、知床横断道路を無事に走り切り、道の駅知床・らうすで休憩を挟みます。目の前の海が美しいロケーションです。

 

ライダーの聖地 開陽台へ

 さて、道の駅知床・らうすで少しばかり休憩をしました後は、しばらく海岸線を走り、その後内陸地へ入ってゆきます。

 目指すは「ライダーの聖地」開陽台。

 開陽台に向かう前に、北19号道路を経由してから向かいます。

 この北19号道路は、これぞ求めていた北海道ロードという景色で、目の前に広がる広大な緑と青い空、そこに通る一本の道、というロケーションになります。

 その開放的な気持ちよさから、開陽台に向かう際には、多くのライダーが北19号道路を経由してゆきます。

 北19号道路から望む景色は、そのスケールの大きさと果てしなく続く大地、本州では決して観ることのできない景色かと思われます。

 北海道のスケールの違いを肌で感じながら、開陽台に向かいます。

 開陽台は、「ライダーの聖地」と言われ、北海道を訪れますライダーの多くが足を運ぶ絶景スポットとなっております。

 なぜ「ライダーの聖地」と呼ばれるのか。ライダーが多く集まってくる場所である事もあるのでしょうが、その昔、ツーリング小説に登場した事などから、そのように呼ばれているようです。

 因みに、「開陽台」という名前の名付け親は、尾崎豊氏。

 かのシンガーソングライターの尾崎豊さんが名付け親だと思われていらっしゃる方も多いようですが、恐らくそれは違うでしょう。

 昭和36年に当時の中標津町長の尾崎豊氏が「開陽台」と命名したとの事です。詳しい事は解りかねますが、恐らく同姓同名の別人かと考えられます。

 初めて見る地平線。

 開陽台では、330度の眺望を楽しむことができると言われておりますが、残り30度は山が邪魔をして、という事のようなのですが、実際には山までは遠く、360度の開放感を楽しむことができます。

 因みにこれだけ広大な景色を楽しむことができる開陽台ではありますが、標高は意外と低く270mだと言われております。

 

参考情報

 今回は、北海道ツーリング6日目の前半をお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか。

 6日目は、この後、屈斜路湖と摩周湖にも向かいましたが、長くなってしまいますので今回はここまでとし、次回その模様をお伝えしてゆきたいと思っております。

 今回は2016.08.11に撮影したもので、記載の内容につきましては撮影当時の情報となりますので、ご理解の程お願い申し上げます。最新の詳しい情報につきましては、関連施設のHPなどをご確認の程お願い申し上げます。

 使用機材 : SONY SO-03H