熱海ヒマラヤ桜(ヒマラヤザクラ)原木・長浜海浜公園・さくらの名所散策路 2024年見頃時期と開花状況・アクセスと駐車場 静岡県熱海市
熱海市では晩秋から初冬に花が咲く「ヒマラヤザクラ」を楽しむことができるようになっております。ネパール元国王より贈られたもので熱海高校近くには原木も残っております。今回のカタスミ日記は、熱海のヒマラヤ桜の咲く風景をご紹介いたします。
ヒマラヤザクラってどんな桜?
ヒマラヤザクラは、ヒマラヤが起源と考えられております桜の野生種のひとつで、インド、ネパール、中国南西部の標高が1,200mから2,400mの高山の森に生え、樹高が高いものでは30mにも及ぶ高木の桜となっております。
花の色は主に桃色で、河津桜よりもやや淡いピンク色の花を咲かせる木が多いものの、木によって個体差がございまして、色の濃いもの薄いものまちまちで、淡いものでは真っ白い花を咲かせるものもあるようでございます。
もともと日本には自生していない桜の品種となっておりますが、日本でのヒマラヤザクラの起源としましては。1967年(昭和42年)に東京大学留学中のネパールのビレンドラ元国王(当時皇太子)が伊豆を訪れた際に日本の桜と梅の種子を献上し、その返礼として翌1968年(昭和43年)に約900粒のヒマラヤザクラの種子が贈られてきたのが起源と言われております。
いただいた種子を市営熱海農場で播種したうち60本ほどが開花いたしましたが、現在残っております当時の原木(親木)は熱海高校近くの法面の1本のみとなっております。
ヒマラヤザクラにつきましては、あたみ桜や河津桜ほどは知名度は高くはございませんが、熱海市のほかに愛知県豊橋市の普門寺や東京都品川区の戸越公園などがヒマラヤ桜のお花見スポットとしまして有名なところとなっております。
熱海市ヒマラヤザクラの見頃時期
熱海市内では、熱海高校近くの原木をはじめ、さくらの名所散策路や長浜海浜公園、親水公園などでヒマラヤ桜を楽しむことができるようになっております。
熱海市内のヒマラヤザクラの見頃の時期としましては、例年11月中旬から12月中旬頃が見頃の時期となっており、知る人ぞ知るヒマラヤ桜のお花見の名所となっております。
尚、熱海市内のヒマラヤ桜の開花状況につきましては、熱海市HP内の「開花情報 ヒマラヤ桜開花情報」のコーナーにて随時発信してくれておりますので、気になられます方はご確認の程お願い申し上げます。
熱海高校近くのヒマラヤザクラ原木
熱海高校近くの法面に残っているヒマラヤザクラの唯一の原木(親木)。
視界が開けている場所ではないものの、背丈の高い立派な大木で熱海ヒマラヤザクラの名木。
さくらの名所散策路
1月に見頃を迎えます早咲きの「あたみ桜」の新名所。散策路沿いにあたみ桜が86本植えられておりますが、ヒマラヤザクラも14本植えられております。
しかしながら、さくらの名所散策路のヒマラヤザクラにつきましては育成不良のためか、花を咲かせている木は数本しか見当たらない現状となっております。
長浜海浜公園
海岸沿いに整備されております公園で、駐車場の無いさくらの名所散策路や原木に向かう際には、こちらの公園を起点に散策することになろうかと思われます。
長浜海浜公園自体にもヒマラヤ桜が29本植えられており、国道を走っておりましてもヒマラヤザクラが咲いているのが見て取れるかと思われます。
ヒマラヤ桜原木・さくらの名所散策路(四季の道)・長浜海浜公園 アクセスと駐車場
さくらの名所散策路(四季の道)へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR伊東線伊豆多賀駅より徒歩にてすぐとなっております。
静岡県熱海市上多賀75付近(伊豆多賀駅)
静岡県熱海市下多賀1484-22付近(熱海高校)
自家用車にてのアクセスにつきましては、西湘バイパス石橋インターより約27㎞、車で50分ほどとなっております。
しかしながら散策路の付近に観光用の駐車場はございませんので、自家用車にて訪れます場合には、海岸沿いにございます長浜海浜公園(静岡県熱海市上多賀10-1付近)の無料駐車場に駐車し、伊豆多賀駅まで約600m、徒歩にて5分ほどとなっております。
ヒマラヤザクラの原木につきましては、熱海高校門前の道路脇に原木の看板が立てられておりますので、熱海高校を目印に訪れていただきますと迷うことはないかと思われます(駐車場無し)。
終わりに
今回のカタスミ日記は、熱海市内のヒマラヤ桜の咲く風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
花の少ない時期に咲きますヒマラヤザクラ、ピンクの可愛らしい桜のお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2024.09.10記