【花だより】2024年7月17日現在 バイカモの開花状況 十日市場・夏狩湧水群 長慶寺(長慶禅寺)の梅花藻 アクセスと駐車場 山梨県都留市
季節の花の開花状況や紅葉の色づき見頃状況をタイムリーにお届けする「花だより」のコーナー。今回のカタスミ日記は、2024年7月17日に撮影いたしました長慶寺の梅花藻の開花状況をお届けいたします。
十日市場・夏狩湧水群 長慶寺(長慶禅寺)バイカモの開花状況
山梨県都留市に位置しております長慶寺は、1462年(寛正3年)天台宗行者大淵阿闇梨が長慶庵として開創したのが始まりで、その後1570年(元亀元年)五峰東源禅師により臨済宗に改宗した古刹となっております。
現在は臨済宗妙心寺派の寺院で石頭山長慶禅寺とし、 東方薬師瑠璃光如来をご本尊として祀り、眼の薬師として信仰を集める寺院となっております。
長慶寺のございます都留市夏狩地区は、湧水の豊富な地域となっており、「十日市場・夏狩湧水群」としまして平成の名水百選にも選出されている地域となっております。
長慶寺の境内も湧水に囲まれ、身近に清らかな湧水を感じながら参拝をすることができるようになっておりますが、清流にしか生育しないと言われます梅花藻も見られ、涼し気に咲く白い花が夏の風物詩にもなっております。
バイカモは、キンポウゲ科の多年草で、初夏から初秋にかけまして1cmから2cmほどの梅に似た白い花を咲かせますことから「梅花藻」と名付けられた水草となっております。
本州以北に広く分布はしておりますが、冷涼で流れのございます清流にしか生育しないことから、希少な植物で、多くの地域で絶滅危惧種にも指定されている植物となっております。
バイカモの見られます場所としましては、滋賀県米原市醒井(醒ヶ井)の地蔵川が全国的にも有名なところとなっておりますが、関東近県では、山梨県都留市長慶寺のほか、静岡県三島市の三島梅花藻の里や福島県郡山市の清水川などでも楽しむことができるようになっております。
長慶寺の梅花藻の見頃の時期としましては、例年5月下旬頃から咲き始め、9月頃までが見頃の時期となっております。
今回のカタスミ日記は、2024年7月17日に長慶寺を訪れてみましたので、写真を交えながら、バイカモの開花状況をお届けしてまいりたいと思います。
参拝者用無料駐車場に車を駐車し、先ずは本堂に参拝いたします。
長慶寺では、本堂前の薬師洗眼の水、「八大竜王」傍の池、薬師霊命水源、境内前の側溝の4箇所で梅花藻を楽しむことができるようになっております。
本堂前の薬師洗眼の水から。
眼鏡池とも呼ばれ親しまれております薬師洗眼の水でございますが、前回訪問時(6月25日)よりもバイカモの花がかなり増えてまいりました。
まだ蕾もたくさん見受けられますので、今後の更なる開花が期待されます状況となっております。
次は、境内から50mほど西側に位置しております薬師霊命水源の梅花藻。
前回もかなり咲いておりましたが、前回よりも更に花数が増え、見頃を迎えております。
続きまして、境内から南西方向の道路脇にございます「八大竜王」傍の池でございますが、こちらも前回訪問時よりも花数が増えてきておりますが、まだ蕾もたくさん見受けられます状況となっております。
最後に、境内前の南側の側溝のバイカモでございますが、前回訪問時(6月25日)に既に見頃を迎えており、7月17日現在も見頃が続いてはおりますが、前回訪問時よりも若干花数が少なくなってしまっております。
2024年7月17日現在の長慶寺の梅花藻の開花状況としましては、エリアによりまして開花状況に差がございますものの、全体としましては満遍なく花が咲いており、見頃の開花状況となっております。
十日市場・夏狩湧水群 長慶寺(長慶禅寺)アクセスと駐車場
長慶寺(長慶禅寺)へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、富士急行線十日市場駅より約1.2㎞、徒歩にて20分ほどとなっております。
山梨県都留市夏狩240付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、中央道都留インターより約4.7㎞、車で10分ほどとなっております。
本堂前に参拝者用無料駐車場が設置されておりますが、周辺道路は狭小な道路となっておりますので、車の運転にはご注意の程お願い申し上げます。
併せて楽しみたい「太郎次郎滝」と「田原の滝」
長慶寺のございます夏狩地区は、湧水の豊富な地域でございますが、長慶寺から700mほど離れた場所には涼し気に伏流水が流れ落ちる「太郎次郎滝」もございます。
桂川の支流の柄杓流川(しゃくながれがわ)に流れ落ちる滝でございますが、周囲の崖からは無数に伏流水が流れ落ち、辺り一帯が涼しく、これからの厚い季節にはお勧めの滝となっております。
また、都留市内には松尾芭蕉ゆかりの名瀑「田原の滝」もございます。
田原の滝は、桂川に掛かる2段の滝でございますが、治水と護岸の為に何段かの人工的な堰堤が造られ、迫力の滝となっております。
太郎次郎滝 アクセスと駐車場
太郎次郎滝へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、富士急行線東桂駅より徒歩にて15分ほどとなっております。
山梨県都留市夏狩1798付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、中央道都留インターより約5.3㎞、車で15分ほどで駐車場、そこより徒歩10分ほどとなっております。
駐車場から滝までは、案内表示が随所掲示されておりますので、迷うことはないとは思われますが、上記住所付近に位置しております駐車場の場所が少々判りづらいところとなっておりますので、ご注意の程お願い申し上げます。
自家用車にての具体的な周辺道順につきましては、国道139号線東桂交差点のすき家さん(山梨県都留市桂町876-1付近)をすき家さんの反対側の路地に入り、「この先通行できません」の標識を左折、線路と高速道路の高架をくぐった先の上夏狩のヤブツバキ付近の分岐を左折、50mほどで無料の観光用駐車場となります。
田原の滝 アクセスと駐車場
田原の滝へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、富士急行線十日市場駅より徒歩5分ほどとなっております。
山梨県都留市田原4-2-1付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、中央道都留インターより約3.6㎞、車で10分ほどとなっております。
上記住所の国道139号線沿いに位置しております田原神社から脇道を150mほど進みました場所に、田原の滝公園が整備されており、無料の駐車場(8台)とトイレも設置されております。
今回のカタスミ日記は、2024年7月17日現在の長慶寺の梅花藻の開花状況をお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
涼し気に咲く長慶寺の梅花藻とともに、涼を求めて滝巡りも楽しんでみてはいかがでしょうか。
2024.07.19記