【花だより】2022年4月2日現在 ソメイヨシノの開花状況 龍巌淵からの絶景富士山と潤井川の桜並木 アクセスと駐車場 静岡県富士市
季節の花の開花状況や紅葉の色づき見頃状況をタイムリーにお届けする「花だより」のコーナー。今回のカタスミ日記は、2022年4月2日に撮影しました絶景スポット龍巌淵と潤井川の桜並木の開花状況をお届けいたします。
富士山を望む絶景ロケーション! 潤井川龍巌淵の桜並木 開花状況
SNSで話題のお花見スポット「潤井川龍巌淵」。
清流潤井川左岸の桜並木と富士山の絶景コラボレーションを楽しむことができますスポットで、写真映えすると近年急激に注目されておりますお花見スポットとなっております。
よく「龍巌淵の桜」と言われておりますが、桜並木のございます場所は、龍巌淵よりも少し下流の左岸(東岸)となっております。
龍巌淵は、もともとは「立願渕」であったと言われ、桜並木傍の立て看板に以下の言い伝えが記されております。
「ここから北側に見える立願渕には次のような話が伝わっています。ある時、滝戸村の名主が、百人前のお膳とお椀がたりなかったので、下男に集めさせました。下男は村々を回りますが集まらず、潤井川の岩の上で困っていました。すると竜神が現れ、「あす朝早く、この岩に立ち願いごとを言え」と言いました。翌朝、下男が願いごとをすると百人前の膳と椀が渕に浮いてきました。名主は翌日、渕に返しました。それからは村の人たちも借りるようになりました。ある年、隣村の名主が、百人前の膳と椀を借りました。返すときに膳が一つたりませんが、「一つくらいたりなくても、わからないだろう」と思って、だまって渕の中に返しました。それからは願い事をしても貸してくれなくなったということです。」
そのような龍巌淵ではございますが、龍巌淵から潤井川の少し下流の桜並木を望む絶景ポイントが冒頭の写真にも写っております「滝戸橋」。
多くの方がカメラを構える人気のお花見スポットで、映える写真が撮影できると話題になっております。
龍巌淵下流の左岸の桜並木は約55本のソメイヨシノが連なり、川にせり出すように枝が広がり、緑の岸辺とのコントラストも美しく、また背景に雄大な富士山を望むことができるようになっております。
潤井川龍巌淵下流の左岸の桜並木の見頃の時期としましては、例年3月下旬から4月上旬頃が見頃の時期となっております。
基本的には観光用に整備されたスポットということではございませんが、近年の注目度の高まり、お花見に訪れる人が増えており、見頃の時期に合わせまして、滝戸橋西側(潤井川右岸)に臨時の展望スペースが設けられております。
今回のカタスミ日記は、2022年4月2日に潤井川を訪れてみましたので、龍巌淵下流の左岸の桜を中心に、写真を交えながら開花状況をお届けしてゆきたいと思います。
分かってはおりましたが、到着した時点では富士山は見えておりません。
生憎の雲の多い下り坂の天気予報でございましたので、正直期待をせずに「今日を逃したら明日はない」かもという思いから、訪れてみました。
富士山は見えておりませんでしたので、周辺散策をし、富士山以外を撮影してまいります。
こちらは桜並木の土手側(裏側)。
小径に覆いかぶさるように桜が咲いております。
川の流れを背景に一枚。
潤井川龍巌淵下流の左岸の桜並木につきましては、龍巌橋付近から滝戸橋付近までが最大の見どころと言われておりますが、滝戸橋から南側の左岸にも桜並木が続いており、比較的人の往来が少ないポイントとなっておりますので、記念撮影やポートレートに向いているポイントにもなろうかと思われます。
ここまで撮影しました時点で、帰って行く人が増え、人の動きが出てまいりましたので、富士山が出てきたのかと思い、滝戸橋に向かいます。
滝戸橋の上から。
お天気は良くはございませんが、何とか富士山が見えてまいりました。
桜のボリューム感を出したかったので、橋の東の方から望遠で余計なものを写さずに、ぎりぎりまで富士山と桜を大きく写してみます。
尚、滝戸橋につきましては、車両が一台ぎりぎり通ることができます幅の狭い橋となり、実際車の往来のございます橋で、混雑時は三脚など立てる余裕はございませんので、橋の上から撮影の際には手持ちでの撮影が基本となろうかと思われます。三脚を使用したい場合につきましては、橋の西側から河原に下りてゆきますと三脚を立てるだけの余裕もあろうかと思われます。
鉄塔が完全に富士山と被ってしまいます構図となっておりますので、好みの分かれるアングルかと思われますが、潤井川の流れを手前に入れて撮影してみました。
今回の潤井川のお花見散策では、もちろん龍巌淵下流の左岸の桜並木の撮影も大きな目的でございましたが、実は撮影したかった本命は別の場所でございました。
龍巌淵付近の桜並木は有名なところとなっておりますが、潤井川沿いには途切れ途切れに桜並木が点在しております。
今回は龍巌淵付近から富士市中央公園までの潤井川沿いの桜並木を下流に向かって順に辿って行きたいと思います。
