【花だより】2021年12月04日現在 もみじの色づき見頃状況 松永記念館の紅葉 アクセスと駐車場 神奈川県小田原市

 季節の花の開花状況や紅葉の色づき見頃状況などをタイムリーにお届けする「花だより」のコーナー。今回のカタスミ日記は、神奈川県西部、小田原市の松永記念館を2021年12月04日に撮影しました紅葉の色づき見頃状況をお届けいたします。

 

松永記念館 紅葉の色づき見頃状況

SIGMA sdQuattroH iso100 F7.1 1/10sec 39mm

 今回のカタスミ日記は、関東の中でも比較的紅葉の見頃の時期が遅い小田原市に位置しております松永記念館の紅葉の色づく風景をお届けしてゆきたいと思います。

SIGMA sdQuattroH iso100 F8 1/5sec 18mm

 松永記念館は、明治末期から戦後にかけて長く電力業界で活躍しました実業家の松永安左ヱ門が収集した古美術品を一般に公開するために昭和34年に財団を創立、安左ヱ門の自宅の敷地内に創設した施設となっております。

 松永安左ヱ門(明治8年~昭和46年)は、長崎県壱岐の出身で、戦前は東邦電力を主宰し、また戦後は電気事業再編や電力中央研究所理事長を務めるなど政府の政策にも影響をあたえた人物と言われております。

 また古美術収集家、茶人としましても知られ、「耳庵(じあん)」の号も持っており、今回訪れました松永記念館内にも侘び寂を感じる茶室が多く設置されております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F8 1/8sec 18mm

 昭和54年に財団の解散に伴い、土地と建物が小田原市に寄贈され、現在は、小田原市郷土文化館の分館という扱いで市の施設となっております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F6.3 1/8sec 89mm

 松永記念館は、小田原市内では紅葉の名所としても知られ、紅葉の見頃の時期を迎えますと、紅葉狩りを楽しむ方が多く訪れるスポットとなっておりますが、敷地内のその雰囲気からか、静かに紅葉を楽しむことのできるスポットとなっております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F8 1/6sec 21mm

 記念館の本館、別館の建物の間から裏手に位置しております「老欅荘」、「無住庵」に向かいます。

 特に「老欅荘」の周りにはもみじが植えられており、紅葉の名所としまして名高いところかと思われますが、遊歩道の周りでももみじが赤く染まり、燃える紅葉の中を散策するような形となっております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F5.6 1/8sec 106mm

 「老欅荘」は、登り口の欅の大木に由来して名づけられておりますが、安左ヱ門自身の住居であった建物となり、数寄屋造りの美しい建物で、国登録有形文化財にも指定されている建物となっております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F6.3 1/6sec 18mm

 松永記念館の紅葉の見頃の時期としましては、関東近辺の紅葉スポットの中では色づきが遅く、例年12月上旬頃が見頃の時期となっております。

 12月04日現在の松永記念館の紅葉の色づき見頃状況としましては、ちょうど見頃を迎えており、燃えるような紅葉を楽しむことのできる一番良い時期かと思われ、美しい紅葉の色づきを楽しむことのできる見頃状況となっております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F7.1 1/8sec 21mm

 「老欅荘」につきましては、決して大きな建物という訳ではございませんが、純和風の数寄屋造りの建物とその周りに色づく赤いもみじは趣があり、様々なアングルで撮影を楽しむことのできるスポットになろうかと思われます。

SIGMA sdQuattroH iso100 F8 1/4sec 18mm

 建物前の庭からローアングルで建物と色づくもみじを撮影。

SIGMA sdQuattroH iso100 F7.1 1/6sec 46mm

 西日の差し込む時間帯で、まどろんだ空気が建物ともみじを照らしております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F7.1 1/4sec 18mm

 とにかく赤い色合いが印象的なもみじとなっておりますが、特に陽が高く日差しの強い時間帯ですと色鮮やかにもみじを楽しむことができるかと思われます。

SIGMA sdQuattroH iso100 F8 1/5sec 18mm

 「老欅荘」の庭から北側を望みます。門の向こうの北側には「無住庵」があり、こちらも必見の趣のある建物となっております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F7.1 1/5sec 18mm

 「無住庵」と色づくもみじ。

 「無住庵」は、所沢市内にあった築200年の農家の古材を使用した田舎家となっております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F9 1/4sec 18mm

 松永記念館は紅葉の美しいスポットとなっておりますが、松永安左ヱ門は茶人としても名高く、この地に当時の政治家や学者、建築家、画家などを招き茶会を催したと言われております。

SIGMA sdQuattroH iso100 F6.3 1/15sec 125mm

 12月04日現在の松永記念館の紅葉の色づき見頃状況としましては、全体的に見頃を迎えており、真っ赤な紅葉を楽しむことのできる状況となっております。

 

松永記念館 アクセスと駐車場

SIGMA sdQuattroH iso100 F6.3 1/13sec 18mm

 松永記念館へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、箱根登山電車箱根登山線箱根板橋駅より徒歩にて10分ほどとなっております。

 神奈川県小田原市板橋941-1付近

 自家用車にてのアクセスにつきましては、西湘バイパス早川インターより約1.3㎞、車で5分ほどとなっております。

 入館は無料となっておりますが、茶室などの一部施設の利用は有料となっておりますので、茶室の利用などお考えの場合には関連施設のHPなどでご確認の程お願い申し上げます。

 開館時間は、朝9時より17時(最終入館16時30分)までとなっており、年末年始(12月28日~1月3日)は休館日となっておりますのでご注意の程お願い申し上げます。

 駐車場につきましては、正門前に20台ほど駐車可能な無料の駐車場が設置されておりますが、記念館付近のアクセス道が住宅地の中の狭い道路となっておりますので、車の運転には充分ご注意の程お願い申し上げます。

 今回のカタスミ日記は、知る人ぞ知る紅葉の名所、松永記念館の12月4日現在の紅葉の色づき見頃状況をお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか。

 まだまだコロナウイルス感染拡大状況は予断の許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら観光を楽しんでいただきたいと思われます。

2021.12.05記