【水辺の風景】エメラルドグリーンの常夏の楽園 柏島 高知県大月町
暑い夏には涼を求めて水辺の散策を楽しむ方も多いかと思われます。暑さが本番となってまいりました昨今ではございますが、今回のカタスミ日記「水辺の風景」は、エメラルドグリーンの海が美しい高知県の柏島の風景をご紹介いたします。
エメラルドグリーンの常夏の楽園 柏島
実は、私事とはなってしまいますが、筆者は高知県出身でございます。高知の出身ではございますが、意外と柏島を訪れたことは少なく、釣り好きの父親に連れられて数回訪れたくらいしか記憶がございません。
地元高知県民でもあまり観光に訪れることの少なかった柏島ですが、釣り好きの間では、釣りをテーマにした映画のロケ地になった事などで有名になっておりました。
また、豊後水道と黒潮の流れがぶつかる海域に位置する柏島は、日本の海で見られる魚の3分の1の種類の多様な魚が生息していることや、美しいサンゴが観られること、透明度抜群の水質などから、ダイビングスポットとしても人気のスポットとなっております。
さらに近年ではSNS で「船が宙に浮いているようだ」と話題になり、急速に注目度が高まり、観光として訪れる人が急増した観光スポットになろうかと思われます。
もともとは観光地化されていない周囲4㎞ほどの小さな島で、それが故に美しい景観が保たれてきた部分もあろうかと思われます。
とにかく海の水が異常に美しく、ここは沖縄か、と言ってしまいそうな美しい海が魅力となっております。
特に、大月半島と柏島を結ぶ2本の橋の周辺の海は、まさしくエメラルドグリーン。
海底まで透けて見えております。
ただし、この美しいエメラルドグリーンを楽しみたい場合は、よく晴れた日でないと楽しめない場合がございますので、お出かけの際はお天気と相談しながら予定を組むようにお願い申し上げます。
おそらく一番美しく見える時間帯は、日が高く昇っているお昼前頃の時間帯かと思われます。
南国の海のイメージにぴったりの美しいエメラルドグリーン。
その柏島にあって、漁港の光景も外すことのできないシーンかと思われます。
その透明度の高さから、まさしく「船が宙にういているよう」な不思議な風景を楽しむことができるようになっております。
海底が見えることもそうですが、海底に船の影も観ることができます。ここの漁港はちょうど大月半島と柏島に挟まれるようにしてできた入り江で、波が穏やかで、水質が綺麗なことと相まって、異常な透明度を誇っているものと考えられます。
漁港の海の方は、生活感がございますので、常夏の楽園的な海の美しさとは、一味違った美しい海の風景を楽しむことができるかと思われます。
360度の大パノラマ 大堂山展望台
近年ではSNSで、「船が宙に浮いているようだ」と話題となり注目度が高まっております柏島。
エメラルドグリーンの海が美しい柏島を訪れます際には、併せて足を運びたいスポットとしまして、大堂山展望台からの風景もご紹介いたします。
柏島を訪れたことのある方でも、そのアクセスのしづらさから、意外と大堂山展望台を訪れる方は多くはないものと思われます。
素朴な展望台ではございますが、360度の大パノラマを楽しむことができる展望台はぜひとも訪れておきたい展望台として、柏島を訪れます際には併せて足を運んでおきたいところかと思われます。
何と言いましても豊後水道と太平洋の素晴らしい眺めは、ここでしか観る事のできない風景かと思われます。それしかない、と言われてしまいますとそれまでとはなってしまいますが、高台から眺める一面に広がる開放的な青い海は、南国土佐のイメージにぴったりかとも思われます。
展望台からは、眼下に柏島を望むこともできるようになっております。
太平洋の青い海も絶景ではございますが、柏島付近の海だけ、海の色が異常に綺麗な事もお判りいただけるかと思われます。
柏島 アクセスと駐車場
もともとは観光地ではなかった柏島。近年の急速な注目度の高まりにより、静かだった島に観光の波が訪れようとしております。
何と言いましても柏島の売りは、その美しい海。
観光で訪れる際は、ごみの持ち帰りなど景観を損なわないように意識し、美しい海と島を汚さないよう配慮も忘れずに楽しみたいところかと思われます。
リゾート地を想像して訪れますと少々残念に思ってしまわれる方もいらっしゃるかと思われますが、素朴な味わいの柏島、他ではなかなか味わうことのできない美しい景観が魅力の島となっております。
以前は、柏島と言いますと、橋のたもとに気持ちばかりの観光用の駐車スペースがあった程度でございましたが、近年の注目度の高まりからか、2019年2月に、廃校となった旧柏島中学校跡地を利用して柏島観光情報発信センターが新設されております。
柏島観光情報発信センターには、大駐車場も設置され、駐車料金は普通車500円となっております。
高知県幡多郡大月町大字柏島625付近
公共交通機関にてのアクセスにつきましては、土佐くろしお鉄道宿毛駅(すくもえき)よりバスを乗り継ぎ柏島に向かう事となります。しかし、本数が少なく公共交通機関では少々不便に感じてしまう場面も予想されますので、お出掛け前にバスの時刻表などご確認の上でお出掛けしていただきますようお願い申し上げます。
柏島と併せて足を運びたい大堂山展望台へのアクセスにつきましては、詳しい住所は番地まで設定されておらず、ナビ設定も難しく、地図を見ながら向かうこととなろうかと思われます。
柏島に向かう県道43号の大堂トンネルの次のトンネル、柏島トンネルの手前の脇道を右折、すぐの分岐を鋭角に左折し山道を進んでゆきますと大堂山展望台に向かうことができるようになっております。
ただ、脇道に入ってからの道が非常に狭い山道となりますので、くれぐれも車の運転にはご注意の程お願い申し上げます。展望台すぐの所に駐車スペースも完備されております。
終わりに
今回のカタスミ日記は、涼し気なエメラルドグリーンの海が美しい高知県の柏島の風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
まだまだコロナウイルス感染拡大状況は予断の許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんでいただきたいところかと思われます。
2021.07.24記