懐かしい風景 世界遺産白川郷 合掌造り集落の茅葺き屋根のある風景 岐阜県白川村

 茅葺き屋根のある風景、どこかしら懐かしさを感じる風景。そのような「日本の原風景」とも言える風景が、岐阜県は白川村にはございます。富山県の五箇山合掌造り集落と共に世界遺産に登録されております白川郷の合掌造り集落。今回のカタスミ日記は白川郷の茅葺き屋根のある風景をご紹介いたします。

 

「日本の原風景」白川郷の合掌造り集落

SIGMA sdQuattro iso100 F9 1/40sec 63mm

 富山県の五箇山合掌造り集落とともに世界遺産に登録されております岐阜県の白川郷。

 世界遺産に登録されていることもあり、現在では、合掌造りと言いますと、まず白川郷の名前が挙がるほどの知名度となっております。

 自分が初めて白川郷を訪れましたのは、かれこれ30年くらい前のこととなりますが、当時はまだ現在のように、海外からの観光客はほとんど見かけず、また現在ほど混み合っている状態でもなく、本当にのんびりとした田舎の風景でございました。

 世界遺産に登録されましたこともあり、全国にその名を轟かす白川郷。文化遺産としての保全と共に、観光地としての施設の拡充や整備もしっかりと行われております。

SIGMA sdQuattro iso100 F9 1/50sec 18mm

 白川郷の合掌造りの建物は、五箇山の合掌造りの建物よりも数多く現存しており、100棟余りの合掌造りの建物があると言われております。

 中には数百年の時を刻んできた貴重な合掌造りもあり、歴史的建造物が良い状態で保存されております。

 棟数が多く、比較的広いエリアにたくさんの合掌造りの建物がございますので、昔ばなしに出てくるよなな景色の中を季節を感じながら、ゆっくり散策することができるかと思われます。

 また、白川郷の一角にございます明善寺にある茅葺き屋根の鐘楼門などは珍しく、見どころの一つにもなっております。

SIGMA sdQuattro iso100 F5.6 1/50sec 35mm

 五箇山と比べまして、白川郷のお勧めとなりますポイントは、やはりその規模の大きさがまず挙げられるかと思われます。

 一年中観光客で賑わっておりますので、お土産物店や食事処・カフェなども充実しており、いろいろな楽しみ方ができる観光地となっております。

 秋の紅葉の季節も素晴らしい景色を楽しむことができますが、緑の美しい季節は、茅葺きの茶色と周りの緑のコントラストが美しく、一番のお勧めの時期かと思われます。

SIGMA sdQuattro iso100 F7.1 1/50sec 35mm

 

白川郷 アクセスと駐車場

SIGMA sdQuattro iso100 F7.1 1/80sec 134mm

 白川郷へのアクセスにつきましては、公共交通機関では少々大変で、JR高山線高山駅より濃飛バスにて1時間ほど「白川郷」バス停下車となります。

 自家用車にてのアクセスにつきましては、中央道松本インターより、国道158号、156号経由2時間20分、もしくは東海北陸自動車道白川郷インターより約5㎞、車で10分ほどとなっております。

 岐阜県大野郡白川村大字萩町2499付近

 自家用車の場合は、基本的に合掌造り集落のエリア内には侵入せずに、村営のせせらぎ公園駐車場を利用する事になろうかと思われます。

 200台ほど駐車できる大駐車場で、普通車1,000円となりますが、庄川に架かっております歩行者専用の橋を渡りますと、すぐに合掌造りのエリアに行くことができるようになっております。

 駐車場の営業時間は、朝8時から夕方17時までとなっておりますが、ライトアップの時期につきましてはこの限りではございません。

SIGMA sdQuattro iso100 F6.3 1/60sec 35mm

 

終わりに

 今回のカタスミ日記は、世界遺産にも登録されております白川郷の合掌造り集落の緑豊かな風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

 昔より交通の便が良くないことから、建物をはじめその集落の文化が脈々と今に伝えられてきた地域となります。現代では道路網の発達により以前とは比べ物にならない改善がなされてきておりますが、それでもやはり交通の便が良いとは言い切れない部分も多く、アクセスが少々大変な一面もございますが、ここでしか観ることのできない風景を楽しむことができるスポットとなっております。

 まだまだコロナウイルス感染拡大状況は予断の許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんでいただきたいところかと思われます。

2021.07.11記