「まつだ桜まつり」西平畑公園(松田山ハーブガーデン)の河津桜 2025年見頃時期と開花状況・アクセスと駐車場 神奈川県松田町
早咲きの桜「河津桜」のお花見スポットとしまして、神奈川県内では三浦海岸と並び人気の西平畑公園(松田山ハーブガーデン)。東名高速を走っておりましても、西平畑公園の山の斜面一面がピンクに染まる河津桜を、通りがかりに見かけたことのございます方も多いのではないでしょうか。今回のカタスミ日記は、西平畑公園の河津桜の咲く風景をご紹介いたします。
一足早い春の訪れ 西平畑公園の絶景河津桜
河津桜ってどんな桜?
ピンクの可憐な花が可愛らしい早咲きの桜、河津桜。
伊豆半島南部に位置しております河津町発祥の河津桜は、大島桜と寒緋桜の自然交雑種と言われております。
もともとは、1955年(昭和30年)に河津川沿いの雑草の中で後に原木となる木を発見し、庭先に植えたことが始まりと言われております。
1974年(昭和49年)に「カワヅザクラ」と命名され、翌75年(昭和50年)には河津町の「木」にも指定されております。
色鮮やかなピンクの花が特徴となりますが、大島桜を祖先とするためか、比較的葉が見え始めてくるタイミングが早く、満開を迎える頃には緑の葉が出始める桜となっております。
しかしながら、葉が出始めてもすぐには花は散らずに、お花見後半の時期には、緑の葉とピンクの花のコントラストを楽しむことができるようにもなっております。
今や早咲きの桜としまして、全国的な知名度と広がりを見せております河津桜でございますが、西平畑公園は神奈川県内有数の河津桜の名所となり、見頃の時期にはお花見を楽しむ方で大変賑わう人気の公園となっております。
西平畑公園の河津桜 見頃時期と「桜まつり」
西平畑公園と申しましても、ピンと来ない方もいらっしゃるかとも思われますが、松田山ハーブガーデンと言いますとご存じの方も多いのではないでしょうか。
東名高速大井松田インターからも近く、高速道路を走っておりますと、山の斜面一面がピンクに染まっているところが観られるかと思われます。
西平畑公園の河津桜の見頃の時期としましては、例年2月中旬から3月上旬頃が見頃の時期となっており、見頃の時期に合わせまして「桜まつり」も開催されております。
2025年の「第26回 まつだ桜まつり」の開催期間としましては、現時点ではまだ詳細日程が発表されておりませんが、2024年が2月3日(土曜日)から3月3日(日曜日)までの開催期間となっておりましたので、2025年につきましても同時期の開催が予想されます。
まつり期間中は、キッチンカーの出店などが行われ、朝9時より16時まで入場料300円が必要となります。
また、駐車場につきましては後述いたしますが、一般車両は公園駐車場は利用不可となり酒匂川親水広場臨時駐車場を利用することとなりますので、ご注意の程お願い申しげます。
尚、西平畑公園の河津桜の開花状況につきましては、西平畑公園HP内の「Keshiki」のコーナーにて開花情報を随時発信してくれておりますので、気になられます方はご確認の程お願い申し上げます。
西平畑公園の河津桜の見どころご紹介
河津桜に囲まれた遊歩道のピンクの世界
西平畑公園の河津桜の最大の見どころとしましては、山の斜面に咲き誇るピンクの満開の河津桜の下を縫うように整備されております遊歩道を練り歩くお花見になろうかと思われます。
お天気の良い日には、日に当たり蛍光色のように輝くピンクの河津桜を楽しむことができ、ピンクに囲まれている感満載で、この囲まれている感は、西平畑公園特有の雰囲気かと思われます。
遊歩道につきましては、公園入口(徒歩用)と山の上部に整備されておりますハーブ館を結ぶような形の遊歩道となりますので、基本的には折り返しで散策する形になろうかと思われます。
折り返しの散策を避けたい、あるいは遊歩道の登りが体力的に大変だ、という方は、バスにて西平畑公園に向かい、ハーブ館を含め上部に整備されております公園を楽しんだ後に、遊歩道を下って一番下の徒歩用出入口より退出する方法がお勧めになろうかと思われます。
また、河津桜の間を縫うように滑る太陽のすべり台もご家族連れのみなさんに人気のスポットとなっておりますので、併せて楽しみたいところかと思われます。
コントラストが美しい黄色い菜の花とピンクの河津桜
今や、色鮮やかなピンクの河津桜とのセット品と考えても宜しいかと思われます黄色い菜の花。
