【水辺の風景】鳥海山の麓に湧き出る清涼感あふれる元滝伏流水 アクセスと駐車場 秋田県にかほ市
灼熱の夏を乗り切るために、涼を感じられるスポットをご紹介している「水辺の風景」。今回のカタスミ日記は、東北の名峰鳥海山の麓に湧き出る伏流水が流れ落ちる秋田県にかほ市の元滝伏流水の涼し気な風景をご紹介いたします。
一気に駆け上がる標高1100mの世界へ 鳥海ブルーライン
涼を求めて「水辺の風景」をご紹介しておりますが、今回は秋田県にかほ市の元滝伏流水をご紹介したいと思いますが、この地域ではやはり鳥海山の存在も無視することはできないでしょう。
鳥海山は、その容姿が非常に美しく、特に残雪の残る春から初夏にかけては、にかほ市やその他周辺地域より望む鳥海山を眺望するスポットが点在しております。
麓から山を見上げても美しい鳥海山ですが、鳥海山には五合目まで行くことのできる観光道路、鳥海ブルーラインからの眺めも絶景となりますので、今回は併せてご紹介してゆきたいと思います。
鳥海ブルーラインは、秋田県にかほ市と山形県遊佐町を結ぶ34.9kmの観光道路で、標高1,150mの五合目の鉾立ビジターセンターまで上り、その後、下りに差し掛かりますと、眼下には青い日本海が広がりますので、ドライブ・ツーリングでテンションが上がること間違いなしの絶景ルートとなっております。
五合目の鉾立ビジターセンターや四合目の太平山荘は、標高2,236mの鳥海山の山頂を目指す登山道の起点として利用する方も多くなっております。
鳥海ブルーラインは、眼下に広がる青い日本海の絶景を楽しむことができますが、鳥海山麓に広がる緑の景色も非常に美しいスポットとなっております。
10月下旬より4月下旬までは、積雪のため冬季閉鎖となってしまいますが、グリーンシーズンだけではなく、紅葉の名所でもあり、紅葉の時期も多くの観光客で賑わうスポットとなっております。
元滝伏流水への清涼感あふれる遊歩道
鳥海ブルーラインの秋田県にかほ市側からほど近い場所に、元滝伏流水は位置しております。
森の中に佇む清涼感あふれる滝ですので、特に夏場の涼を求めたくなる時期にはお勧めのスポットで、ロケーション的に鳥海ブルーラインとセットで楽しむのが宜しいかと思われます。
駐車場は2カ所ある様ですが、手前のトイレの完備している大駐車場から元滝伏流水まで遊歩道を歩いてゆくルートがお勧めとなります。
舗装はされておりませんが700mほどの急坂のない平坦な遊歩道で、川沿いをのんびりと歩いてゆく事ができるようになっております。
元滝伏流水より湧き出た透明感のある水が流れており、また、周りの木々の緑が美しく、マイナスイオンあふれる空間で、リフレッシュできること間違いないかと思われます。
元滝伏流水は、年間を通して枯れることはない水量豊富な湧き水ですが、一年中10℃前後の冷たい水が湧き出ているとも言われ、辺りはひんやりとした涼しげな空間が広がっております。
1日5万トンの伏流水が湧き出る元滝伏流水
鳥海山麓に位置する元滝伏流水は、鳥海山にしみ込んだ水が長い年月をかけて伏流水(地下水)となり湧き出しているものと言われております。
年間を通して枯れる事のない水は、1日に5万トンの湧水量を誇り、その綺麗で豊富な水源は、近隣地域の生活用水として活用されたり、農業用水としても利用されております。
水量は豊富なのですが、滝が迫力の大瀑布状態となっている訳ではなく、伏流水らしく、優しいく緩やかに流れ落ちる水が印象的な滝となります。
高さ5m、幅30mほどの元滝伏流水ですが、伏流水が苔むした岩を流れ落ちる様子は、白いカーテンが掛かっているように涼しげで、涼を求めるにはお勧めのスポットかと思われます。
また、元滝伏流水は、「平成の名水百選」にも選ばれている名水となりますが、実は、いわゆる「元滝伏流水」から更に200mほど上流の所に落差20mほどの「元滝」があるそうです。遊歩道は「元滝伏流水」の所までで、「元滝」までは沢を上ってゆくことになりますが、落石のため立ち入り禁止になっているとの事ですのでご注意の程お願い申し上げます。
元滝伏流水 アクセスと駐車場
元滝伏流水へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR羽越本線象潟駅よりタクシーで20分ほど、更に遊歩道を徒歩にて15分ほどとなります。
秋田県にかほ市象潟町関字元滝
自家用車では、日本海東北自動車道象潟インターより20分ほど、駐車場より遊歩道を徒歩にて15分ほどとなっております。
ナビ設定をする際は、住所が明確でないために上手く設定できない場合もございますが、付近の「象潟病院」さん(秋田県にかほ市象潟町小滝麻針堰16付近)に設定しますと、駐車場はその500mほど先に位置しておりますので判りやすいかと思われます。
鳥海ブルーラインにお出掛け・ドライブする際は、ルートの一つとして組み込まれるような位置にございますので、是非ともこの夏、涼を味わって頂きたいところであります。
終わりに
今回のカタスミ日記は、涼し気に流れ落ちる伏流水が印象的な元滝伏流水をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
まだまだコロナウイルス感染拡大状況は予断の許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんでいただきたいところかと思われます。
2021.08.19記