「あたみ桜糸川桜まつり」日本で最も早咲きの桜 あたみ桜 2024年見頃時期と開花状況、アクセスと駐車場 静岡県熱海市
伊豆半島の土肥桜とともに「日本で最も早咲きの桜」を言われておりますあたみ桜。毎年1月から2月にかけて花を咲かせるあたみ桜は、伊豆半島に一足早い春を感じさせてくれる桜として、近年注目されております。今回のカタスミ日記は、伊豆半島熱海市で咲く早咲きの桜、あたみ桜の咲く風景をご紹介いたします。
あたみ桜ってどんな桜？
「日本で最も早咲きの桜」を言われますあたみ桜は、早いものでは12月中より花が咲き始め、1月から2月にかけまして見頃を迎えます早咲きの桜となっております。
もともとは1871年（明治4年）頃にイタリア人によって熱海にもたらされ、インド原産の寒桜の一種と言われております。
同じ伊豆半島の早咲きの桜の河津桜が、寒緋桜と大島桜の自然交雑種と言われておりますが、あたみ桜につきましては、一説には寒緋桜と山桜の交配とも言われております。
また、1977年（昭和52年）には熱海市の「木」にも指定されております。
あたみ桜は、ひとつの枝に早期と後期に開花する2種類の芽を形成するために開花期間が長く、一か月近くの長期に渡りお花見を楽しむことができることも特徴となっております。
日本で最も早咲きの桜 あたみ桜の見頃時期と桜まつり
「日本で最も早咲きの桜」と言われますあたみ桜は、例年1月から2月にかけまして見頃を迎えます桜となっており、ソメイヨシノよりも一足も二足も早い春を感じられる桜となっております。
あたみ桜のお花見の中心となります熱海市内を流れる糸川周辺では、あたみ桜の見頃の時期に合わせまして、「あたみ桜糸川桜まつり」が開催される予定となっております。
2024年の「あたみ桜糸川桜まつり」の開催期間としましては、1月6日（土曜日）より2月4日（日曜日）まで開催の予定となっており、期間中は16時30分より23時まで糸川沿いのライトアップも行われるようになっております。
ライトアップのほかに大道芸やバンド演奏など各種イベントも実施される予定となっております。
尚、糸川沿いのあたみ桜の開花状況につきましては、熱海市観光協会さん運営のHP「あたみニュース」内の「第14回あたみ桜糸川桜まつり」のコーナーにて随時発信、また市内各所のあたみ桜の開花状況につきましては熱海市HP内の「開花状況 あたみ桜開花状況」のコーナーにて随時発信してくれておりますので、気になられます方はご確認の程お願い申し上げます。
あたみ桜のお花見スポットご紹介
糸川遊歩道
桜まつりのメイン会場となり、あたみ桜の見頃の時期には糸川周辺はお花見の方で賑わうスポットとなっております。
糸川沿いに遊歩道が設置され、糸川の両岸に57本のあたみ桜が植えられております。
遊歩道で桜の木の下をのんびり散策する事もお勧めではございますが、糸川に架かる橋からの両岸に咲き誇るあたみ桜は圧巻で、最大の見どころになろうかと思われます。
また、まつり期間中の土日祝日の9時30分から15時30分までは、桜橋から御成橋までの糸川沿いの周辺道路の車両通行止め規制などもございますので、お出かけの際は事前に関連施設のHPなどで情報のご確認をお願い申し上げます。
あたみ桜基準木
糸川遊歩道の中ではございますが、「銀座」バス停傍にあたみ桜の基準木がございますので、糸川を訪れましたら是非とも観ておきたいところかと思われます。
基準木の傍に「あたみ桜」と刻まれております石碑が立っておりますので、すぐに見つけられますかと思われます。
親水公園
熱海と言いますと、温泉とマリーナリゾートというイメージを持たれております方も多いかと思われますが、海岸部にはクルーズ船などが停泊しておりますデッキが整備され、その周辺は親水公園としまして整備されております。
親水公園は、熱海市が北イタリアのサンレモ市と姉妹都市となっています事から、地中海北部のリゾートをイメージして整備されており、西欧風の美しい公園となっております。
また親水公園では、17本のあたみ桜を楽しむことができ、糸川遊歩道に比べまして混雑が少なくなっておりますので、のんびり海辺を散策してみますこともお勧めとなっております。
釜鳴屋平七夫婦の像
