水辺の風景 能登半島最先端 禄剛崎の魅力 石川県珠洲市

 カラッと晴れた強い日差しの夏がやってきました。その様な季節の中、涼を感じていただこうと涼し気な「水辺の風景」をお届けしてまいりましたが、今回は「水辺の風景」でも、少しだけ趣向を変え、夏らしい海辺の風景をお届けしてゆきたいと思います。関東近辺からはアクセスは少々大変かと思われますが、日本海は能登半島の最先端に位置します禄剛崎をご紹介してゆきたいと思います。

 

能登半島最先端 禄剛崎へのアクセスと駐車場

NIKON 1J1 iso100 F5 1/800sec 61mm相当

 まず始めに申し上げておきますと、今回ご紹介いたします禄剛崎は、石川県は能登半島の最先端、正直関東近辺からのアクセスは、かなり大変な部類に入るスポットかと思われます。

 しかしながら、半島の端っこと言いますと、軒並み美しい海を楽しむことができるスポットとなっている場所も多いかと思われます。

 今回ご紹介いたします禄剛崎もその類で、青い海が美しい、夏っぽい海を求めているなら、是非ともお勧めしておきたいスポットとなります。

 東京からは302㎞という表示が後から出てきますが、恐らく直線距離かとも思われます。自家用車にて向かう場合は、ルートはいくつかあろうかと思われますが、まずは金沢市内もしくは富山市内あたりを経由して、能登半島に入ってゆくことになろうかと思われます。

 そして、金沢市内からも車で3時間ほどかかってしまいますことから、最先端の地と言いますよりも、「最果ての地」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

NIKON 1J1 iso100 F6.3 1/640sec 81mm相当

 能登半島につきましては、千里浜なぎさドライブウェイや輪島、白米千枚田や能登島、和倉温泉など見どころもたくさんあり、なかなか最先端まで届かない、時間が掛かるというのが正直なところではないでしょうか。

 能登半島は、水の綺麗な海岸が多い半島ですが、禄剛崎は半島の先端に位置し、最果て感を感じられるスポットとなっております。

 アクセスにつきましては、公共交通機関では、JR北陸新幹線金沢駅より北陸鉄道バス珠洲特急線180分ほど「すずなり館」バス停にて乗り換え、北鉄奥能登バスにて木の浦(狼煙経由)行きにて50分ほど「狼煙」バス停下車、徒歩10分ほどとなっておりまして、少々大変な道のりかとも思われます。

NIKON 1J1 iso100 F5 1/800sec 27mm相当

 自家用車の場合は、道の駅狼煙(のろし)の駐車場を利用し、そこより徒歩にて10分ほどとなっております。

 石川県珠洲市狼煙町テ部11付近

 道の駅狼煙へのアクセスは、北陸自動車道金沢森本インターよりのと里山海道、能越自動車道、珠洲道路経由で3時間ほどとなっております。

 道の駅狼煙から禄剛崎へは、階段もしくは坂道の遊歩道を上って向かいます。結構な長い急坂となりますので、行きは道の駅から向かって右手にあります階段の遊歩道を上ってゆくことをお勧めいたします。

 階段から振り返りますと、木々の間に美しい海を望むこともできます。

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 帰りにつきましては、道の駅から向かって左手に位置します坂道の遊歩道を下ってゆくのが楽かと思われます。坂道の方は、階段の方よりも視界が開けており、開放的な景色も楽しむことができます。

NIKON 1J1 iso100 F5 1/800sec 27mm相当

 坂道遊歩道の下の方から、上の方を見上げますとこの様な感じとなり、結構な坂道が続いていることがお解りいただけるかと思われます。

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歴史を感じる禄剛崎灯台と整備された公園

NIKON 1J1 iso100 F5 1/800sec 27mm相当

 「禄剛崎」と書きまして、「ろっこうさき」もしくは「ろっこうざき」と読むようです。道の駅の「狼煙」も「のろし」と読み、初めて訪れます方は、少々読みづらい部分があるかもしれません。

 禄剛崎には、明治時代に建てられた灯台があり、周囲は公園のように整備されております。

NIKON 1J1 iso100 F4.5 1/640sec 27mm相当

 能登半島最先端に位置します禄剛崎は、海抜50mほどの断崖絶壁が続きます海岸段丘の岬となっており、禄剛崎からは、美しい日本海を一望できるスポットとなっております。

 また、海岸から昇る朝日と海岸に沈む夕日の両方を望むことができる貴重なスポットとなっております。

NIKON 1J1 iso100 F4.5 1/800sec 27mm相当

 公園には様々なオブジェが設置されておりますが、中でも有名なものは、この標識のオブジェかと思われます。

 東京まで302㎞、上海まで1,598㎞、釜山まで783㎞、写真では裏側となってしまいましたがウラジオストックまで772㎞、だそうです。

 そこに道路があるわけではありませんが、そこにあるのは、青い空と青い海、白い雲。

NIKON 1J1 iso100 F5 1/800sec 27mm相当

 さて、禄剛崎と言いますと、「日本の灯台50選」にも選定されております明治16年に建てられた白い石造りの禄剛崎灯台を見逃すことはできません。

NIKON 1J1 iso100 F5 1/1250sec 27mm相当

 古くから海難事故が多かった日本海航路の要所として、この地域は認識されており、「狼煙」という名前も、近代的な灯台が建設される以前は、火を焚いて煙を上げて目印にする狼煙場が置かれておりました事に由来します。

 明治時代に入り、イギリス人技師による設計で近代的な灯台が建設され、時代に合わせて改造はされてきましたが、現在に至ります。

 明治時代に建設された灯台が、今もなお現役で活躍されているというのは驚きを隠せません。

 その歴史的文化的価値が認められ、経済産業省により「近代化産業遺産」にも認定されております。

NIKON 1J1 iso100 F5.6 1/250sec 81mm相当

 

参考情報

 今回は能登半島の最先端に位置します禄剛崎をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

 少々遠いのは大変ではありますが、青い空と青い海、白い灯台、夏っぽい風景を楽しむことができるスポットかと思われます。

 今回は2017.09.21に撮影しましたもので、記載の内容につきましては撮影当時の情報となりますので、ご理解の程お願い申し上げます。最新の詳しい情報につきましては関連施設のHPなどをご確認お願い申し上げます。

 使用機材 : NIKON1 J1

(今回使用機材につきましてはミラーレスのカテゴリーに属するものとなりますが、その携帯性などから当ブログでは便宜的にコンデジカテゴリーとしております)