【水辺の風景】「日本の滝百選」深緑に囲まれる水量豊富な苗名滝 アクセスと駐車場 新潟県妙高市
残暑の厳しい折となっておりますが、涼を求めて滝巡りを楽しんでみるのはいかがでしょうか。今回のカタスミ日記は、新潟県と長野県の県境に位置しております名瀑、苗名滝の水量豊かな迫力の風景をご紹介いたします。
深緑に囲まれる苗名滝 水量豊かな迫力の風景
新潟県妙高市と長野県信濃町の境界に位置しております苗名滝は、関川に掛かる落差55mの滝となり、「日本の滝百選」にも選ばれております名瀑となっております。
落差が55mと申しましたが、これは一番下流に位置しております「一の滝」の落差となっており、通常はこの「一の滝」しか観覧することはできないようになっておりますが、苗名滝は、実は上流の「二の滝」、「三の滝」、「四の滝」も存在し、4連の滝となっております(「二の滝」、「三の滝」、「四の滝」へは通行困難)。
今回のカタスミ日記は、先日、久しぶりに苗名滝を訪れてみましたので、深緑に囲まれた苗名滝の散策風景をお届けしてまいりたいと思います。
無料の観光用駐車場から苗名滝までは遊歩道を徒歩15分ほど。
まずは駐車場の一角から、関川に設けられております「関川1号砂防えん堤」を望みます。
訪れました当日は、雨上がりのタイミングでございましたので、水が濁ってしまっておりますが、初めて苗名滝を訪れます方は、まずこの砂防ダムの迫力に驚くところではないでしょうか。
もともと水量豊富な苗名滝の下流に設置されましたこちらの砂防ダムは、1995年(平成7年)7月の豪雨により大量の土砂が下流に流出してしまいましたことから建設された砂防ダムとなっております。
砂防ダム手前に見えております吊り橋を渡り、写真左手、砂防ダムの脇の階段を昇って遊歩道を進んでまいります。
砂防ダム前の吊り橋にて。
砂防ダムのすぐ前に架かっておりますので、迫力の流れを感じながら吊り橋を渡ることとなろうかと思われます。
吊り橋付近から。
写真左手の4階ほどの階段を昇ってまりますと、以降は割りと平坦な遊歩道が滝まで続いております。
砂防ダムを越えますと、すぐに緑に囲まれた遊歩道となり、夏場でも涼しさを感じながら散策を楽しむことができるかと思われます。
遊歩道の途中の岩の上から苗名滝と滝の前に架かるもう一つの吊り橋も望むことができるポイントもございますので、お気に入りのビューポイントを探してみてはいかがでしょうか。
滝の前に架かる吊り橋を渡りますと、東屋があり、東屋の前がビュースポットとしまして人気の場所となっております。
滝の撮影でございますので、どうしてもスローシャッターで撮影しがちとなってしまいますが、実際はこの様にド迫力の滝となっております。
この写真を撮影いたしました東屋の前では地響きが感じられるほどの水量となっており、昔から「地震滝(なゐのたき)」(地震の事を「なゐ」と呼んだ)と呼ばれ、訛って「苗名滝(なえなたき)」になったとの説もございます。
残暑の厳しい折ではございますが、涼を求めて、名瀑、苗名滝の滝巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
苗名滝 アクセスと駐車場
苗名滝は、新潟県と長野県の県境に位置しておりますが、アクセスにつきましては主に新潟県側からのアクセスになろうかと思われます。
公共交通機関では、トキめき鉄道妙高高原駅より妙高高原路線バス(池の平・杉野沢線)にて約25分、「苗名滝入口」バス停下車、その後遊歩道を進むこととなります。
新潟県妙高市杉野沢2092付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、上信越道妙高高原インターより車で15分ほどで普通車104台収容の大駐車場となり、そこより徒歩にて遊歩道を15分ほど進みますと展望台となっております。
遊歩道は全体的には歩きやすい遊歩道となっておりますが、砂防ダム脇の階段で上る場所があり、そこだけは少々辛い部分もあろうかと思われ、建物で言いますと、3階か4階くらいまで一気に階段を上るような感じでしょうか、その階段以外は比較的歩きやすい川沿いの遊歩道となっております。
冬季は遊歩道は、積雪のための除雪は行っていないようでございますので、冬季にお出かけの際は、遊歩道が通行可能かどうか、事前に確認しておくことをお勧めいたします。
終わりに
今回のカタスミ日記は、迫力の苗名滝の風景をお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
コロナウイルス感染拡大防止のため、基本的な感染防止策を心がけ、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんでいただきたいところかと思われます。
2022.08.26記