十日市場・夏狩湧水群 長慶寺(長慶禅寺)の梅花藻(バイカモ)2024年見頃時期と開花状況、アクセスと駐車場 山梨県都留市
暑さの厳しい季節となってまいりましたが、清流に涼し気に可憐な花を咲かせる梅花藻。清流にしか育たない希少種でございますが、湧水の豊富な都留市の長慶寺では夏の風物詩となっております。今回のカタスミ日記は、長慶寺のバイカモの咲く風景をご紹介いたします。
長慶寺ってどんな寺院?
山梨県都留市に位置しております長慶寺(長慶禅寺)は、1462年(寛正3年)に天台宗行者大淵阿闇梨により長慶庵として開祖されました寺院でございますが、後の1570年(元亀元年)には、五峯東源禅師により臨済宗に改宗し、東方薬師瑠璃光如来をご本尊とする寺院となっております。
長慶寺の境内は湧水に囲まれ、清流にしか生育しないといわれます梅花藻が見られ、涼し気に咲く白い花が夏の風物詩となっております。
また、長慶寺周辺の夏狩地区では、豊富な湧水の水路が張り巡らされ、水の流れを感じながら散策を楽しむことができますエリアとなっており、「十日市場・夏狩湧水群」は平成の名水百選にも選出されております。
バイカモってどんな植物?
バイカモは、キンポウゲ科の多年草で、初夏から初秋にかけまして1cmから2cmほどの梅に似た白い花を咲かせますことから「梅花藻」と名付けられた水草となっております。
本州以北に広く分布はしておりますが、冷涼で流れのございます清流にしか生育しないことから、希少な植物で、多くの地域で絶滅危惧種にも指定されている植物となっております。
バイカモの見られますスポットとしましては、滋賀県米原市醒井(醒ヶ井)の地蔵川が全国的にも有名なところとなっておりますが、関東近県では、山梨県都留市の長慶寺のほか、静岡県三島市の三島梅花藻の里や福島県郡山市の清水川などでも楽しむことができるようになっております。
夏狩湧水群・長慶寺 梅花藻の見頃時期
長慶禅寺のバイカモの群生地としましては主に4箇所。
境内の薬師洗眼の水(眼鏡池)、境内前の側溝、「八大竜王」傍の池、境内から50mほど西側の薬師霊命水源の4箇所となっております。
長慶寺の梅花藻の見頃の時期としましては、例年5月下旬から咲き始め9月頃まで楽しむことができると言われておりますが、7月頃が見頃のピークになる年が多いかと思われます。
尚、長慶寺のバイカモの開花状況につきましては、公式に発信されているものが見当たらず、SNS等の投稿を参考にするしかない現状になろうかと思われます。
夏狩湧水群 長慶寺(長慶禅寺)アクセスと駐車場
長慶寺(長慶禅寺)へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、富士急行線十日市場駅より約1.2㎞、徒歩にて20分ほどとなっております。
山梨県都留市夏狩240付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、中央道都留インターより約4.7㎞、車で10分ほどとなっております。
本堂前に参拝者用無料駐車場が設置されておりますが、周辺道路は狭小な道路となっておりますので、車の運転にはご注意の程お願い申し上げます。
終わりに
今回のカタスミ日記は、長慶寺の梅花藻の咲く風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
周辺には壮大な太郎次郎滝などもございますので、周辺地域を含めましてゆっくりと水辺散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2024.06.19記