【富士百景図鑑】桜の名所 龍巌淵付近の潤井川から望む絶景富士山 静岡県富士市
富士山ビュースポットの風景をご紹介しております富士百景図鑑のコーナー。今回のカタスミ日記は、近年お花見の絶景スポットとしまして大注目の富士市潤井川の龍巌淵付近から望む富士山を2022年1月4日に撮影しました風景をご紹介いたします。
潤井川龍巌淵周辺から望む絶景富士山
桜と富士山。これぞニッポンという風景が見られるとあって、近年では大人気のお花見スポットとなっております龍巌淵付近の潤井川。
桜と富士山を楽しむことのできるスポットとしましては、今や富士吉田市の新倉山浅間公園と人気を二分する存在と言いましても過言ではないかと思われます潤井川。
潤井川の龍巌淵の桜という風にも紹介されたりすることもございますが、桜並木がございます場所は龍巌淵よりも若干南側の左岸となっております(龍巌橋と滝戸橋の間)。
写真をご覧いただきますとお判りかと思われますが、当然まだ桜は咲いておりません。
以前より一度訪れてみたいと思っておりましたスポットで、今回はロケハンのつもりで立ち寄らせていただきました。
冒頭の写真をご覧いただきますとお気づきになられるかと思われますが、よく絶景お花見写真で写っている潤井川の写真は、写真左の工場の鉄塔を写さないアングルでの写真が多いかと思われます。
冒頭の写真を撮影しましたのは、撮影スポットとしましても人気の滝戸橋の上からとなりますが、鉄塔を入れずに富士山と桜をボリューミーに写すとなりますと潤井川右岸(桜並木の対岸)の河原から望遠で切り取るようなアングルで撮影することとなろうかと思われます。
逆に申し上げますと、ベストと思われるアングルが限られておりますので、みんな同じような写真が多くなってしまうスポットにもなろうかと思われます。
この桜並木につきましては、ソメイヨシノが55本とそれほど大規模な桜並木ではなく、富士山の見えるロケーションがすべてと言いましても過言ではないかとも思われるお花見スポットの印象でございました。
手前に写っております橋が滝戸橋になりますが、歩道のない車一台がギリギリ通ることのできるほどの道幅の狭い橋となっております。
撮影時には実際数台の車の行き来がございましたので、特に三脚を立てて撮影しております場合などは、すぐに三脚を閉じるなど通行の邪魔にならないように配慮しながらの撮影となろうかと思われます。
実は今回、龍巌淵を訪れました目的はもう一つございまして、それは「龍巌淵」を撮影すること。
今や桜の方が大注目で、「龍巌淵」でネット検索してみますと桜の話題しか検索されないある意味悲しい状況にもなっております。
今の時期、桜は咲いておりませんのは百も承知、青い淵が見たかった、という事で訪れてみました次第でございます。
おそらく龍巌淵という名前から富士山と桜、穏やかな潤井川の流れを思い浮かべる方が多いところかと思われますが。桜並木から少し上流(北側)の「龍巌淵」は、ゴツゴツとした岩場の淵となっております。
龍巌淵には、諸説ございますが伝説のような話が残っており、桜並木近くの立て看板に書かれておりました説明書きをここに記載しておきたいと思います。
「ここから北側に見える立願渕には次のような話が伝わっています。ある時、滝戸村の名主が、百人前のお膳とお椀がたりなかったので、下男に集めさせました。下男は村々を回りますが集まらず、潤井川の岩の上で困っていました。すると竜神が現れ、「あす朝早く、この岩に立ち願いごとを言え」と言いました。翌朝、下男が願いごとをすると百人前の膳と椀が渕に浮いてきました。名主は翌日、渕に返しました。それからは村の人たちも借りるようになりました。ある年、隣村の名主が、百人前の膳と椀を借りました。返すときに膳が一つたりませんが、「一つくらいたりなくても、わからないだろう」と思って、だまって渕の中に返しました。それからは願い事をしても貸してくれなくなったということです。」
もともとは「立願渕」だったという興味深い逸話となっております。
ただ、龍巌淵を望みます龍巌橋は、歩道がなく車の交通量の多い橋となっておりますので、橋の上で立ち止まる場合などは付近の道路状況にご注意の程お願い申し上げます。
潤井川龍巌淵周辺の桜並木 アクセスと駐車場
潤井川龍巌淵付近の桜並木へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR身延線入山瀬駅より約600m、徒歩にて10分ほどとなっております。
静岡県富士市久沢280-4付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、東名高速富士インターより約3.6㎞、車で10分ほどとなっております。
駐車場につきましては、公式には無く、桜並木の下に数台停められそうな路肩の広い場所もございますが、特にお花見の時期には混雑が予想されますので、公共交通機関にてのアクセスが宜しいかと思われます。
遠方より自家用車にて向かいます場合には、富士駅や富士宮駅周辺のコインパーキングに駐車し、パークアンドライドでお花見を楽しむのが宜しいかと思われます。
今回のカタスミ日記は、富士山と桜の絶景コラボレーションで大人気の潤井川龍巌淵付近から望む富士山の風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
桜が咲きますと今とは全く異なる絶景を楽しむことのできるお花見スポットになろうかと思われますが、今回は龍巌淵(立願渕)を見ることができましたので、筆者としましては満足のゆくものとなっております。
まだまだコロナウイルス感染拡大状況は予断の許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんでいただきたいところかと思われます。
2022.01.17記