黄色い菜の花とピンクの河津桜とのコントラストは非常に美しく、写真映えすること間違いなしかと思われます。それを意識してかどうかは解りませんが、多くの河津桜のお花見スポットでは、桜の時期に合わせまして黄色い菜の花も咲くように育ててくれている場所が増えてまいりました。
ここ西平畑公園も例外ではなく、ピンクの河津桜の下を縫うように整備されております遊歩道沿いには、黄色い菜の花も楽しむことができるようになっており、記念撮影を楽しむ方も多いところとなっております。
西平畑公園から河津桜越しに一望する街並み
西平畑公園と申しますと、山の中腹にあり、眼下に松田町、大井町、南足柄市、小田原市の街並みを一望できます見晴らしの良さも特筆に値するものかと思われます。
すぐ下には、東名高速、少し離れて酒匂川と市街地、遠くには箱根外輪山と相模湾も望むことができるようになっております。
遊歩道では、桜の下から見上げるようにお花見を楽しむこととなりますが、公園の上部からは、ピンクに広がる桜の木の上から河津桜と街並みを見下ろすような形のお花見も楽しむことができるようになっております。
様々な角度からお花見を楽しむことができるのも、西平畑公園の特色となっておりますので、自分だけのお気に入りの場所やアングルを探してみてはいかがでしょうか。
「関東の富士見百景」にも選定されている富士山の眺望は必見
西平畑公園は、国土交通省により「関東の富士見百景」にも選定されております。
富士山が見られます場所につきましては、公園駐車場上の遊歩道、子どもの館入口、ハーブ館西側、徒歩用公園入口付近などとなっております。
基本的には西側に向かって富士山を眺めることとなりますので、午後からは逆光となり、撮影目的で訪れます場合には、午前中がお勧めの時間帯になろうかと思われます。
街の明かりが広がる夜景を背景に河津桜の妖艶ライトアップ
昼間の華やかなお花見も大変美しいものでございますが、夜桜ライトアップ時は昼間の雰囲気とは打って変わり、妖艶でロマンチック感漂う大人の雰囲気のお花見となります。
また、高さを活かした眺望の良さは夜間でも絶景で、裾野に広がる酒匂川沿いの夜景を背景にピンクに浮かび上がる河津桜は他では観ることのできない河津桜のお花見となろうかとも思われます。
ただ、以前はお花見時期になりますと毎年のようにライトアップが実施されておりましたが、コロナ禍以降はライトアップが見送られております状況が続いておりますので、復活を期待したいところかと思われます。
西平畑公園(松田山ハーブガーデン)アクセスと駐車場
西平畑公園へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR御殿場線松田駅より徒歩20分ほどとなっております。
桜まつり期間中につきましては、JR御殿場線松田駅・西平畑公園間のシャトルバスも運行されますので、そちらを利用することもお勧めとなっております(9時30分~15時30分、片道180円)。
神奈川県足柄上郡松田町惣領2951付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、東名高速大井松田インターより約3.7㎞、車で数分となっております。
公園駐車場につきましては、桜まつり期間中は障がい者手帳等保持者のみ利用可能となり、一般車両は利用不可となりますのでご注意の程お願い申し上げます。
一般車両の駐車場につきましては、麓の酒匂川親水広場河川敷が有料臨時駐車場となり、普通車500円、西平畑公園まで徒歩25分ほどとなりますが、臨時駐車場より西平畑公園までシャトルバスの運行も予定されております(片道200円)。
臨時駐車場の場所につきましては、松田郵便局(神奈川県足柄上郡松田町松田惣領1596-1付近)近くの十文字橋北側が駐車場入口となっておりますが、夜間早朝につきましては閉鎖されております可能性もございますので、早朝訪れます場合には駅周辺のコインパーキングのご利用が無難なところかと思われます。
終わりに
今回のカタスミ日記は、神奈川県内有数の河津桜のお花見スポットとなります西平畑公園(松田山ハーブガーデン)をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
河津桜の本数としましては、約360本と決して多いという訳ではございませんが、山肌を一面ピンクに染めるボリューム感は本数以上のものを感じていただけるかと思われます。
富士山をはじめ、眼下に一望できる街並みなど、眺望も売りのお花見スポットとなりますので、よく晴れたお天気の日に訪れたいところかと思われます。
2024.09.30記