祖谷渓の紅葉 錦秋の日本三大秘境 2024年見頃時期と色づき状況・アクセスと駐車場 徳島県三好市

 みなさんは「秘境」という言葉を聞きますとどのようなイメージをお持ちになりますでしょうか。山深い地域で、交通網の発達していなかった時代には、外部との交易の少なかった地域のイメージでしょうか。日本三大秘境のひとつ徳島県三好市の「祖谷(いや)」。四国山地の山々に囲まれ、祖谷川沿いに深いV字谷を形成している地域。今回のカタスミ日記は、祖谷渓でも人気の観光スポット「かずら橋」のほか、祖谷渓の色づく秋の風景をご紹介いたします。

 

秘境!祖谷渓の錦秋の風景

祖谷渓ってどんなところ?

SIGMA SD15 iso100 F4.5 1/80sec 28mm相当

 祖谷渓と申しますと、筆者はまず「祖谷そば」が思い浮かんでまいります。コシの強いお蕎麦で、四国地方の中ではお蕎麦のおいしい地域という印象を持っております。

 個人的な印象からスタートしてしまいましたが、祖谷で有名なところとしましては、何と申しましても「祖谷のかずら橋」かと思われます。

 独特の造りのスリル満点の橋で、人気の観光スポットとなっており、多くの観光客で賑わいますが、祖谷と申しますと「秘境」。

 秘境故なのか、その昔、平家の落人伝説なども残っております地域となります。

 祖谷は、岐阜県の白川郷、宮崎県の椎葉村と並びまして、「日本三大秘境」のひとつに数えられております。

 四国山地の高い山々に囲まれ、吉野川水系の祖谷川に沿って深いV字谷が続き、美しい自然の残っている地域でもございます。

 今回のカタスミ日記は、祖谷の観光スポットを中心に、色づく秋の風景をお届けしてゆきたいと思います。

SIGMA SD15 iso100 F2.8 1/15sec 28mm相当

 

スリル満点の祖谷のかずら橋の色づく秋の風景

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 祖谷のかずら橋と申しますと、四国出身の筆者としましては、テレビCMなどでも馴染みのございます見慣れた四国の風景です。

 子供の頃より、何度となく訪れたことのございます祖谷のかずら橋ですが、何度訪れましても、橋を渡る時は、正直「怖い」と感じます。

 かずら橋は、その名の通りシラクチカズラという植物で作られた橋で、現代的なコンクリート橋に慣れ親しんでおります人間からしますと、何とも頼りないと申しますか、吊り橋でもございますので、かなり揺れを感じながら渡ることになります。

 また、足元に隙間があり、祖谷川の川底が嫌でも目に入ってきます。橋の床に少しばかり隙間があるというような雰囲気ではなく、梯子を立てかけたような、隙間だらけで、スリルは満点となります。橋の上で、意図せず携帯電話などを落としてしまった場合には、祖谷川の川底まで落ちてしまいますので、落下物には充分ご注意の程お願い申し上げます。

 水面からの高さは14m、つまり足元に14m下の風景が見えております。全長は45m、幅2mほどとなり、間近で見ますと意外と大きく迫力のございますかずら橋となっております。

 秋になりますと、周辺が秋色に染まってゆきますが、紅葉の見頃時期としましては、例年11月上旬から11月中旬頃が見頃の時期となっております。

 尚、祖谷地域の紅葉の色づき見頃状況につきましては、三好市観光協会さん運営のHP「三好市公式観光サイト大歩危祖谷ナビ」内の「お知らせ」のコーナーにて随時発信してくれておりますので、気になられます方はご確認の程お願い申し上げます。

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断崖絶壁 小便小僧の絶景

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 人気の観光スポットの祖谷のかずら橋でございますが、そこから車で15分ほどでしょうか、ある意味「かずら橋」よりもスリルのございます200mほどの高さの断崖絶壁にあります「小便小僧」。

 なぜこんな所に?と感じずにはいられないような場所に、気持ちよさそうに小便小僧が立っております。

 周辺は曲がりくねった山道で、観光用の駐車場もございませんが、祖谷渓を訪れましたらかずら橋と併せて楽しんでいただきたいスポットかと思われます。

 小便小僧につきましては、昔よりこの地域では、ここから用を足すという度胸試しを行っていたという逸話に因み、小便小僧が設置されております。

 そこから望む深いV字谷は、正しく絶景で秘境感を味わうことができること間違いなしかと思われます。

SIGMA SD15 iso100 F5.6 1/125sec 28mm相当

 

