小諸歴史散策 断崖絶壁絶景の布引観音と「穴城」小諸城址懐古園の紅葉風景 2024年見頃時期と色づき状況・アクセスと駐車場 長野県小諸市
かつては山本勘助が縄張りし、日本でも唯一と言われます「穴城」の小諸城。廃藩置県により現在は天守閣はございませんが公園として整備され、春の桜や秋の紅葉が美しい名所となっております小諸城址懐古園。歴史を感じつつ秋の城跡を散策、さらには、「牛にひかれて善光寺」ゆかりのお寺さんでございます布引観音の参拝。今回のカタスミ日記は、小諸市内の歴史を感じる懐古園と布引観音の秋の風景をご紹介いたします。
「牛にひかれて善光寺」の舞台 布引観音
布引観音ってどんな寺院?
恐らくはみなさん、「牛にひかれて善光寺」という言葉を聞いたことがございますのではないでしょうか。
観音様が牛に化身して、強欲な老婆を善光寺まで導き改悛させたという伝説でございます。
その伝説の観音様は、布引観音の観音様と言われており、また、布引観音の参道にございます洞窟は、「善光寺に通じる洞窟」とも言われており、現在でも善光寺との繋がりを感じる寺院となっております。
布引観音の通称で親しまれておりますが、正式名称は、天台宗布引山釈尊寺となります。
古くは奈良時代に行基が創建したと伝えられます古刹で、断崖絶壁に建てられた朱塗りの観音堂が美しく、観音堂内に設置されております宮殿は、国の重要文化財にも指定されております。
布引観音 紅葉の見頃時期
険しい山の崖に寄り添うように建てられましたお堂は、歴史を感じさせてくれる佇まいで、古よりお堂を建築しました職人さんの技術の素晴らしさに感動すら覚えるところかと思われます。
布引観音では、秋になりますと紅葉の色づきも観られ、境内や周りを取り囲む山では、ケヤキやカエデの色づきも楽しむことができるようになっております。
布引観音の紅葉の見頃の時期としましては、例年11月上旬から11月中旬頃が見頃の時期となっております。
また、境内からは、浅間山を見渡すこともできる眺望で、断崖絶壁のお堂と共に他ではあまり観ることのできない眺望を楽しむことができる寺院となっております。
尚、布引観音の紅葉の色づき見頃状況につきましては、公式に発信されているものが見当たらず、SNS等の投稿を参考にするしかない現状になろうかと思われます。
日本で唯一!「穴城」小諸城址の懐古園の秋の色づき
懐古園ってどんなところ?
布引観音と同じ小諸市内の観光名所としまして、駅からのアクセスも良く人気の観光スポットとなっております小諸城址懐古園。
もともとは平安時代の末期に小室太郎光兼が館を構えたのが始まりと言われておりますが、武田信玄の命の下、山本勘助が縄張り、築城し原型が整ったと言われております。
小諸城は、日本で唯一と言われます稀有な「穴城」で、城郭が城下町より低い場所に位置するお城となっております。お城の方が低い位置にありますので、「城下町」という表現ではなく、「城上町」と言うべきなのかもしれませんが。
明治時代の廃藩置県に伴いまして、現在は天守閣はございませんが、1926年(大正15年)に造園の権威本多静六博士の設計により公園として整備され、現在の懐古園となっております。
懐古園 紅葉の見頃時期
その懐古園では、小諸市内有数の紅葉の名所とあって、紅葉の時期になりますと多くの観光客で賑わいます。
公園内では、カエデやケヤキ、イチョウなどが色づき、紅葉の見頃の時期としましては、例年11月中旬頃が見頃の時期となっております。
また、紅葉の見頃の時期に合わせまして、「小諸城址懐古園紅葉まつり」が開催され、2024年の開催期間につきましては現時点では詳細が発表されておりませんが、2023年は10月21日(土曜日)より11月19日(日曜日)までの開催となっておりましてので、2024年も同時期に開催されるものと予想されます。
紅葉まつりでは、ボランティアによる無料園内ガイドや各種演奏会が実施されますほか、紅葉ライトアップなどが行われる予定となっております。
尚、小諸城址懐古園の紅葉の色づき見頃状況につきましては、小諸城址懐古園HP内の「小諸城址懐古園紅葉状況」のコーナーにて随時発信してくれておりますので、気になられます方はご確認の程お願い申し上げます。
アクセスと駐車場
布引観音 アクセスと駐車場
布引観音へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR小海線小諸駅よりタクシーで10分ほどとなっております。
長野県小諸市大久保2250付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、上信越道小諸インターより約6㎞、車で15分ほどとなっております。
ただ参拝の際には注意点がございまして、駐車場は上記住所から少し離れた場所となりますので、ナビ設定の際はご注意の程お願い申し上げます。
長野県小諸市大久保2251-12付近
こちらの住所付近に、無料の参拝者用駐車場が設置されており、駐車場より参道を15分ほど上ってゆきますと、境内まで向かうことができるようになっております。
参道につきましては、舗装されていない割りと険しい山道となっておりますので、歩きやすい服装で参拝することをお勧めいたします。
懐古園 アクセスと駐車場
小諸城址懐古園へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR小海線小諸駅より徒歩5分ほどとなっております。
長野県小諸市丁311付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、上信越道小諸インターより車で数分となっております。
観光用の有料駐車場につきましては、普通車500円、自動二輪200円となっており、懐古園の入場料は300円、開園時間は朝9時より夕方17時までとなっております。
終わりに
今回のカタスミ日記は、小諸市内の布引観音と懐古園の秋の風景をお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
ロケーション的には、小諸市内でコンパクトに観光を楽しむことができるロケーションとなっており、また、比較的近くの紅葉の名所としまして、高峰高原などもございますので、併せて楽しみたいところかと思われます。
2024.09.04記