秋の色づく猿橋の風景と雪のモノトーンの猿橋の風景 山梨県大月市

 山梨県は大月市、日本三奇橋のひとつに数えられております名勝猿橋は、季節ごとの風景が大変美しく何度訪れましてもその時々の顔を見せてくれる魅力的なスポットとなります。これからの季節は、もみじの赤い色づきも猿橋に映え、その一方で冬場の雪の降るシーズンになりますと、時代劇のワンシーンのような世界観を楽しむこともできるスポットとなっております。今回は、大月市の甲斐の猿橋の秋の色づく風景と雪降るモノトーンの風景をご紹介いたします。

 

日本三奇橋のひとつ 甲斐の猿橋の季節の風景

甲斐の猿橋ってどんなところ?

SIGMA sdQuattro iso200 F3.2 1/200sec 50mm

 今回、ご紹介いたします甲斐の猿橋は、その独特な構造から、岩国の錦帯橋、木曽の棧と並びまして日本三奇橋のひとつに数えられております。

 長さ30.9m、幅3.3m、高さが31mの桂川に架かる橋となりますが、橋脚を全く使わない構造で、両岸の崖から張り出した四層の「はねぎ」によって橋が支えられております。

 その「はねぎ」の重なり合う様子は、サルが重なり合って川の対岸に渡ってゆく姿に似ており、そこからヒントを得た構造とも言われており、「猿橋」の名前の由来ともなっております。

 古くは西暦600年頃に架けられた橋と言われておりますが、その後何度か架け替えられ現在に至っておりますが、「はねぎ」を特徴とします構造は維持され、周りの美しい景観に溶け込んでおります。

 

色づく秋の風景 甲斐の猿橋紅葉の見頃時期

SIGMA sdQuattro iso100 F4 1/320sec 30mm

 秋になりますと猿橋の周りでは、カエデが赤く色づき紅葉を楽しむこともできます。

 木の質感が印象的な猿橋ですが、赤い紅葉とのコントラストが美しく、和風な佇まいを見せてくれ、落ち着いた雰囲気で紅葉を楽しみたい方には、お勧めのスポットかと思われます。

 また、深い谷の渓谷も美しく、エメラルドグリーンの水と周りの木々の色づきが美しい風景を奏でる季節でもあります。

 猿橋の紅葉の見頃時期としましては、その年の気候にも左右されますが、例年11月の中旬頃が紅葉の見頃の時期となっております。

SIGMA sdQuattro iso100 F3.2 1/200sec 50mm

 

雪降る風景は幽玄の世界 モノトーンの猿橋の風景

SIGMA sdQuattro iso100 F3.5 1/80sec 38mm

 筆者は普段は縦構図の写真はほとんど撮らない人間ですが、今まで撮影してきました写真の中でもとっておきのお気に入りの写真が上の写真になります。

 まるで水墨画の世界。

 これはとある3月の日に、関東甲信越地方で大雪の注意報が出ておりました日に撮影しましたもので、猿橋のある大月市でも雪が降り積もっておりました。

 以前より、雪の猿橋を撮影してみたいと思っておりまして、念願かなってベストな一枚を撮影することができたなごり雪の降る日でした。

 水墨画の世界、時代劇のワンシーン、幽玄の世界、いろいろな表現ができそうですが、静かな季節外れの雪で猿橋が美しく佇んでおりました。

 紅葉の頃の赤い色づきとのコントラストも美しい猿橋ですが、モノトーンの猿橋も見事なくらいに美しかったと記憶しております。

 季節の色がそれぞれ美しい猿橋、落ち着いてしっとりと観光を楽しみたい方にはお勧めのスポットかと思われます。

SIGMA sdQuattro iso100 F2.8 1/80sec 50mm

 

甲斐の猿橋 アクセスと駐車場

SIGMA sdQuattro iso100 F3.2 1/50sec 26mm

 甲斐の猿橋へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR中央本線猿橋駅より1.2㎞ほど、徒歩にて20分ほどとなっております。

 山梨県大月市猿橋町69付近

 自家用車にてのアクセスは、中央道大月インターより車で20分ほどとなっております。

 ロケーション的には、国道20号よりすぐの場所になりますので、自家用車にてのアクセスが便利かと思われます。

 猿橋の近くにはお土産物屋さんや食事処などがあり、数台駐車できます観光用の無料の駐車場も設置されております。

SIGMA sdQuattro iso100 F4.5 1/50sec 30mm

 

終わりに

 今回は、日本三奇橋のひとつとして数えられております山梨県は大月市にあります甲斐の猿橋の季節の移ろう風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

 季節ごとにその季節にしか観ることのできない美しい風景を奏でるスポットで、静かに落ち着いて観光を楽しみたい方にはお勧めのスポットとなります。

 まだまだコロナウイルス感染拡大状況は予断の許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんでいただきたいところかと思われます。

2020.11.02記