美しき白銀の世界! さざえ堂と鶴ヶ城の雪景色 アクセスと駐車場 福島県会津若松市
会津若松と言いますと、白虎隊を連想される方も多いかと思われます。白虎隊が自決した悲劇の歴史を伝える飯盛山。その飯盛山に世界的にも珍しい建築様式のさざえ堂がございます。今回のカタスミ日記は、雪国会津のさざえ堂の雪景色と鶴ヶ城の白銀の風景をご紹介いたします。
二重構造の螺旋階段が珍しい会津さざえ堂
かつては白虎隊の悲劇の舞台となってしまった飯盛山。その飯盛山に全国的にも珍しい構造の建物がございます。
会津若松の観光名所としても有名なさざえ堂。正式名称は円通三匝堂と言います。
寛政8年に建立された歴史ある建物で、当時存在していた正宗寺という寺院の住職の発案で建てられたと言われております。
国の重要文化財にも指定されている貴重な建物となりますが、内部は二重構造の螺旋階段が採用されており、上りと下りが別の通路になっていることから、参拝者がすれ違うことがなく、内部に安置されている三十三の観音様に安全に参拝する事ができる構造となっております。
その構造がさざえに似ていることからさざえ堂と呼ばれるようになったとの事です。
柿の木に積もる雪。東北の冬の風景と言いますとこういうシーンをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
さざえ堂に向かう途中の祠の鳥居に積もる雪。
さざえ堂を訪れる前に、位置的にはさざえ堂の袂にある厳島神社と戸ノ口堰洞穴に向かいます。
雪景色が美しい、しかしながら足場が良くないので、戸ノ口堰洞穴の方まで進んでゆくことは途中で諦めざるを得なかったのは少し心残りのところとなります。
厳島神社の灯籠に積もる雪。静かに降り積もる雪が美しく、カラーの撮影ですが、モノトーンの美しい世界を奏でております。
石段を昇ってさざえ堂の前に向かいますと、六角三層の独特の螺旋構造の美しい建物が観えてまいります。しかし雪の中でどことなく寂しげに感じらるのは筆者だけでしょうか。
さざえ堂 アクセスと駐車場
さざえ堂へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR会津若松駅よりまちなか周遊バスにて、「飯盛山下」バス停下車、徒歩5分ほどとなっております。
福島県会津若松市一箕町八幡滝沢155付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、少し離れた場所に観光用の駐車場が設置されておりますので、お出掛けになられます際には、お出掛け前に関連施設のHPなどでご確認の程お願い申し上げます。
静寂の雪景色 鶴ヶ城
鶴ヶ城の雪景色につきましても、今回ご紹介してゆきたいと思いますが、鶴ヶ城は全国的には会津若松城と言った方が馴染みが深い方も多いのではないでしょうか。
戊辰戦争の際に一ヶ月籠城し、耐えた事で難攻不落の名城と言われておりますが、明治政府の命により、明治7年に天守閣は取り壊されております。
現在の天守閣は、昭和40年に再建されたものとなっております。
鶴ヶ城と言いますと、桜の名所としましても有名なところですが、寒さの厳しい冬の季節になりますと雪の桜が満開となり、趣のある風景を奏でてくれるようにもなっております。
石垣に積もった雪は美しく趣のある世界観を演出してくれております。
城内にある鶴ヶ城稲荷神社。お稲荷さんにかけられた傘が可愛らしいしく印象的で、静かな雰囲気が東北の冬を感じさせてくれます。
鶴ヶ城と言いますと、どうしても天守閣に注目が集まってしまいますが、茶道の千家の再興の地としても有名なところかと思われます。
豊臣秀吉による千利休切腹の命の後、千小庵によって築かれた茶室鱗閣がこの地にあり、千家の再興の地とされております。
鱗閣の塀に積もる雪、そして静かな佇まいは詫びさびを感じるものとなっております。
天守閣は再建されたものと言いましても美しく、一面が白い雪に覆われた天守は、名城の名に恥じない美しくかつ力強いものかと思われます。
鶴ヶ城 アクセスと駐車場
鶴ヶ城へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR会津若松駅より周遊バスにて、「鶴ヶ城入口」バス停下車、徒歩5分ほどとなっております。
福島県会津若松市追手町1-1付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、、有料駐車場が西出丸駐車場、東口駐車場、南口駐車場の三カ所に分かれており、目的に合わせまして利用していただきたいところかと思われます。
終わりに
今回のカタスミ日記は、さざえ堂と鶴ヶ城の雪景色の会津若松の白銀の風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
雪景色は大変美しいものではございますが、どうしても足場が悪くなってしまいますので、お出掛けになられます場合には、歩きやすい服装や充分な防寒対策を行った上で、お出掛けになられますようお願い申し上げます。
まだまだコロナウイルス感染拡大状況は予断の許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんでいただきたいところかと思われます。
2021.12.24記