一の堰ハラネ(怒田丘陵)の春めき桜 圧倒的な桜感 2024年見頃時期と開花状況、アクセスと駐車場 神奈川県南足柄市

 「卒業式の頃に咲く桜」として注目度が高まりつつございます早咲きの桜「春めき桜」。比較的新しい品種の桜となり、全国的な知名度はまだまだこれから、といった雰囲気ではございますが、神奈川県西部を中心に春めき桜のお花見スポットが増えてきております。今回のカタスミ日記は、春めき桜の代表的なお花見スポットと言いましても過言ではない一の堰ハラネ(怒田丘陵)の春めき桜の咲く風景をご紹介いたします。

 

春めき桜ってどんな桜?

SIGMA sdQuattroH iso100 F9 1/400sec 18mm

 近年、注目度が高まりつつございます南足柄市発祥の「春めき桜」。

 独特の甘い香りがあり、春めきをイメージしたシャンプーや芳香剤なども製品化されております。

 その春めき桜は、もともと南足柄市内の農家などで彼岸の頃に咲いていた桜の枝から、市内の農園経営者が作出しました桜で、2000年(平成12年)3月に品種登録もされました桜となっております。

 カンヒザクラとシナミザクラの交雑種と言われ、早咲きの河津桜よりも遅く、ソメイヨシノよりも早く咲き、「卒業式の頃に咲く桜」としまして、一足早いお花見を楽しむことができるようになっております。

 花は、ぼんぼりのように纏まってボリューミーに咲き、咲き始めは紅く、開花が進むにつれて色が淡くなってゆく特徴も持つ桜となっております。

SIGMA SD15 iso100 F6.3 1/125sec 200mm

 

一の堰ハラネ(怒田丘陵)の春めき桜 見頃時期と桜まつり

SIGMA sdQuattroH iso100 F4 1/20sec 57mm

 比較的新しい桜の品種となりますことから、まだまだ全国的な広がりは見せておりませんが、神奈川県西部を中心に春めき桜のお花見スポットも少しづつ増えてきております。

 南足柄市発祥の春めき桜の有名お花見スポットとしましては、一の堰ハラネ(怒田丘陵)と春木径・幸せ道になろうかと思われます。

 春木径・幸せ道につきましては、川沿いの土手をのんびりと散策しながら開放的な雰囲気のお花見を楽しむことができますスポットとなっておりますが、一の堰ハラネにつきましては、雰囲気が異なり、「圧倒的な桜感」を感じることのできます春めき桜のお花見スポットとなっております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F9 1/160sec 39mm

 「一の堰ハラネ」とは、少々不思議なネーミングとなっておりますが、「一の堰」は、酒匂川の文命用水の一の堰から流れてきております水路を指し、「ハラネ」につきましては一説には土手の通称であると言われております。

 一の堰ハラネの春めき桜の見頃の時期としましては、例年3月中旬頃が見頃の時期となっており、以前は見頃の時期に合わせまして、「一の堰ハラネ春めき桜まつり」も開催され、地場産品の販売や夜間ライトアップなども行われておりましたが、コロナ禍以降は桜まつりの開催が見送られている状況となっております。

 尚、一の堰ハラネの春めき桜の開花状況につきましては、南足柄市観光協会さん運営のHP「やっほう!あしがら」内にて市内の春めき桜の開花情報を随時発信してくれておりますので、気になられます方はご確認の程お願い申し上げます。

2024年3月18日現在 最新開花状況

SIGMA sdQuattroH iso100 F7.1 1/400sec 63mm

 

一の堰ハラネ(怒田丘陵) 春めき桜の見どころご紹介

福沢小学校前の歩道橋付近から望む怒田丘陵

SIGMA sdQuattroH iso160 F8 1/100sec 18mm

 一の堰ハラネ(怒田丘陵)では、約3,000㎡の丘陵の斜面に116本の春めき桜が植栽されております。

 本数だけを聞きますと、たかが116本か、という風にも捉えられてしまうところもございますでしょうが、実際現地でお花見を楽しみますと、本数以上の「圧倒的な桜感」を感じていただけるものかと思われます。

 一の堰ハラネの春めき桜の見どころとしましては、まずは遠巻きに丘陵に広がる春めき桜を楽しむことをお勧めいたします。

 丘陵の斜面に帯のように桜が広がる様子は、他ではあまり観ることのできない風景かと思われます。

 特に、県道74号線に架かります福沢小学校前の歩道橋からなど、遠くから観るから素晴らしい風景、と感じさせてくれる眺望を楽しむこともできるようになっております。

SIGMA SD15 iso100 F9 1/160sec 70mm

 

