神秘的な水鏡の世界 龍王ヶ渕のリフレクションの景色 奈良県宇陀市

 リフレクションが美しい池としましては、信州の御射鹿池が有名で多くの写真愛好家や観光客が訪れる人気スポットとなっておりますが、関西は奈良県にもリフレクションが非常に美しい池が存在します。非常に静かな地域で水鏡の神秘的な世界が美しい宇陀市にあります龍王ヶ渕の秋の景色を今回はご紹介いたします。

 

水鏡が美しい 龍王ヶ渕の静寂の景色

龍王ヶ渕ってどんなところ?

SIGMA sdQuattro iso100 F8 1/13sec 75mm相当

 今回、ご紹介いたします龍王ヶ渕は、観光バスで訪れるような有名観光スポットではありませんが、その静寂の美しい景色に魅了された写真愛好家の間では人気の撮影スポットとなっております。

 龍王ヶ渕は、額井岳の中腹にあり、標高530m付近に位置し、湧水が溜まってできました池となります。

 東西150mほど、南北100mほどの池で、池の周りには遊歩道が設置され、美しい池を様々な角度から楽しむことができるようになっております。

 龍王ヶ渕は、古くから水源の地としまして地域の信仰を集めており、池の畔には、海神、水神とされる豊玉姫命を祀る堀越神社もあり、併せて参拝しておきたいところかと思われます。

 周りを山に囲まれた非常に静かなエリアで、風のない時には、リフレクションが美しい水鏡の世界を楽しむことができるスポットとなっております。

SIGMA sdQuattro iso100 F8 1/25sec 75mm相当

 

水鏡が美しい紅葉リフレクション

SIGMA sdQuattro iso100 F8 1/40sec 75mm相当

 龍王ヶ渕につきましては、紅葉スポットとしまして格段に紅葉が美しいという訳ではございませんが、秋の色づきを水面に映す景色はやはり美しく、季節感のあるリフレクションの風景を楽しむことができるようになっております。

 龍王ヶ渕の一番人気のシーズンは、やはり新緑の頃となりますが、ロケーション的には、紅葉の名所室生寺などとも比較的近くになりますので、併せて楽しみたいところかと思われます。

 龍王ヶ渕の紅葉の時期としましては、例年11月中旬から12月初旬が見頃の時期となります。

SIGMA sdQuattro iso100 F8 1/60sec 75mm相当

 

龍王ヶ渕を訪れる際の注意点

SIGMA sdQuattro iso100 F9 1/60sec 45mm相当

 龍王ヶ渕につきましては、以前より写真愛好家の間では人気の撮影スポットではありましたが、近年、少しずつ注目が集まるようになってきまして、観光目的で訪れる方も増えてきているようです。

 しかしながら、龍王ヶ渕の付近のエリアは山間の非常に静かな地域となり、騒音問題なども近年囁かれるようになってきました。

 深夜の訪問で、車・バイクにての通行で周辺住民から眠れないとの苦情が表面化してきており、夜間の車・バイクでの訪問を遠慮していただきたい旨の注意書きが、宇陀市のHPにも掲載されておりますので、ご確認していただきますと共に、訪れます場合は、節度ある対応をお願いいたします。

 また、龍王ヶ渕は、マムシやスズメバチなども生息し、散策の際は野生動物などにもご注意の程お願い申し上げます。

 龍王ヶ渕周辺には、公衆トイレは設置されていない点と、周辺道路が車の入れ違いが大変な狭い道路となりますので、併せてご注意の程お願い申し上げます。

SIGMA sdQuattro iso100 F8 1/15sec 300mm相当

 

龍王ヶ渕 アクセスと駐車場

SIGMA sdQuattro iso100 F9 1/30sec 75mm相当

 龍王ヶ渕へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、近鉄室生口大野駅よりタクシーで15分ほどとなっております。もしくは、室生口大野駅より徒歩1時間30分ほどとなっております。

 奈良県宇陀市室生向渕1795付近

 自家用車にてのアクセスは、名阪国道針インター(針テラス)より車で15分ほどとなっております。

 公共交通機関にてのアクセスが少々不便な事と、観光用の無料の数台停められる駐車場がありますので、自家用車にてアクセスする場合が多くなろうかと思われますが、周辺地域に配慮したマナーのある観光を楽しんでいただきますよう宜しくお願いいたします。

 

参考情報

 今回は、奈良県は宇陀市にあります龍王ヶ渕の秋の風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

 非常に静かな池で、風のない日にはリフレクションが美しい風景を楽しむことができます。

 リフレクションの美しい池と言いますと、やはり信州の御射鹿池が有名かと思われますが、御射鹿池は寒い時期になってまいりますと、池が黒っぽくなってきますし、更に冬季は凍結もしますので、年間を通してリフレクションを楽しむのは難しい環境かとも思われます。

 それに対しまして、龍王ヶ淵は、冬季には雪が降ったり周辺道路が凍結したりすることはあるようではありますが、比較的年間を通してリフレクションを楽しむことができる池かとも思われます。

 まだまだコロナウイルス感染拡大状況は予断の許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんでいただきたいところかと思われます。

2020.10.07記