目指せ宗谷岬! いざ最北の地へ ある夏の想い出 ④ ~ オロロンライン・宗谷岬 ~ 北海道稚内市

 2016年の夏。ふと思い立って旅立った北海道ツーリング。旅の目的地は、日本最北の地、宗谷岬。ツーリングも4日目となり、海岸線沿いのオロロンラインを北上し、一途、宗谷岬を目指します。初めての北海道ツーリングでのハイライトとなる一日となりました。

 

沿岸部を北上してオロロンラインへ

 さて、小雨が降っておりましたので、上川町の宿をゆっくり目に出発し、絶景ロードのオロロンラインを目指します。

 オロロンラインは北海道の日本海側の沿岸部の道路ですが、小樽市から稚内市までの道路を指す人もおりますし、小樽市から天塩町までの道路を指す人もおりますし、天塩町から稚内市までの道路を指す人もおりますし、正確にはどこからどこまでがオロロンラインとされているのかは把握しておりません。

 上川町より留萌市に向かい、留萌市より日本海沿岸の道路を走ることにしました。

 お天気の方は、海岸部を走るころには雨はやんでおりましたが、雲の多いどんよりとしたお天気で、気分も少々沈みながら宗谷岬を目指しています。

 途中、小平町の道の駅おびら鰊番屋で休憩をとります。

 道の駅ではありますが、かつては鰊漁で栄えた地域らしく、明治38年頃に建てられた番屋が残っておりまして、国の重要文化財にも登録されているようです。

 この旧花田家番屋は、北海道内でも最大級の番屋で当時は200人を超える雇い人が出入りしていたとの事です。

 道の駅には、通常のショップや食事処の他に、鰊漁に関する資料や漁具なども展示されており、見どころも多くお勧めの休憩スポットとなっております。

 また、道路の反対側は、海岸にも降りられるようになっており、松浦武四郎の銅像が設置されています。松浦武四郎は、幕末から明治時代にかけて活躍した探検家で、「北海道」の名付け親と言われている人物です。

 明治政府から蝦夷地に変わる呼び名を付ける要請に基づき、「北の大地に住む人の国」という意味合いで、「北加伊道」を上申し、「北海道」に改められ制定されたとの話が残っております。

 その様なことを全然知らなかった自分は、間宮林蔵の銅像か、と早合点してしまう有様でした。

 気を取り直して、更に北上を続けます。今回のロングツーリングは、急遽決めてしまった話でしたので、予算もそれほど余裕はなく、あまり贅沢のできる旅ではありませんでしたので、北海道のうまいもんにつきましては、あまり楽しむことができなかったと言うところが正直なところです。

 しかしながら、それではあまりに寂しすぎますので、この日のランチは宗谷岬到達前祝いという事で、少し贅沢をさせていただくことにしました。

 途中、苫前のホワイトビーチでちょっと贅沢なランチをいただきます。

 新鮮な帆立と蟹、更にウニも追加注文します。ちょっと贅沢をしすぎた感は否めませんが、旅の想い出としてこういう事も少しはないと寂しい部分もありますので。

 

オロロンラインのハイライト オトンルイ風力発電所

 お腹が満たされたところで、更に北上を続けます。

 オロロンラインに来たならば、ここは外せないというスポット、オトンルイ風力発電所に向かいます。

 オトンルイ風力発電所は、国道から1本外れた場所にありますので、道の駅てしおの交差点を左折して、海岸に一番近い道を進みます。

 オトンルイ風力発電所は、海岸の道沿いに28機の風力発電機が一直線に3㎞ほどに渡って立ち並んでいるスポットで、右手には緑の草原と白い風力発電機、左には青い海を望むことができる道で、この開放的な風景は、これぞ北海道、というイメージにぴったりの景色で、是非とも訪れてみたかったスポットです。

 風力発電の風車が100mほどもある巨大なもので、また、周りに景色を遮るものがありませんので、かなり手前の方から風力発電機が見えてきます。

 しかしながら、走れども走れども辿り着かない、見えてはいるものの意外と遠い、やはり北海道は広大だ、と妙に納得するところもありました。

 気持ちの良い景色です。どんよりしていたお天気も、気持ちよく晴れ渡り、これぞ北海道、を満喫できました。

 オトンルイ風力発電所から更に北上してまいりますと、北緯45度のモニュメントがありますので、少しだけ記念撮影。

 既に大満足の気持ちで感動しておりましたが、この北緯45度のモニュメントから少し走りますと、ガードレールもない草原の中を突っ切る何もない道。これは気持ちが良くない訳はありません。ヘルメットの中で一人興奮しておりました。

 名所と呼ばれる観光地を巡る旅も素晴らしいですが、こういう素晴らしい景色の中を一人で走るのもまた素晴らしいものがあります。

 何でもないところがただの絶景、それが北海道。

 

遂に到着!最北の地 宗谷岬

 日本海側の海岸沿いの道路から、稚内市内方面に向かうところにある夕日が丘パーキング。何もない普通のパーキングスペースと言いますと言い過ぎになってしまいますが、ここからの眺めが好きなのです。今回は初めての北海道ツーリングですが、その後何回か北海道ツーリングをした際には寄らせていただいております。

 日本じゃないみたい、と言いますと大げさかもしれませんが、美しい海岸線が果てしなく続いている景色に感動します。

 海岸線からノシャップ岬を周って宗谷岬に向かいたかったところですが、時間が押してきましたので、夕日が丘パーキングからショートカットして稚内市街を通り、宗谷岬に向かいました。

 遂に到着。

 遂に最北の地、宗谷岬までやってきました。

 達成感からなのか、こみ上げてくるものがあります。やはり宗谷岬のモニュメントの前では、多くの方が記念撮影を楽しんでおります。

 雲一つない快晴。

 宗谷岬にあるこちらの銅像が間宮林蔵ですね。

 時間も夕方になり、段々と人影もまばらになってゆきます。人が居なくなるタイミングを見計らって撮影。

 喜びを噛みしめながら、しばらくボーっと海を眺めておりました。

 そろそろ陽が傾いてきましたので、宗谷岬を後にします。

 宗谷岬より稚内市内の宿まで来た道を戻ります。

 途中、西陽の当たる宗谷丘陵にも風力発電機を遠巻きに望むことができます。

 暗くなりますと鹿や動物の飛び出しが怖いので、暗くなる前に宿に向かいます。

 

参考情報

 感動のあまり宗谷岬で時間を過ごしすぎた為か、市街地に入るころには暗くなってしまいました。

 宿に向かう途中に、最北のコンビニと言われますセイコーマートとみいそ店さんで買い物を済ませ、無事に宿に到着。

 最北の地、宗谷岬まで行く、という目標も達成でき、満足度の高い4日目となりました。

 今回は2016.08.09に撮影したもので、記載の内容につきましては撮影当時の情報となりますので、ご理解の程お願い申し上げます。最新の詳しい情報につきましては、関連施設のHPなどをご確認お願いいたします。

 使用機材 : SONY SO-03H

 ≪ ご参考 ≫

 道の駅おびら鰊番屋 : 北海道留萌郡小平町字鬼鹿広富35-2付近

 とままえ夕陽ケ丘ホワイトビーチ : 北海道苫前郡苫前町字栄浜55-3付近

 道の駅てしお : 北海道天塩郡天塩町新開通4-7227-2付近

 宗谷岬 : 北海道稚内市宗谷岬2-8付近