潤井川(龍巌淵)の桜並木 富士山とソメイヨシノの共演 2024年見頃時期と開花状況、アクセスと駐車場 静岡県富士市

 富士山と桜、「ニッポンの春」を代表する風景ではないでしょうか。静岡県富士市の潤井川桜並木では、並木越しに富士山を望む絶好のロケーションで人気のお花見スポットとなっております。今回のカタスミ日記は、潤井川の桜並木の絶景をご紹介いたします。

 

潤井川龍巌淵の桜並木 ソメイヨシノの見頃時期

SIGMA sdQuattroH iso100 F11 1/250sec 39mm

 以前は知る人ぞ知るお花見スポットでございましたが、近年ではSNS等で話題となり、すっかり人気のお花見スポットとなっております「潤井川龍巌淵」。

 よく「龍巌淵の桜」と言われておりますが、桜並木のございます場所は、実際は龍巌淵よりも少し下流の左岸(東岸)となっております。

 龍巌淵は、もともとは「立願渕」であったと言われ、桜並木傍の立て看板に以下の言い伝えが記されております。

 「ここから北側に見える立願渕には次のような話が伝わっています。ある時、滝戸村の名主が、百人前のお膳とお椀がたりなかったので、下男に集めさせました。下男は村々を回りますが集まらず、潤井川の岩の上で困っていました。すると竜神が現れ、「あす朝早く、この岩に立ち願いごとを言え」と言いました。翌朝、下男が願いごとをすると百人前の膳と椀が渕に浮いてきました。名主は翌日、渕に返しました。それからは村の人たちも借りるようになりました。ある年、隣村の名主が、百人前の膳と椀を借りました。返すときに膳が一つたりませんが、「一つくらいたりなくても、わからないだろう」と思って、だまって渕の中に返しました。それからは願い事をしても貸してくれなくなったということです。」

 そのような龍巌淵ではございますが、龍巌淵から少し下流の潤井川に架かっております「滝戸橋」。

 桜並木越しに富士山を望むことができます絶景スポットで、多くの方がカメラを構えます人気の撮影ポイントとなっております。

 ただ、滝戸橋につきましては、道幅の狭い橋となっており、また車両も通行いたしますことから、滝戸橋での三脚の使用は禁止されておりますので、撮影目的で訪れます場合にはご注意の程お願い申し上げます。

 滝戸橋を西岸に渡りますと、例年展望スペースが設けられますほか、西岸(右岸)は河原にも降りられますので、三脚を使用いたします場合には、河原からの撮影になろうかと思われます。

SIGMA sdQuattroH iso100 F9 1/80sec 63mm

 そのような潤井川龍巌淵の桜並木でございますが、左岸に約55本のソメイヨシノが連なり、並木の裏側の土手を散策することもできるようになっております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F11 13/10sec 46mm

 潤井川龍巌淵の桜並木の見頃の時期としましては、例年3月下旬から4月上旬頃が見頃の時期となっており、見頃の時期には多くの方で賑わうお花見スポットとなっております。

 尚、潤井川龍巌淵の桜並木の開花状況につきましては、富士市の運営しておりますHP「富士じかん」内の「桜の名所のご案内」のコーナーにて市内各所の桜の開花状況を随時発信してくれておりますので、気になられます方はご確認の程お願い申し上げます。

2024年4月10日現在 最新開花状況

SIGMA sdQuattroH iso100 F9 1/100sec 106mm

 見頃の時期には混雑はしておりますが、富士山が見えておりますお天気でございますと比較的回転が早い印象で、逆に富士山が雲に隠れておりますと富士山が顔を出してくれるのを待つ方が多く、回転が遅くなる印象となっております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F11 1/250sec 89mm

 潤井川龍巌淵では、富士山をアップで撮るか、あるいは広角で撮るか、様々なアングルで撮影を楽しむことができますかと思われますが、こちらはアップで撮影しましたもの。

SIGMA sdQuattroH iso100 F11 1/250sec 54mm

 また、写真左手に写っております鉄塔を構図に入れるか入れないかでも随分と印象が変わってまいりますので、お気に入りのアングルを探してみてはいかがでしょうか。

 

潤井川龍巌淵の桜並木 アクセスと駐車場

SIGMA sdQuattroH iso100 F9 1/160sec 147mm

 潤井川龍巌淵付近の桜並木へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR身延線入山瀬駅より約600m、徒歩にて10分ほどとなっております。

 静岡県富士市久沢280-4付近

 自家用車にてのアクセスにつきましては、東名高速富士インターより約3.6㎞、車で10分ほどとなっております。

 駐車場につきましては、公式には無く、公共交通機関の利用が推奨されております。

 駐車台数に限りがあり、混雑が予想されますが、桜並木の東側と滝戸橋の西側に数台ずつ駐車できそうなスペースがあり、交通整理のために警備の方が例年立っておられますので、訪れますと場所はすぐ解るとは思いますが、付近は交通量も多く、満車の場合は路上待機はできませんので、ご注意の程お願い申し上げます。

 遠方より自家用車にて向かいます場合には、富士駅や富士宮駅周辺のコインパーキングに駐車し、パークアンドライドでお花見を楽しむのも宜しいかと思われますし、潤井川下流の富士市中央公園には無料の駐車場も設置されておりますので、途中の桜並木を併せて楽しみながら散策いたしますのも宜しいかとも思われます。

 静岡県富士市蓼原町1822付近(富士市中央公園)

2024年4月10日現在 最新開花状況

SIGMA sdQuattroH iso100 F11 1/400sec 54mm

 

終わりに

 今回のカタスミ日記は、桜並木と富士山の絶景を楽しむことができます潤井川龍巌淵のソメイヨシノの咲く風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

 富士山狙いでございますと、やはり早朝に訪れたいところでございますが、桜並木が川の東側となっておりますので早朝は桜が陰ってしまっておりますので、若干日が高くなってきました時間帯がお勧めになろうかと思われます。

2024.03.10記