「土肥桜まつり」日本一早咲きの桜 ピンクの花が可愛らしい土肥桜 2025年見頃時期と開花状況・アクセスと駐車場 静岡県伊豆市
寒さが厳しくなってくる頃になりますと、伊豆では桜が咲き始めます。伊豆の東西で競い合うように、「日本一早く咲く早咲きの桜」を謳う熱海市の「あたみ桜」と伊豆市の「土肥桜」。両者はそれぞれ雰囲気の異なる花をつけますが、今回のカタスミ日記は、濃いピンクの花が可愛らしい「土肥桜」の咲く風景をご紹介いたします。
土肥桜ってどんな桜?
「日本一早く咲く早咲きの桜」としましてソメイヨシノよりも一足も二足も早い春を感じることができます伊豆土肥桜。
土肥桜は早いものでは12月から1月上旬に開花が始まり、2月の中旬頃までお花見を楽しむことができる桜となっております。
もともとは、土肥の八木沢地区に寒緋桜と他種の自然交雑種としまして早咲きの桜が自生していたとも言われており、1958年(昭和33年)頃北海道大学名誉教授故小川義雄氏が、土肥来遊の際に、小下田の佐藤医院で見つけ、それがきっかけで接ぎ木で殖やし始めた事が土肥桜の始まりと言われております。
土肥桜と申しますと、濃いピンクの可愛らしい花が印象的な桜ではございますが、実は2種類ございまして、濃いピンクの花を付けます「紅種」と、白に近い淡い色合いの花を付けます「白種」がございます。
何度か土肥桜のお花見に訪れてはおりますが、白種は紅種よりも若干見頃時期が遅いのかな、という印象になります。
また、紅種につきましては、2007年(平成19年)に「伊豆土肥桜」としまして品種登録も行われており、茎が長く一枝に6個もしくは7個ほど下向きに付ける可愛らしい花が特徴となっております。
土肥桜の見頃時期と桜まつり
土肥桜の開花時期につきましては、その年の気候にも左右されますが、例年1月より開花が始まり1月下旬から2月中旬頃までが見頃の時期となり、場所によりましては2月後半までお花見を楽しむことができるようになっております。
桜の見頃の時期に合わせまして、今回で10回目を迎えます「土肥桜まつり」の開催も予定されております。
2025年「土肥桜まつり」の開催時期としましては、現時点ではまだ詳細日程が発表されておりませんが、2024年が1月20日(土曜日)から2月4日(日曜日)までの10時より15時までの開催でございましたので、2025年につきましても同時期の開催が予想されます。
桜まつり期間中は、地場産品の直売や和太鼓演奏、ミュージックライブなどの各種ステージイベント、そのほか事前予約が必要となってしまいますがボンネットバスで巡る「土肥桜満喫ツアー」(1,000円)なども開催される予定となっております。
メイン会場となります松原公園芝生広場は、お花見とイベントを楽しむ観光客で賑わう会場となっております。
松原公園の他にも土肥周辺では、万福寺、土肥金山、丸山スポーツ公園、恋人岬、里山園地などでも土肥桜のお花見を楽しむことができるようになっております。
尚、土肥桜の開花状況につきましては、伊豆市産業振興協議会さん運営のHP「伊豆市観光情報サイト」の「お知らせ」のコーナーにて開花情報を随時発信してくれておりますので、気になられます方はご確認の程お願い申しげます。
分散されている土肥桜の見どころご紹介
一本桜が美しい万福寺
桜まつりのメイン会場から徒歩数分の場所に位置しております万福寺。
ひっそりと佇む静かな寺院となっておりますが、境内に植えられております一本桜は樹齢50年超とも言われており、やや樹勢の衰えが見られますものの、左右に枝を広げる立派な一本桜となっております。
非常に色づきの良い濃いピンクの花が印象的で、また土肥桜の中では、万福寺の土肥桜から始まると言われるほど、見頃の時期が早く、例年1月後半に見頃の時期を迎えます名木となっております。
「桜まつりメイン会場の松原公園」
「土肥桜まつり」のメイン会場となり、土肥桜のお花見の際は松原公園を中心にしまして各スポットをお花見散策する事になろうかと思われます。
広場を取り囲むように土肥桜が植えられており、紅種と白種の両方を楽しむことができるようになっております。
また公園のすぐ裏手には穏やかな美しい海岸が広がっており、お花見とは別に海岸をのんびりと散策してみますこともお勧めとなっております。
特に土肥桜の咲く寒さの厳しい季節には、海岸が赤く染まる夕焼けも美しい季節となりますので、併せて楽しみたいところかと思われます。
ライトアップも楽しみたい土肥金山
土肥の観光と申しますと、土肥温泉と土肥金山を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
その土肥金山でも土肥桜のお花見を楽しむことができるようになっております。
土肥金山では、「土肥桜まつり」の期間に合わせまして、期間中の週末(金・土・日)には夜間ライトアップが行われております。
