「第35回河津桜まつり」本場の河津桜 河津川沿いの河津桜並木 2025年見頃時期と開花状況・アクセスと駐車場 静岡県河津町
早咲きの桜としまして今や全国的な知名度を誇ります河津桜。2月から3月にかけましてピンクの可愛らしい花を咲かせる河津桜は、全国的な広がりを見せており、各地で河津桜のお花見スポットも増えてきております。ソメイヨシノよりも一足早く春の訪れを感じさせてくれる河津桜でございますが、今回のカタスミ日記は河津桜の本場、河津町の河津川沿いの桜並木の風景と見どころをご紹介いたします。
河津桜ってどんな桜?
今や全国的な知名度を誇ります河津桜。早春に咲く可憐なピンク色の花がソメイヨシノとは異なる雰囲気で、近年は河津桜のお花見スポットはどこも大変賑わっておりますが、河津桜の発祥は伊豆半島の河津町。
今回のカタスミ日記は、その本場、河津町の河津桜の咲く風景をご紹介いたします。
河津桜は、もともとは1955年(昭和30年)に河津川沿いの雑草の中で原木となる木を偶然発見し、庭先に植えたことが始まりと言われております。現在でもその木は、河津桜の原木としまして、河津町にあり、お花見の季節になりますと毎年ピンクの花が満開になります。
1974年(昭和49年)には「カワヅザクラ」と命名し、また1975年(昭和50年)には河津町の「木」にも指定されております。
河津桜は、大島桜と寒緋桜の自然交雑種の日本原産の早咲きの桜と言われ、色鮮やかなピンク色の花が特徴で、ソメイヨシノなどよりも早い、2月から3月にかけて花を咲かせる桜になっております。
比較的見頃は長く続き、長期間お花見を楽しむことができますが、大島桜を祖先としていますことからか、葉が出始める時期も早く、満開の頃になりますと、緑の葉が見え始めてまいります。しかし、葉が出てきましてもすぐには花は散らずに、その後も暫くはお花見を楽しむことができるようになっております。
河津町の河津桜 見頃時期と桜まつり
河津町の河津桜の見頃時期としましては、例年2月中旬から3月上旬頃が見頃の時期となっており、見頃の時期に合わせまして、桜まつりが毎年開催されております。
2025年の「河津桜まつり」は35回目を迎え、開催期間としましては、2月1日(土曜日)から2月28日(金曜日)までの1か月間が予定されております。
桜まつり期間中は、地場特産品の販売や露店の出店などが予定されておりますほか、18時より21時まで、河津川河口付近と峰温泉付近にて夜桜ライトアップの実施も予定されております。
今や伊豆半島最大級の観光イベントとなり、多くの観光客が訪れます河津桜まつりでございますので、見頃の時期の週末は特に混み合い、渋滞も予想されますので、ご注意の程お願い申し上げます。
尚、河津町の河津桜の開花状況につきましては、河津桜まつり公式サイト内の「開花情報 ライブカメラ」のコーナーにて発信してくれておりますので、気になられます方はご確認の程お願い申し上げます。
河津町河津桜 見どころのご紹介
河津川河口付近の水面に映る河津桜
河津桜まつりの中心となります河津川沿いには、約850本の河津桜が花を咲かせ、4㎞ほど桜並木が続き、満開になりますと川の両岸がピンクに染まり、圧巻の本場の河津桜並木を楽しむことができるようになっております。
河津桜の見どころとしましては、いくつもございますが、今回は河津川沿いを中心にいくつかご紹介してゆきたいと思います。
まずは、河津川下流域の河口付近。
河口付近は、流れが穏やかになっておりますので、朝早い時間帯ですと、水鏡に映る河津桜を楽しむことができるようにもなります。
時間と共に水面は波立ってゆきますので、朝一番、できるだけ早い時間帯がお勧めとなっております。
笹原公園付近の菜の花ロード
河津川の桜並木の中心エリアとなります笹原公園付近の桜並木は、通称「河津桜並木菜の花ロード」と言われ親しまれております。
付近には河津桜の咲く頃に、菜の花も楽しむことができ、ピンクの河津桜と黄色い菜の花のコントラストが非常に美しく、人気の撮影スポットにもなっており、多くの方がカメラを構える人気の記念撮影スポットとなっております。
河津川の河原から望む圧巻の桜並木
河津川の桜並木を楽しむ際には、河原から望む桜並木は必見のところかと思われます。
先ほどご紹介いたしました笹原公園から、来宮橋方面に進みますと土手から河原に降りられるようになっております。
