「新緑が眩しい」って言いますよね。本当に新緑が眩しかった話 ~玉川上水・龍ヶ窪~

 季節の移り変わりは早いもので今年も新緑の美しい季節となりました。新緑の季節によく聞かれる「新緑が眩しい」という言葉。今回のカタスミ日記は、本当に新緑が眩しい瞬間に出会えた東京都は玉川上水と、新潟県の龍ヶ窪の風景をご紹介いたします。

 

玉川上水の新緑が織りなす緑の世界

SIGMA SD1Merrill iso100 F8 1/15sec 70mm

 玉川上水と言いますと、江戸時代に築かれた上水路で、現在は東京都により「歴史環境保全地域」にも指定されております。

 玉川上水は、そのほとんどが地上に掘られた水路となりますので、大都会東京の中にあって、水辺とその周辺の緑の保全が地域の方によって保たれており、緑の中を静かに散策することもできるようになっております。

 江戸時代に築かれたと言いましても、羽村市から四谷まで繋がっており、その長さ約43kmに至ると言われております。明治時代には、玉川上水の水路を船で航行できた時期もあったようですが、水質悪化が認められたためにその後船の航行は禁止されております。

 現在、杉並区の浅間橋付近から福生市の平和橋付近までの24kmほどの区間では玉川上水緑道が整備され、水辺の風景を楽しみながら散策することができるようになっております。

SIGMA SD1Merrill iso100 F8 1/20sec 70mm

 玉川上水の散策スポットとしましては多数ございますが、その中でもお勧めとなりますのは、福生市内の上流のエリアになります。周りを覆いつくす緑がここが東京であることを忘れさせてくるロケーションとなります。

 光の差し込み具合によりましては、文字通り「新緑が眩しい」世界が繰り広げられます。

SIGMA SD1Merrill iso100 F7.1 1/6sec 37mm

 特に新緑の眩しい雰囲気を写真で表現するのは難しい部分もございますが、眩しさを表現したいので露出は少し明るめにして撮影しております。

 東京の中では、この新緑の眩しい世界を感じられる場所は他にはあまりないのではないでしょうか。

 

玉川上水 アクセスと駐車場

SIGMA SD1Merrill iso100 F9 1/10sec 24mm

 玉川上水には様々なスポットがございますが、福生のエリアは大変静かな場所で周辺道路も一部狭小な場所もありますので、自家用車にて訪れます場合には運転には充分ご注意の程お願い申し上げます。

 東京都福生市大字福生1185付近

 無料の駐車場が設置されておりますが、撮影ポイントまでは駐車場から徒歩数分となります。

 またすぐ近くには多摩川が流れており、河川敷も公園のように整備されておりますので、ゆっくりしたい方にもお勧めのエリアとなります。玉川上水とは異なり多摩川河川敷は開放的な雰囲気が魅力となっております。

※緊急事態宣言期間中は、駐車場が閉鎖されておりますので、ご注意の程お願い申し上げます。

SIGMA SD1Merrill iso100 F9 1/200sec 37mm

 

龍ヶ窪の豊富な湧き水と眩しい新緑の世界

SIGMA SD15 iso100 F8 1/40sec 46mm

 さて、場所は変わりましてもう一つの新緑スポットのご紹介となります。

 新潟県は津南町に位置しております龍ヶ窪。竜ヶ窪と書く場合もございます。

 龍ヶ窪は、その湧き出でる水量が豊富で、毎分30トン、1日43,000トンが湧き出していると言われております。その豊富な水量は、龍ケ窪の水を1日ですべて入れ替えてしまうとも言われ、1日で泉の水がすべて入れ替わってしまいますので、濁る事のない美しい水質が常に保たれております。

 その水質と豊富な湧水量から「日本名水百選」にも選定されており、現在でも地域住民の生活用水として活用されております。

SIGMA SD15 iso100 F5 3/10sec 105mm

 龍ヶ窪は水面への緑の映り込みが美しく、季節ごとに異なる雰囲気のリフレクションを楽しむことができますが、やはり新緑の頃の眩しいばかりの緑の世界は、圧倒されるものがございます。

SIGMA SD15 iso100 F8 1sec 42mm

 また駐車場からは遊歩道を歩いて行くこととなりますが、泉の周りの遊歩道の周辺は、ブナやスギの木が周りを覆いつくし、その独特の雰囲気は神秘的で、龍神伝説が残っているのも納得の空気感が漂っております。

SIGMA SD15 iso100 F9 1/4sec 46mm

 今回は新緑の眩しさを求めて撮影しましたので、眩しい雰囲気を重視しておりますが、雨上がりの瞬間などは全く異なる表情を見せてくれ、幻想的な雰囲気の泉となりますので、いろいろなシチュエーションで楽しむことができる美しい泉としてもお勧めのスポットとなります。

SIGMA SD15 iso100 F9 1/13sec 24mm

 

龍ヶ窪 アクセスと駐車場

SIGMA SD15 iso100 F9 1/25sec 28mm

 街中からは少し外れた場所にございますので、アクセスは自家用車の方が便利かと思われます。

 しかしながら周りに目標物が少ないため、ナビ設定に少々困る場面も考えられますのでご注意の程お願い申し上げます。

 新潟県中魚沼郡津南町大字谷内7031付近

 ここより数百メートル進んだところに観光用の駐車場が設置されておりますので、現地で地図を確認しながら向かっていただきますようお願い申し上げます。

 

終わりに

 今回のカタスミ日記は、東京都玉川上水と新潟県龍ヶ窪の新緑の眩しい風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

 龍ヶ窪の美しいリフレクションは有名なところかと思われますが、玉川上水の緑の眩い世界は、こんな所が東京にもあったのか、と意外な発見となるものと思われます。

 まだまだコロナウイルス感染拡大状況は予断の許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんでいただきたいところかと思われます。

2021.05.17記