まずは、滝戸橋から200mほど下流となりましょうか、右岸(西岸)にございます滝戸公園前の桜並木となります。
桜並木の裏手(写真右側)が公園となり広場やベンチがあり、のんびりとした時間を過ごすことができるようになっております。
滝戸公園の桜につきましては、若干散り始めており、広場にはピンクの絨毯が広がっておりました。
並木の下流側から上流側を望みますと富士山も見られるスポットとなっております。
こちらの並木は、富鷹橋西側の右岸の桜並木となっております。
縦構図にて。
龍巌淵周辺の桜並木とは異なり、地元の方が時折通るような静かな並木となっておりますので、ゆったりとしたお花見を楽しみたい方にはお勧めのスポットになろうかとも思われます。
並木の東端から振り返って西側を望みます。
遠くには滝戸公園前の桜並木も見えております。
滝戸公園前の桜並木からこちらの桜並木の手前のところで潤井川は緩やかにカーブしており、ここからは東に向かって流れてまいります。
更に下流に進みまして、こちらは富士見橋東側の桜並木となっております。
青空も見えてまいりました。
工事の影響でこの先は通行止めとなっておりますので、富士見橋を渡り、潤井川の左岸に迂回して下ってまいります。
今回の最大の目的はこちらの並木。
後には富士山も見えております。
場所は山橋の西側の左岸となりますが、対岸からの富士山と桜の共演を撮影したかった訳でもございません。
この桜のトンネル。
これを撮影したくて訪れてみました。
写真左手に桜の木が植えられておりますが、この枝の垂れ具合が素晴らしく、正しく桜のトンネル。
但し、少し離れたところから望遠で撮影して下さい。写真で写しますとこのような幻想的な春の絶景となるスポットでございますが、実際は先ほどの対岸からの写真のようにどこにでもあるような桜並木となっております。
龍巌淵周辺の桜並木は写真映えするスポットとしまして余りにも有名なところとなっておりますが、こちらは全く雰囲気の異なる写真映えスポットになろうかと思われます。
潤井川にお花見に訪れましたら、併せて楽しみたいスポットにもなろうかとも思われます。
さて、今回のお花見散策の最終地点は、富士市中央公園。
バラの有名な公園となっておりますが、ソメイヨシノも植えられており、富士山とのコラボレーションも楽しむことができるようになっております。
富士市中央公園の桜につきましては、若干開花が遅れており、4月2日現在、木によってバラつきはございますが、6分から8分咲き程度の開花状況になろうかと思われます。
2022年4月2日現在の潤井川沿いの桜並木の開花状況としましては、全体的にはほぼ満開、見頃の状況となっておりますが、場所によりましては散り始めてきており、気になられます方はお急ぎになられた方が宜しいかと思われます。
具体的には、龍巌淵下流の左岸の桜並木は満開ではございますが、若干散り始めの開花状況、滝戸公園前の桜並木につきましては散り始め、富鷹橋西側の桜並木につきましても若干散り始め、富士見橋東側の桜並木につきましては満開、山橋の西側の桜並木にときましては満開、富士市中央公園の桜につきましては6分から8分程度の開花状況になろうかと思われます。
潤井川龍巌淵周辺の桜並木 アクセスと駐車場
潤井川龍巌淵付近の桜並木へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR身延線入山瀬駅より約600m、徒歩にて10分ほどとなっております。
静岡県富士市久沢280-4付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、東名高速富士インターより約3.6㎞、車で10分ほどとなっております。
駐車場につきましては、公式には無く、桜並木の東側と滝戸橋の西側に数台ずつ停められそうなスペースはございますが、特にお花見の時期につきましては混雑が予想されますので、公共交通機関にてのアクセスが宜しいかと思われます。
遠方より自家用車にて向かいます場合には、富士駅や富士宮駅周辺のコインパーキングに駐車し、パークアンドライドでお花見を楽しむのも宜しいかと思われますし、また今回訪れました富士市中央公園には無料の駐車場も設置されております。
滝戸公園
静岡県富士市岩本334-13付近
富鷹橋
静岡県富士市松本299-10付近
富士見橋
静岡県富士市米之宮町288付近
山橋
静岡県富士市青葉町143付近
富士市中央公園
静岡県富士市蓼原町1822付近
今回のカタスミ日記は、富士山と桜の絶景コラボレーションで大人気の龍巌淵付近から富士市中央公園付近までの潤井川沿いの桜並木の2022年4月2日現在の開花状況をお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
まだまだコロナウイルス感染拡大状況は予断の許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんでいただきたいところかと思われます。
2022.04.03記