【花だより】2023年7月4日現在 バイカモの開花状況 夏狩湧水群・長慶寺の梅花藻 アクセスと駐車場 山梨県都留市
季節の花の開花状況や紅葉の色づき見頃状況をタイムリーにお届けする「花だより」のコーナー。今回のカタスミ日記は、2023年7月4日に撮影いたしました長慶寺(長慶禅寺)の梅花藻の開花状況をお届けいたします。
夏狩湧水群 長慶寺の梅花藻 開花状況
山梨県都留市に位置しております長慶寺(長慶禅寺)は、1463年(寛正3年)に天台宗行者大淵阿闇梨により長慶庵として開祖されました寺院となり、後に改宗され、臨済宗の寺院となっております。
長慶寺周辺の夏狩地区では、豊富な湧水の水路が張り巡らされ、水の流れを感じながら散策を楽しむことができますエリアとなっており、「十日市場・夏狩湧水群」は平成の名水百選にも選出されております。
今回、数年ぶりに長慶寺さんを訪れましたのは、梅花藻(バイカモ)の花を観賞するためでございます。
梅花藻(バイカモ)とは聞きなれない方もたくさんいらしゃるかとも思われますが、キンポウゲ科の水生多年草の植物で、本当に綺麗な水の場所でしか育たない水草と言われております。
梅花藻の有名なスポットとしましては、滋賀県米原市の醒ヶ井(地蔵川)の梅花藻が全国的にも有名なスポットになろうかと思われますが、関東近辺では山梨県都留市や静岡県三島市などでも梅花藻の花を楽しむことができるようになっております。
夏狩湧水群・長慶寺の梅花藻の見頃の時期としましては、例年5月下旬から咲き始め9月頃までが見頃の時期となっており、特に夏の暑さの中で水辺に涼し気に咲く花は癒される風景でなかろうかと思われます。
梅花藻の花は、1㎝から2㎝ほどの小さな白い花を水面近くに咲かせ、花の形が梅の花に似ていることから、梅花藻と呼ばれております。
今回のカタスミ日記は、2023年7月4日に長慶寺を訪れてみましたので、写真を交えながら、梅花藻の開花状況をお届けしてまいりたいと思います。
参拝者用無料駐車場に車を駐車し、先ずは本堂に参拝いたします。
神社仏閣で花や庭など拝観される場合は、花木を楽しむだけでなく、必ず参拝することも忘れないようにしたいところかと思われます。
長慶寺の梅花藻の見どころとしましては、大きくは3か所になろうかと思われます。
まずは境内の「薬師洗眼の水」。
写真右下の水路(池)に梅花藻が咲いております。
薬師洗眼の水の梅花藻は、数こそは多くはございませんが、落ち葉などもなく、清らかな流れに揺れる可憐な梅花藻を楽しむことができるかと思われます。
こちらは長慶寺前の道路向かいの「八大竜王」傍の池となります。
ただこちらの池の梅花藻の開花状況としましては、以前訪れました時よりも数が少なく感じられますので、今後増えてまいりますのではないかと期待されるところとなっております。
7月4日現在、最も見頃を迎えておりましたのが本堂から50mほど道路を西に進みました場所にございます「長慶薬師霊命水源」の梅花藻。
大きな湧水池ではございませんが、透き通る水に可愛らしい白い花が無数に浮かんでおります。
水源地の傍には東屋も設置されており、水の流れを感じながら涼をとることもできるようになっております。
梅花藻は本当に小さな花でございますので、撮影目的で訪れます場合には、マクロレンズなど寄れるレンズを持参した方が宜しいかと思われます。
さて、都留市と申しますと豊富な湧水とともに名瀑もございます滝の名所でもあります。
こちらは太郎次郎滝の一部を写したものとなりますが、その昔、太郎と次郎という盗賊が逃亡の果てに飛び降り、太郎が飛び降りた場所は太郎滝、次郎が飛び降りた場所が次郎滝と伝えられておりますが、実際訪れてみましてもどちらの滝がどちらか判別できないのは、すっきりせず少々気になるところとなっております。
こちはの滝は、松尾芭蕉所縁の名瀑、田原の滝。
もともとございました自然の滝に加え、護岸・治水を兼ねた堰を融合させました滝となっております。
それほど離れてはいないエリアの中にいろいろと見どころもございますので、併せて楽しみたいところかと思われます。
2023年7月4日現在の夏狩湧水群・長慶寺の梅花藻(バイカモ)の開花状況としましては、エリアによりまして開花状況に差がございますものの、全体としましては見頃を迎えており、暫くは見頃が続くものかと思われます。
夏狩湧水群 長慶寺 アクセスと駐車場
長慶寺へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、富士急行線十日市場駅より約1.2㎞、徒歩にて20分ほどとなっております。
山梨県都留市夏狩240付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、中央道都留インターより約4.7㎞、車で10分ほどとなっております。
本堂前に参拝者用無料駐車場が設置されておりますが、周辺道路は狭小な道路となっておりますので、車の運転にはご注意の程お願い申し上げます。
太郎次郎滝 アクセスと駐車場
太郎次郎滝へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、富士急行線東桂駅より徒歩にて15分ほどとなっております。
山梨県都留市夏狩1798付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、中央道都留インターより約5.3㎞、車で15分ほどで駐車場、そこより徒歩10分ほどとなっております。
駐車場から滝までは、案内表示が随所掲示されておりますので、迷うことはないとは思われますが、上記住所付近に位置しております駐車場の場所が少々判りづらいところとなっておりますので、ご注意の程お願い申し上げます。
自家用車にての具体的な周辺道順につきましては、国道139号線東桂交差点のすき家さん(山梨県都留市桂町876-1付近)をすき家さんの反対側の路地に入り、「この先車の通り抜けできません」の表示を左折、線路と高速道路の高架をくぐった先の上夏狩のヤブツバキ付近の分岐を左折、50mほどで無料の観光用駐車場となっております。
田原の滝 アクセスと駐車場
田原の滝へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、富士急行線十日市場駅より徒歩5分ほどとなっております。
山梨県都留市田原4-2-1付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、中央道都留インターより約3.6㎞、車で10分ほどとなっております。
上記住所の国道139号線沿いに位置しております田原神社から脇道を150mほど進みました場所に、田原の滝公園が整備されており、無料の駐車場(8台)とトイレも設置されております。
今回のカタスミ日記は、2023年7月4日現在の長慶寺の梅花藻の開花状況をお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
関東からも日帰り圏内で、清流にしか見られない貴重な梅花藻の花をこの夏楽しんでみてはいかがでしょうか。
2023.07.05記