SIGMA SD15で撮る湘南平の夜景と星空 神奈川県平塚市
つい先日梅雨がようやく明けたかと思いきや、すぐに真夏の灼熱地獄を迎えてしまいました。熱中症の心配もありますので、昨日は日差しの弱くなる夕方からお出掛けして、チョイ撮り撮影に行ってまいりました。コロナの感染拡大が始まってから訪れる事を控えておりました平塚市は湘南平高麗山公園で旧型の一眼レフSIGMA SD15を持ち出し、夜景の撮影を行いました。
湘南平 高麗山公園ってどんなとこ?
湘南平は、高麗山(こまやま)と泡垂山(あわたらやま)の山頂に広がるエリアで、平塚市と大磯町にまたがる風致公園として、高麗山公園が整備されております。
何度となく訪れております湘南平ではありますが、コロナウイルスの感染拡大以降は訪れることを控えておりましたが、昨日は夕方から雲が薄れ見通しが良くなってきまいたので、久しぶりに湘南平で撮影を行いました。
今回の相棒は、もう数世代前の旧型の一眼レフとなりますSIGMA SD15です。
SIGMA SD15は、画素数が1,406万画素と今となりましては少々心もとなく感じてしまいそうな画素数となってりますが、一般的なデジカメのベイヤーセンサーとは異なり、垂直色分離方式のFoveon(フォビオン)センサーを採用しております。センサーサイズは、APS-Cと言われてはおりますが、一般的なAPS-Cよりも若干小さなセンサーサイズとなっております。
特に立体的表現などが得意で、写し出すその空気感は独特の世界があり、魅了されるものがありますが、高感度特性が弱いなど万能選手とはいかない一眼レフとなっております。
話が横道に逸れてしまいましたが、湘南平は、その景色の良さから、「かながわの景勝50選」や「夜景100選」などにも選定されております。
高麗山公園には、テレビ塔の展望台と高麗山レストハウス展望台の2か所の展望台が設置されております。
特に、高麗山レストハウス展望台からの360度見渡すことのできる眺望は素晴らしく、お天気の良い日には、富士山をはじめ大山、真鶴半島、江ノ島、三浦半島、遠くは東京タワーやスカイツリーなども望むことができます。
湘南平からSIGMA SD15で撮る夜景
湘南平は、その夜景の美しさから「夜景100選」に選定されていることをお伝えしましたが、湘南平から望む伊勢原・厚木方面の夜景は実際この様な眺望となります。
冬場の澄んだ空気と比べますと透きとおる透明感は弱い気はしますが、夏場にしましては雰囲気も良く撮影できたと感じております。
感度をISO400に設定して、30秒の長時間シャッタースピードです。夜景の光輝く様子は上手く表現できているとは思いますが、ISO400ですので少々ザラついた感じになってしまいましたのは、高感度に弱いSD15の限界を感じてしまう部分なのかもしれません。
伊勢原方面とは反対側の小田原・真鶴方面を望みます。伊勢原方面に比べますと、圧倒的に光の数が少なく、夜景の輝いている様子を表現するのは難しい部分もあるかと思われます。
光の数が少ないので、ここでは更に感度を上げてISO800とし、シャッタースピードにつきましては、5秒としております。
高感度の弱いSIGMA SD15で星空撮影に挑戦
今回の撮影では、星空撮影にも挑戦しています。Foveonセンサーで星空撮影などとは随分と挑戦的だ、という声も聞こえてきそうではありますが、自分の中では、Foveonセンサーでの星空撮影、特に天の川撮影をいつかはしてみたい、と兼ねてより考えておりました。
上の写真は、ISO1600、シャッタースピード20秒で撮影してみました。
手前に大磯の街の明かりが綺麗でしたので、それを入れて構図を決めましたが、星の明かりと街の明かりの明るさが違いすぎて、星の明るさに合わせましたところ、街の明かりが明るくなりすぎてしまいまして、少々失敗した感は否めないものとなってしまいました。
少し角度を変えて、なるべく街の明かりを入れないような構図としてみます。しかしながら、真っ黒い海と空だけでは少々寂しくなりますので、遠くの真鶴方面の街の明かりを少し入れた構図としました。
ISO1600でシャッタースピードは20秒。絞りは開放F2.8。
今まで夜空を撮影した中では、今回の撮影が一番星の数が多く写っていましたのは、少しばかり前進したと言えるのかもしれません。
ただ、やはりISO1600まで感度を上げてゆきますと、透明感がなくなり、全体的にザラついた雰囲気となってしまいます。
結局のところは、どこで折り合いをつけるのか、という事なのでしょうが、もうひと踏ん張りの高感度特性が欲しいところです。
最後に、高感度の弱いSIGMA SD15の拡張機能を使用しまして、最高感度のISO3200で撮影してみました。
シャッタースピードは10秒。実は、20秒、30秒でも撮影してみましたが、バランスが良かったのは10秒でした。
予想していたよりかはザラつきは少なく撮影できました。ただそうは言いましても、やはりISO1600よりも画質が落ちていることは否めず、ISO1600の方が夜空に浮かぶ雲の様子などがISO3200よりもクッキリと写っているかと思われます。
今回は、残念ながら天の川を捉えるところまでには至っておりませんが、以前に比べますと、格段に進歩したかと自画自賛しております。
今後も機会を設けて、Foveonセンサーで一見無謀かと思われます星空撮影に挑戦してゆきたいと考えております。
湘南平 高麗山公園 アクセスと駐車場
湘南平へのアクセスは、公共交通機関では、JR東海道本線平塚駅北口より平35系統バスにて25分ほど「湘南平」バス停下車すぐとなっております。
神奈川県平塚市万田790付近
小田原厚木道路平塚インターより約6.5㎞、無料の駐車場を完備しております。
第一、第二駐車場があり、第一駐車場は展望台の目の前となりますが、10台ほどしか駐車できず、また満車の場合駐車場内でのUターンが難しくなっておりますので、ご注意の程お願い申し上げます。若干手前に位置します第二駐車場は、駐車可能台数も多く広い駐車場で公衆トイレも設置されております。週末などの混み合っている時間帯に訪れます場合は、第二駐車場を利用する方が無難かとも思われます。
また、展望台につきましては、テレビ塔展望台は常時開放されておりますが、レストハウス展望台につきましては、朝9時30分より21時30分までの開放となりますので、特に夜景を楽しむ場合などは、終業時刻にご注意の程お願い申し上げます。
参考情報
今回は、久しぶりに訪れてみました湘南平の夜景の模様をお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
高感度撮影が苦手と言われますFoveonセンサーの一眼レフSIGMA SD15を用いての夜景撮影と星空撮影に挑戦してみました。まだまだ満足できるレベルではありませんが、今後も機会を作って星空撮影にも挑戦してゆきたいと考えております。
2020.08.11記