目指せ宗谷岬! いざ最北の地へ ある夏の想い出 ⑦ ~ 美幌峠・摩周湖・愛の国から幸福へ ~ 北海道美幌町

 さて、前回は北海道ツーリング6日目の前半、知床と開陽台の雄大な景色を満喫しました様子をお届けいたしましたが、今回は6日目後半と7日目の様子となります。北海道ツーリングの中でも特に感動的でした美幌峠から望む屈斜路湖の美しさ、摩周湖の限りなく深いブルー、そして翌日は、愛国駅と幸福駅を梯子して幸せな気分になって、函館よりフェリーで北海道を後にしました様子をお届けしたいと思います。

 

絶景! 美幌峠から望む屈斜路湖

 6日目の北海道ツーリングは、早朝出発で、知床から開陽台に向かったことを前回お届けいたしましたが、6日目午後からは、急遽予定に組み入れました屈斜路湖・摩周湖方面に舵を取ります。

 屈斜路湖を楽しむことのできるスポットはいくつかあるかもしれませんが、最もポピュラーなスポットは、何と言いましても美幌峠からの眺望かと思われます。

 当時は下調べも充分にできていない状態での訪問でしたので、屈斜路湖と言いますと、逆にここしか思い浮かばなかったというのが現実でした。

 美幌峠に向かう峠道は、比較的走りやすい峠道で、北海道全般に言えることかもしれませんが、北海道の比較的メジャーな峠道は、割とゆったりとしていて走りやすい所が多いという印象を持っております。

 美幌峠を上りますと、道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠があり、そこからの展望が素晴らしく、これぞ絶景、と言わざるを得ないような景色に興奮させられること間違いなしかと思われます。

 道の駅ですので、トイレ休憩とお土産物の購入や食事なども楽しむことができ、道東に向かうときには是非とも立ち寄りたいスポットとなっております。

 写真左隅に写っております国道を上ってきた訳ですが、気持ちよくない訳はありません。

 

婚期が遅れる? 霧のない摩周湖

 美幌峠で絶景に感動した後は、摩周湖に向かいます。

 摩周湖は、世界でもトップレベルの透明度を誇るカルデラ湖で、その深く美しい青い色は「摩周ブルー」とも呼ばれ、多くの観光客を魅了するところです。

 「霧の摩周湖」とよく言われますが、年間のうち100日程度は霧が発生するとも言われておりますが、自分が訪れました日は、晴れ渡る青空が気持ちよく摩周ブルーを堪能させていただきました。

 摩周湖の周りは切り立った斜面となっており、基本的には「摩周第一展望台」・「摩周第三展望台」・「裏摩周展望台」のいずれかの展望台から望むことになりますが、第一展望台は駐車場が有料となっておりますので、無料の第三展望台に向かいました。

 吸い込まれるような深いブルー。

 「霧のない摩周湖を見ると婚期が遅れる」と噂される摩周湖。自分は一応既婚者ですので。

 先に訪れました美幌峠から観る屈斜路湖は、どちらかと言いますと華やかな雰囲気を感じますが、第三展望台から望む摩周湖は、緑に囲まれた深いブルーの静寂の湖で神秘的な雰囲気を漂わせておりました。

 さて、ゆっくりと絶景を眺めていたいところではありますが、日が暮れる前に山間部を抜けて帯広の宿に到着したいので、先を急ぐこととします。

 

愛の国から幸福へ

 さて、6日目は摩周湖を観て宿へと急いだ訳でしたが、日は落ちてしまっておりましたが、何とか暗くなる前に足寄インターまで進むことができ、無事に宿に到着することができました。

 8日目の朝にフェリーを予約しておりましたので、7日目は函館の宿までの移動が中心となりますが、少し寄り道もしてゆきます。

 急遽思い立って宗谷岬を目指しました初めての北海道ツーリングではありましたが、毎日が感動と興奮の連続でした。

 7日目は、まずは愛国駅に向かいます。

 「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズを聞いたことはないでしょうか。

 旧国鉄広尾線(現在は廃線)の「愛国駅」と「幸福駅」。

 何とも縁起の良い駅名で、霧のない摩周湖を前日に訪れた自分としましては、是非とも訪れておかねばならない場所でした。

 廃線となっておりますので、愛国駅は現在は交通記念館とされております。

 蒸気機関車も保存展示されております。

 恋人たちが喜びそうなオブジェもあります。

 一人で訪れました自分は、早々に退散し、次の目的地幸福駅に向かいます。

 愛国駅でもどんよりとしたお天気でしたが、幸福駅に着くころには霧も出てきている状況となりました。

 幸福駅の木造の駅舎には、恋人たちがメッセージカードを貼り付けたりして、幸福を謳歌しています。

 メッセージカードと共に、「幸福行き」の切符もたくさん張り付けてありました。「途中下車禁止」の文字がクス笑いを誘います。

 幸福駅は、その名の通りちょっとだけ幸福になれるような気がする温かみのあるスポットとなっております。

 売店もまだ空いていないような、朝のひと時に、「愛の国から幸福へ」向かった訳でありましたが、北海道ツーリングの観光としては最終の目的地となります。

 後は、翌日のフェリーに備えまして函館市内の宿に向かいます。日付も8月12日となりお盆休みに入った方も多いのか、函館までの道路は交通量がかなり多くて、予想よりも時間が掛かってしまいましたが、暗くなる前に函館市内の宿に無事に到着しました。

 北海道ツーリング8日目の朝、無事にフェリーに乗船し、北海道を後にします。

 北海道を初めて訪れますライダーが北海道を離れるときによく口にする言葉、「ありがとう北海道」。

 フェリーのデッキで小さくなる箱館山を眺めつつ、「ありがとう北海道」とつぶやきます。

 

参考情報

 駆け足となってしまいましたが、全7回、初めての北海道ツーリングの模様をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

 急遽決めました北海道ツーリング、準備不足は否めないところが多々ありましたが、無事に目標でありました宗谷岬にも行くことができ、また、北海道の魅力を垣間見てしまいまして、その後何度か北海道ツーリングに出かけるようにもなりました。

 まだまだ、行きたいスポットもいろいろありますので、再度北海道ツーリングに向かうことができましたら、機会を設けてお伝えしてゆきたいと考えております。

 今回は2016.08.11・12・13に撮影しましたもので、記載の内容につきましては撮影当時の情報となりますので、ご理解の程お願い申し上げます。最新の詳しい情報につきましては関連施設のHPなどをご確認お願い申し上げます。

 撮影機材 : SONY SO-03H

≪ ご参考 ≫

 道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠 : 北海道網走郡美幌町古梅(国道243号沿い)

 愛国駅 : 北海道帯広市愛国町基線39-40付近

 幸福駅 : 北海道帯広市幸福町東1線161付近