親水公園の北側のムーンテラスの袂にございます釜鳴屋平七夫婦の像の傍にもあたみ桜が咲いております。
釜鳴屋平七は、漁民の一揆に同情し漁民の生活を守ろうとした網元さんのようですが、像の周りには本数は多くはございませんが、像を挟むようにあたみ桜が咲いております。
海岸から像を見上げますと、像を取り囲むようにあたみ桜が咲き、遊歩道側から見ますと、あたみ桜越しに美しい海も望むことができるようになっております。
渚小公園
海岸部の親水公園からほど近い場所に、国道に挟まれるような立地にございます渚小公園は、あたみ桜のお花見スポットとしましては穴場的スポットかと思われます。
公園は、どこにでもありそうな地元の市民の憩いの場となるような公園の雰囲気で、公園内にはブランコや滑り台などの遊具も設置されております。
観光要素の薄い公園になろうかと思われますが、その分混雑が少なく、あたみ桜の穴場的スポットとなっており、渚小公園には、15本のあたみ桜が植えられております。
さくらの名所散策路（あたみ桜四季の道）
あたみ桜のお花見の中心となります糸川からは少々離れた場所となっておりますが、比較的新しいあたみ桜のスポットで、今後注目度が高まってまいりますと思われますスポットが「さくらの名所散策路」。
2017年3月に完成しましたJR伊豆多賀駅と熱海高等学校を結んでおります全長760mの散策路（通学路）でございますが、沿道にあたみ桜86本が植えられておりますほか、12月に見頃を迎えますヒマラヤザクラ15本など、海を見渡しながらお花見散策を楽しむことができます絶景散策路となっております。
あたみ桜 アクセスと駐車場
今回ご紹介いたしましたあたみ桜のお花見スポットにつきましては、「さくらの名所散策路」以外は桜まつりのメイン会場となります糸川遊歩道から徒歩圏内のスポットとなっております。
糸川遊歩道へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR東海道本線熱海駅より徒歩20分ほど、もしくは駅より熱海港方面行きバスにて10分ほど、「銀座」バス停または「親水公園」バス停下車となっております。
自家用車にてのアクセスにつきましては、東名高速沼津インターより車で40分ほどとなりますが、桜まつり会場には専用の駐車場は設置されておらず、親水公園の駐車場など周辺の有料駐車場を利用する事となりますのでご注意の程お願い申し上げます。
糸川遊歩道 静岡県熱海市中央町11-2付近
親水公園 静岡県熱海市渚町10付近
渚小公園 静岡県熱海市渚町26-11付近
さくらの名所散策路へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR伊東線伊豆多賀駅よりすぐ散策路の入口となっておりますが、どちらかと申しますと駅側よりも熱海高校方面に進むに従いまして桜の木が増えてまいります。
静岡県熱海市上多賀75付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、散策路付近に駐車場はなく、麓の海岸沿いの長浜海浜公園の無料駐車場（静岡県熱海市上多賀10-1付近）を利用することとなりますが、長浜海浜公園から散策路までは急勾配の坂道をひたすら歩いて上ることとなりますので、ご注意の程お願い申し上げます。
終わりに
今回のカタスミ日記は「日本で最も早咲きの桜」と言われますあたみ桜のお花見スポットの風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
1月を迎えますと、日本一の早咲きを競うように伊豆半島の東西で土肥桜とあたみ桜が見頃を迎え、一足早い春を楽しむことができる季節となります。ほぼ同じ時期に見頃を迎えます両桜ではございますが、花の雰囲気は異なっており、この時期に伊豆にお出かけの際は、両方の早咲き桜のお花見を楽しみたいところかと思われます。
今回ご紹介いたしましたスポットの他にも、梅園前市道（23本）や熱海海浜公園（11本）でもあたみ桜を楽しむこともできますので、お時間に余裕がございましたら、そちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
2023.12.18記