神秘なる苔の森に囲まれた白駒池の紅葉 2024年見頃時期と色づき状況・アクセスと駐車場 長野県佐久穂町
関東甲信越の中でも一足早い時期に見頃を迎えます白駒池の紅葉。標高2,115mの美しい天然湖とその周りを取り囲む原生林の森。今回のカタスミ日記は、長野県白駒池の色づく紅葉風景をご紹介いたします。
湖面のリフレクションが美しい白駒池の紅葉の見頃時期
長野県佐久穂町と小海町の境界に位置しております白駒池は、標高が2,115mと高いこともございまして、例年10月上旬から10月中旬頃にかけましてが紅葉の見頃の時期となっております。
標高2,100m以上の高所にある湖としましては日本の中でも最大の天然湖と言われており、綺麗な水と周りを取り囲む木々が美しい湖となっております。
白駒池の周辺はハイキングや登山のコースも設定されており、多くのハイカーさんや登山者にも人気のスポットとなっております。
駐車場から白駒池まででございましたら、登山用具は必要なく、普段着で紅葉を楽しむことができるようになっておりますので、登山に興味のない方でも気軽に楽しむことのできる紅葉スポットとなっております。
但し、10月上旬と申しましても、標高が高い分、朝晩の冷え込みも厳しく、早朝は3℃前後まで冷え込む事も多く、防寒対策を万全にすると共に、逆に歩きますと暑くなってまいりますので、訪れます際には上着を入れられるようなリュックなどがあれば便利かと思われます。
また、遊歩道は上り下りのある遊歩道ではございますが、よく整備されており比較的歩きやすい部類に属するとは思われますが、紅葉の時期には朝露が凍結して足元が滑りやすくなっていることもございますので、ご注意の程お願い申し上げます。
白駒池の周りは、約1.4㎞となり、周囲を囲むように木道の遊歩道が整備され、一周30分から40分ほどで周ることができるようにもなっております。
紅葉につきましては、意外と色も豊富で、黄色く染まるダケカンバ、赤く染まるナナカマドやカエデ、サラサドウダンなどのコントラストも美しく、特に朝日が差し込む時間帯の金色に輝く様子は、息をのむ瞬間かと思われます。
また、赤く染まる紅葉が湖面に色鮮やかに映り込む景色も見どころで、写真愛好家の間でも人気の撮影スポットとなっております。
早朝はかなり冷え込むこともございまして、条件が揃いますと、朝日が差し込むころには、けあらしのような湖面に霧が立つこともあり、幻想的な風景を楽しむことができるスポットにもなっております。
尚、白駒池の紅葉の色づき見頃状況につきましては、佐久穂町観光協会さん運営のHP「長野県佐久穂町旅行・観光情報公式サイト」内の「高原は今」のコーナーにて町内の紅葉情報を随時発信してくれておりますので、気になられます方はご確認の程お願い申し上げます。
神秘の世界 併せて楽しみたい一面に広がる苔の森
白駒池の紅葉は、長野県内でもトップクラスの人気を誇る紅葉スポットとなっておりますが、白駒池と申しますと、忘れてはならないのは「苔の森」。
テレビCMのロケ地としても一躍脚光を浴び、原生林の足元に一面に広がる緑の苔は、圧巻の世界で、なんとも神秘的な独特の空気感に覆われております。
白駒の苔の森には、485種類もの苔が生息していると言われ、その貴重な苔は、2008年に「日本の貴重な苔の森」として選出され、その保護が図られております。
駐車場から白駒池まで、遊歩道を歩いて向かいますが、その遊歩道の両側が鬱蒼とした原生林の森で、木々の足元には一面に緑の苔が覆いつくしております。
遊歩道にはロープが張られ、森林の中には踏み入れないようになっておりますが、保護の観点からしましても、苔の森に踏み入るのは良くないでしょうし、マナーを持って苔の観賞を楽しみたいところかと思われます。
初めて訪れます方は、この鬱蒼とした原生林、足元に覆いつくす苔、独特の空気感があり、ある種の圧迫感を感じてしまう方もいらっしゃるかとも思われます。
苔の種類とかは全然解らないという方でも、苔の森の独特の世界は、是非とも現地で肌で感じていただきたいところかと思われます。
基本的には、白駒池の紅葉を楽しむ際には、この苔の森の中の遊歩道を進んで湖畔の紅葉のポイントに向かいますので、セットで楽しむことのできるところでもあろうかと思われます。
駐車場より遊歩道を徒歩15分で白駒池まで行けるという案内が多いかと思われますが、実際は行きは上りが多く、また苔に感動して写真を撮ったりと、意外と時間が掛かってしまいますので、行きは30分くらいをみておいた方が宜しいかとも思われます。
白駒池 アクセスと駐車場
白駒池へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR小海線八千穂駅より千曲バスにて約40分、「白駒池入口」バス停下車、そこから遊歩道を徒歩にて15分ほどとなっております(冬季は運休)。
長野県南佐久郡小海町大字千代里2090-2付近(駐車場)
自家用車にてのアクセスにつきましては、中央道須玉インターもしくは諏訪インターより国道299号線(メルヘン街道)に向かい、国道沿いに有料駐車場が設置されております。
駐車場につきましては、200台ほど駐車することのできる大駐車場で、普通車1回600円となり、駐車場から遊歩道を15分ほど進みますと白駒池となっております。
ただ、特に紅葉シーズンなどは人気のシーズンとなりますので、週末などは午前中に駐車場が満車になってしまうこともございますので、ご注意の程お願い申し上げます。
例年、夏季・紅葉シーズンには駐車場の混雑が予想されますことから、「八千穂高原スキー場」から「白駒の池入口駐車場」まで無料シャトルバスが運行されております。
2024年の無料シャトルバスの運行につきましては、7月13日(土曜日)から10月20日(日曜日)までの土日祝日を中心に運行予定となっておりますので、気になられます方は佐久穂町観光協会さんHPにて運行日等ご確認の程お願い申し上げます。
終わりに
今回のカタスミ日記は、長野県の人気の紅葉スポットとなります白駒池の秋の色づく風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
美しい紅葉と共に、神秘的な苔の森も楽しんでいただけましたら、と思われます。
尚、自家用車にて早朝に訪れます際は、メルヘン街道沿いは鹿などの野生動物の飛び出しにもご注意の程お願い申し上げます。
2024.08.30記