河原から望む両側に続くピンクの桜並木。圧巻の風景で、「さすが本場」という声が思わず漏れてしまいます。
桜は川の方に向かって並んでおりますので、並木の外側の歩道から観る景色とは異なる美しい桜並木を楽しむことができるようになっております。
河原に降りられます場所を見つけましたら、ぜひ河原から桜並木を楽しんでいただきたいところかと思われます。
峰温泉付近より上流もおすすめ
さらに上流に進みますと、歩道の両側に河津桜が植えられており、桜のトンネルとなっているスポットもございます。
桜まつりの時期には、多くのお花見客で大変賑わいますが、特に、先ほどご紹介いたしました笹原公園付近から峰温泉付近までは、混雑が予想されます。
しかしながら、峰温泉付近より上流にも桜並木は続き、その上流域につきましては、比較的混雑は緩やかなものとなりますので、ゆっくりお花見を楽しみたい方につきましては、なるべく上流域のお花見を楽しむことをお勧めいたします。
オーラ漂う河津桜の原木
今や全国区となっております河津桜。
同じ伊豆半島でございましたら南伊豆町の青野川沿い、神奈川県でしたら三浦海岸、西平畑公園、京都府でしたら淀水路など各地で有名な河津桜のお花見スポットも増えてきております。
しかしながら、本場、河津町にしかないもの。それは河津桜の「原木」。
せっかく本場の河津桜のお花見を楽しもうと訪れます際には、是非とも原木も楽しんでおきたいところかと思われます。
河津桜の原木につきましては、河津川沿いではなく、河津川から500mほど東側に位置しております場所にございます(一般民家の庭先なので民家には立ち入ることができず、道路側からのお花見となります)。
2025年現在樹齢が約70年と推定されます樹高約10m、樹幅約10m、幹周囲115㎝の大木で、その堂々たる佇まいは河津桜の歴史を背負っているオーラを感じずにはいられません。
並木からは少し離れた場所にございます一本桜となりますが、河津町で河津桜を楽しむ際は、外すことのできない名木になろうかと思われます。
併せて訪れたい河津城跡公園
河津城は足利氏の血をひく蔭山勘解由が築き、小田原北条氏に攻められ落城した城で、現在は展望デッキの整備された城跡公園となっております。
河津駅よりハイキングコース(山道)を30分ほど上ってゆくこととなりますが、展望デッキからは河津川沿いの桜並木を一望することができる絶景スポットとなっております。
河津川河津桜 アクセスと駐車場
河津川沿いの河津桜へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR伊東駅より伊豆急線下田行きにて河津駅下車、徒歩数分となっております。もしくは、東京からは「特急踊子号」にて伊豆急線河津駅下車となっております。
自家用車にてのアクセスにつきましては、東名高速沼津インターより国道414号線経由で約80㎞、車で平常時1時間20分ほどとなりますが、桜まつり期間中の特に週末などは、大渋滞が予想されますので、お時間に余裕をもってお出掛けになっていただきますようお願い申し上げます。
桜まつり期間中は、河津町内には、たくさんの駐車場が設置されますが、駐車料金は普通車1,000円、自動二輪500円となっております。
河津桜観光交流館
静岡県賀茂郡河津町笹原72-12付近
笹原公園
静岡県賀茂郡河津町笹原91-23付近
峰温泉(豊泉橋)
静岡県賀茂郡河津町峰520-1付近
河津桜原木
静岡県賀茂郡河津町田中184-3付近より50mほど
終わりに
今回のカタスミ日記は、早咲きの河津桜の本場、河津町の河津桜の咲く風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
見頃の時期を迎えますと、特に週末などは周辺道路では大渋滞が予想されますので、平日に訪れる、あるいは到着予定時刻のご検討など課題もあろうかとは思われますが、本場の河津桜を是非とも楽しんでいただきたいところかとも思われます。
因みに、以前訪れました際に、駐車場の係員の方とお話しました際には、「昨日の日曜はオープンと同時に満車になった」とおっしゃっておられましたので、週末を外せない場合は、満開の時期を少し避けて時期をずらしての訪問などご検討の余地もございますかと思われます。
2024.09.30記