地蔵下橋より見下ろすように春めき桜を楽しむ

SIGMA sdQuattroH iso100 F8 1/800sec 18mm

 次の見どころとしましては、一の堰ハラネの春めき桜の北端に架かっております地蔵下橋からの眺望も素晴らしい絶景になろうかと思われます。

 丘陵に上ってゆきます道路に架けられた橋になりますので、高さがあり、見下ろすように斜面に広がる春めき桜を楽しむことができるようになっております。

 ただ、北側から南側に向かっての眺望となりますので、日が高くなってまいりますと逆光となってしまいますことや、夕方になってきますと斜面が陰ってしまいますので、午前中のなるべく早い時間帯がお勧めの時間帯になろうかと思われます。

SIGMA sdQuattroH iso125 F8 1/125sec 18mm

 

咲き誇る春めき桜を見上げながらの散策

SIGMA sdQuattroH iso100 F6.3 1/160sec 26mm

 一の堰ハラネの春めき桜の斜面のすぐ傍には、未舗装の農道が通っており、モリモリと咲き誇る桜の下を間近に散策することもできるようになっております。

 見上げるような形のお花見となってしまいますので、雨の降っていない日がお勧めになろうかと思われます。

 また、数は多くはございませんが、ポイントポイントで黄色い菜の花も観られ、小さな水路沿いに春の風景を楽しみながら散策する事ができるようになっております。

SIGMA SD15 iso100 F8 1/200sec 42mm

 

丘陵に上る裏手の小径もお勧め

SIGMA sdQuattroH iso100 F6.3 1/500sec 125mm

 一の堰ハラネの一番南端の場所には、丘陵に上って行くことができます小径がございまして、正面から望みます一の堰ハラネとは異なる雰囲気のお花見も楽しむことができるようになっております。

 ちょっとした小径でございますが、舗装もされておらず返ってそれが趣のございます春の風景を奏でてくれ、また小径からは丘陵の春めき桜を上から見下ろすようなアングルでお花見を楽しむこともできるようになっております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F9 1/125sec 75mm

 

一の堰ハラネ(怒田丘陵) アクセスと駐車場

SIGMA sdQuattroH iso100 F5.6 1/125sec 61mm

 一の堰ハラネへのアクセスにつきましては、公共交通機関では、小田急小田原線新松田駅より関本行き箱根登山バスにて、「足柄高校前」バス停下車、そこより徒歩15分ほどとなっております。

 神奈川県南足柄市千津島484-2付近

 自家用車にてのアクセスにつきましては、東名高速大井松田インターより約5.7㎞、車で15分ほどとなっております。

 ガソリンスタンドのございます上記住所付近の交差点より200mほど西側に位置しており、坂を上ってゆきますと地蔵下橋となります。

 2024年につきましては、春めき桜の見頃の時期に合わせまして、日時限定で無料臨時駐車場が設置されます。

 福沢小学校(神奈川県南足柄市千津島632付近)

  利用可能日時:3月9日(土曜日)・10日(日曜日)の9時から16時まで

 JA福沢総合選果場(神奈川県南足柄市怒田1332付近)

  利用可能日時:3月9日(土曜日)・10日(日曜日)・16日(土曜日)・17日(日曜日)・20日(水・祝日)・23日(土曜日)・24日(日曜日)の9時から16時まで

 福沢コミュニティセンター(神奈川県南足柄市千津島941付近)

  利用可能日時:3月18日(月曜日)~24日(日曜日)の8時30分~17時まで

 尚、平日に関しましては一の堰ハラネから徒歩15分ほどの南足柄市運動公園の第2駐車場が利用可能と公式に案内されております(神奈川県南足柄市怒田1734付近)し、南足柄市運動公園のお花見広場にも春めき桜が植えられておりますので、併せて楽しみたいところかと思われます。

 因みに、毎年のことでございますが春めき桜が見頃の混雑しております時期には、パトカーも見廻りに来ますので路上駐車はご遠慮していただきました方が無難かと思われます。

2024年3月18日現在 最新開花状況

SIGMA sdQuattroH iso100 F5.6 1/1000sec 33mm

 

終わりに

 今回のカタスミ日記は、南足柄を代表します春めき桜のお花見スポットの一の堰ハラネ(怒田丘陵)の春の風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

 比較的新しい品種の春めき桜を楽しむことができますスポットとしまして、近年注目度が高まってきておりますお花見スポットになろうかと思われますが、徒歩圏内に南足柄市運動公園やふくざわ公園などの春めき桜スポットもございますので、のんびり時間をかけて春めき散策を楽しんでいただきたいところかと思われます。

2024.03.02記