17時より20時30分までのライトアップで最終入場は20時となりますが、夜間のみの入場につきましては、入場無料となっておりますので、昼間とは異なる雰囲気の艶やかな土肥桜のお花見も是非とも楽しみたいところかと思われます。
土肥桜の古木のある丸山スポーツ公園
丸山スポーツ公園は、桜まつりのメイン会場の松原公園からは少し離れた場所に位置しておりますが、場所が離れているためか、混雑は少なく、土肥桜のお花見穴場スポットともなっております。
穴場スポットと申しましても、土肥桜を語る上では外すことのできないスポットであり、もともと八木沢地区にございました土肥桜の原木とも囁かれております古木が移植されまして、この丸山スポーツ公園内に植えられております。
見事な枝ぶりの端正な古木でございますが、公園内には古木のほかにも土肥桜がたくさん植えられており、またその他、ソメイヨシノや大島桜、その他珍しい品種も植えられ、春まで桜のリレーが続く公園になっております。
土肥桜お花見穴場スポットの恋人岬
恋人岬と申しますと、カップルに人気の観光地となり、週末になりますと多くの観光客で賑わうスポットとなりますが、実は、土肥桜のお花見の穴場スポットでもございます。
恋人岬の土肥桜は、若干見頃は遅めの時期になる印象となりますが、岬の先端に向かう遊歩道の方向ではなく、駐車場より南側にございます急勾配の坂を少し下りてまいりますと道の両側に土肥桜が並木状に植えられております。
紅種と白種の両方を楽しむことができますが、狭い道路となりますので、車は駐車場に駐車した上で、お花見散策してみますことをお勧めいたします。
併せて参拝しておきたいパワースポットの土肥神社
旧土肥町の総鎮守で豊御玉命を祀っております土肥神社は、イヌマキとクスノキがくっついた「木くぐり」がパワースポットとしまして有名な神社でございますが、本数は多くはございませんが、入口と社殿の奥に土肥桜が植えられております。
参拝者用の無料の駐車スペースもございますので、お花見に訪れました際には併せて参拝しておきたいところかと思われます。
里山園地アプローチ道路の土肥桜
土肥桜のお花見スポットとしましては、穴場中の穴場、と申しますか知っている人の方が少ないと思われます里山園地アプローチ道路の土肥桜。
規模、知名度ともに今一つとなってしまってはおりますが、静かにお花見を楽しみたい、土肥桜を見たいけど人混みは苦手、という方にお勧めの土肥桜スポットになろうかと思われます。
本数は多くはございませんが、紅種と白種の両方が植えられており、紅白の土肥桜を楽しむことができるようになっております。
土肥桜 アクセスと駐車場
土肥桜のアクセスにつきましては、土肥温泉、あるいは土肥金山を目印にアクセスしますと迷うこともなくお花見を楽しむことができるものと思われます。
公共交通機関にてのアクセスにつきましては、伊豆箱根鉄道修善寺駅より松崎方面行き東海バスにて50分ほど、「土肥金山」バス停下車となっております。
自家用車にてのアクセスにつきましては、東名高速沼津インターより約55㎞、車で1時間15分ほどとなっております。
松原公園
静岡県伊豆市土肥2662付近
駐車場は完備されておりますが、桜まつり期間中は駐車場混雑いたします。
土肥金山
静岡県伊豆市土肥2726付近
無料駐車場あり、通常営業時間9時~17時(通常入場料金1,000円)。
万福寺
静岡県伊豆市土肥135付近
松原公園駐車場より650mほど、徒歩数分。
丸山スポーツ公園
静岡県伊豆市八木沢1361-1付近
無料駐車場あり、松原公園より国道136号線を南へ3.7㎞ほど、車で数分。
恋人岬
静岡県伊豆市小下田3135-7付近
無料駐車場あり、松原公園より国道136号線を南へ約8.1㎞、車で15分ほど。
土肥神社
静岡県伊豆市土肥729-1付近
参拝者用無料駐車スペースあり
里山園地アプローチ道路
静岡県伊豆市小下田2492(駿豆学園さん)より200mほど南の坂道を内陸へ更に200mほど
公衆トイレ裏手に2から3台程度駐車可能なスペースあり
終わりに
今回のカタスミ日記は、厳しい寒さの中で一足早い春を感じることのできます土肥桜の風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
近年では「日本一早く咲く早咲きの桜」としまして注目度も高まってきております土肥桜ではございますが、河津桜のように全国的な知名度を誇る訳ではございませんので、混雑を避けて、一足早いお花見を楽しみたい方にはお勧めのお花見スポットになろうかと思われます。
また、時期的には寒さの厳しい時期となってしまいますので、特にライトアップを楽しむ際などは、防寒対策をしっかりと行った上でお花見を楽しんでいただきたいところかと思われます。
2024.09.16記