秘境!奥祖谷二重かずら橋の輝く紅葉

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 アクセスは悪くはなってしまいますが、祖谷のかずら橋より車で更に1時間ほど走ったところに、「奥祖谷二重かずら橋」がございまして、秋の紅葉シーズンには祖谷渓イチ押しのスポットとなっております。

 その名の通りかずら橋が二つ架かっており、それぞれ「男橋」と「女橋」と呼ばれ、併せて「夫婦橋」と呼ばれることもございます吊り橋となっております。

 イチ押しの理由としましては、色づく紅葉が美しい。辺り一面が、黄色く、あるいは赤く染まって、特に陽が差し込む時間帯にはキラキラと紅葉が輝いて、まさに「錦秋」という言葉が似合う風景を楽しむことができるようになっております。

 奥祖谷の二重かずら橋は、祖谷のかずら橋ほどの迫力はございませんが、橋の上から、あるいは橋の下の河原から、様々な角度からかずら橋を楽しむことができるようになっております。

 奥祖谷二重かずら橋の紅葉の見頃としましては、例年11月上旬から11月中旬頃が見頃の時期となっておりますが、祖谷のかずら橋よりも更に山間部に位置しておりますためか、祖谷のかずら橋よりも若干早く見頃を迎えます印象となっております。

SIGMA SD15 iso100 F4.5 1/125sec 85mm相当

 

祖谷渓 アクセスと駐車場

祖谷のかずら橋 アクセスと駐車場

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 祖谷のかずら橋へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR土讃線阿波池田駅より四国交通バスにて1時間ほど、「祖谷のかずら橋」バス停下車、徒歩5分ほどとなっております。

 徳島県三好市西祖谷山村今久保345-1付近

 自家用車にてのアクセスにつきましては、徳島自動車道井川池田インターより車で1時間ほどとなっており、付近に広い有料市営駐車場(かずら橋夢舞台)があり、駐車料金は普通車500円となっております。

 かずら橋の入場は、朝7時より夕方17時30まで(11月、季節変動あり)となっており、入場料は550円となっております。

 かずら橋につきましては、足場が不安定な場面もあろうかと思われますので、ハイヒールなどは避け、歩きやすい靴で訪れますようお願い申し上げます。

 また、小便小僧につきましては、アクセス道が狭い山道であることと、付近に観光用の駐車場が整備されておりませんので、観光の際は充分ご注意の程お願い申し上げます(徳島県三好市池田町松尾松本367-28付近より北へ500mほど)。

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奥祖谷二重かずら橋 アクセスと駐車場

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 奥祖谷二重かずら橋へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR土讃線阿波池田駅より四国交通バスにて2時間ほど、「久保」バス停にて三好市営バス乗り換え、そこより1時間ほど、「二重かずら橋」バス停下車となっております。

 徳島県三好市東祖谷菅生620付近

 自家用車にてのアクセスにつきましては、祖谷のかずら橋より酷道としまして名高い国道439号線を車で1時間ほどとなり、付近には20~30台ほど停められそうな駐車場が設置されております。

 入場時間は、朝8時より夕方17時まで(11月、季節変動あり)、入場料は550円となりますが、12月より3月までは冬季休業となる模様ですので、お出掛け前に関連施設のHPなどでご確認の程お願い申し上げます。

SIGMA SD15 iso100 F3.2 1/40sec 28mm相当

 

終わりに

 今回のカタスミ日記は、日本三大秘境のひとつ、祖谷渓の秋の色づく風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

 「秘境」、「酷道」、何とも言えぬ魅惑の単語に感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 秘境感を強く味わいたい方は、観光色の強い祖谷のかずら橋よりも、奥祖谷二重かずら橋の方がお勧めかとも思われます。

 奥祖谷に続く道路につきましては、狭い山道となっておりますので、お出掛けの際は車の運転には充分ご注意の程お願い申し上げます。

2024.09.03記