なまこ壁のノスタルジックな街並み散策 伊豆松崎の懐かしい風景 静岡県松崎町

 朝晩も涼しくなり、すっかりと秋の気配を感じる季節となりました。過ごしやすい季節となってまいりましたので、趣のある街並みを散策してみてはいかがでしょうか。伊豆半島の松崎町には、なまこ壁の趣のある家屋が多く残っており、密を避け、のんびりと散策するにはお勧めの場所となっております。今回は、SIGMAの一眼レフSD15を携えて、ノスタルジックな街並みの松崎を散策しました様子をお届けいたします。

 

なまこ壁のノスタルジックな街並みの松崎をぶらりお散歩

SIGMA SD15 iso100 F8 1/125sec 30mm相当

 伊豆半島は松崎町と言いますと、雲見海岸などの美しい海岸線やアジのまご茶漬けなどを思い浮かべる方も多いかと思われますが、松崎町にはなまこ壁の独特の趣のある家屋が多く残っております。

 観光施設としまして公開されている家屋もありますし、現在も住民が生活しております非公開の家屋もありますが、その歴史を感じる街並みは他ではあまり見ることのできない風情のある街並みとなっております。

 どちらかと言いますと、観光用の美観地区という風情ではなく、生活感を失っていない街並みでノスタルジックな佇まいとなっております。

 その様な松崎の街をSIGMAの一眼レフSD15を携えてぶらりお散歩してきましたので、写真を交えてお届けしたいと思います。

SIGMA SD15 iso100 F8 1/60sec 30mm相当

 松崎のなまこ壁の建物の中でも中心的な観光施設となります中瀬邸。

 もともとは明治時代に呉服問屋で財を成した豪商の邸宅で、豪華絢爛な造りの家屋で、現在は観光施設としまして公開されております。

SIGMA SD15 iso100 F5 1/250sec 52mm相当

 入館料は100円となり、朝9時から夕方17時までの公開となっております。

 また、中瀬邸の前にあります斬新なデザインの時計塔は、松崎のシンボルとして時を刻みます。

SIGMA SD15 iso100 F8 1/320sec 37mm相当

 中瀬邸と共に多くの観光客が訪れます伊豆文邸もなまこ壁の重厚な雰囲気の建物が残っております。

SIGMA SD15 iso100 F8 1/125sec 30mm相当

 明治時代に建てられました伊豆文邸は、現在は無料休憩所として開放されており、松崎散策で足を運ぶ人も多い人気の観光スポットとなっております。

 伊豆文邸の公開時間は、朝9時から夕方16時までとなっております。

SIGMA SD15 iso100 F5 1/50sec 103mm相当

 また、伊豆文邸の隣には、小さな公園があり、足湯を楽しむことができる穴場施設となっております。

SIGMA SD15 iso100 F7.1 1/80sec 30mm相当

 近藤平三郎生家を中心としまして、趣のあるなまこ壁通りも是非とも足を運んでおきたいスポットかと思われます。

SIGMA SD15 iso100 F8 1/100sec 52mm相当

 近藤平三郎は、昭和33年に文化勲章を受章した薬学界の重鎮で、松崎町の出身となっております。

 なまこ壁通りからは、国道沿いの浄泉寺の印象的な赤い山門が見えており、美しい景観を奏でております。

SIGMA SD15 iso200 F6.3 1/640sec 86mm相当

 松崎町の町内には、今なおなまこ壁の建物や外壁が多く残っており、風情のある街並みを形成しておりますが、生活感のある様子と相まってノスタルジックな独特の雰囲気を楽しむことができる街並みとなっておりますので、のんびりと少人数で散策を楽しみたい方などには、お勧めの観光スポットとなっております。

SIGMA SD15 iso100 F8 1/100sec 62mm相当

 

松崎を訪れたらここも観ておきたい 伊豆の長八美術館と岩科学校

SIGMA SD15 iso100 F8 1/200sec 30mm相当

 伊豆の長八美術館は、国道沿いの解りやすい立地と独特のデザインの建物で、松崎では一躍目立っている建物となっております。

 松崎出身の江戸時代の左官の名工「伊豆の長八(入江長八)」の作品50点ほどを展示している美術館となります。

 入江長八は、左官の技術と狩野派の日本画技法を取り入れた漆喰鏝絵(しっくいこてえ)を展開し、独特の作品を残しております。

SIGMA SD15 iso100 F8 1/250sec 30mm相当

 松崎の市街地からは少し離れてしまいますが、松崎を訪れましたら、岩科にあります岩科学校にも是非とも足を運んでおきたいところかと思われます。

SIGMA SD15 iso100 F9 1/125sec 30mm相当

 伊豆では最古の学校建築とも言われますなまこ壁と和洋折衷のデザインが美しい木造建築の建物となっており、昭和50年に国の重要文化財にも指定されております歴史的建造物となります。

 入館料は300円となっており、朝9時から17時までの開館となっております。

SIGMA SD15 iso100 F5.6 1/80sec 147mm相当

 

松崎へのアクセスと駐車場

 松崎へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、まず、松崎町内の東海バス松崎ターミナルを起点に観光を楽しむことになると思われます。

 ルートにつきましては、修善寺方面よりバスにて西伊豆経由で向かう方法もありますが、伊豆急下田駅よりバスにて50分ほどで松崎まで向かうことができるようになっております。

 伊豆の長八美術館
   静岡県賀茂郡松崎町松崎23付近
   専用無料駐車場あり

 岩科学校
   静岡県賀茂郡松崎町岩科北側442付近
   専用無料駐車場あり

 明治商家 中瀬邸
   静岡県賀茂郡松崎町松崎315-1付近

 伊豆文邸
   静岡県賀茂郡松崎町松崎250-1付近

 なまこ壁通り
   静岡県賀茂郡松崎町松崎216付近

 尚、自家用車で松崎の観光を楽しむ際は、伊豆の長八美術館と岩科学校につきましては、専用の無料駐車場がありますが、その他の市街地散策には、松崎町観光協会さんの向かいの駐車場の一角に観光用の無料の駐車スペースが設定されておりますので、駐車をする際には、松崎町観光協会さんへお問い合わせをお願いいたします。
 
 松崎町観光協会
   静岡県賀茂郡松崎町松崎211付近

 

参考情報

 今回は、なまこ壁の街並みがどこかノスタルジックな雰囲気を感じさせてくれます伊豆半島の松崎を散策してみましたが、いかがでしたでしょうか。

 SIGMAの一眼レフSD15を片手に、三脚を立てずにスナップ撮影でお気軽に撮影してゆきましたが、なまこ壁の白い色が意外と露出オーバーになってしまい、上手く雰囲気が出せなかったものもありました。

 撮影が簡単な様で、意外と難しかったなまこ壁ですが、ノスタルジックな雰囲気を出すために、少しだけ彩度を落として現像しております。

 まだまだコロナウイルス感染拡大状況は予断の許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんでいただきたいところかと思われます。

2020.09.16記