猪苗代湖のしぶき氷「氷の芸術」冬の風物詩 2025年見頃時期とアクセス・駐車場 福島県猪苗代町
厳冬期になりますと観られます「しぶき氷」。耳慣れない方も多いかと思われますが、全国でも数ヵ所しか観ることのできない自然が織りなす氷の芸術です。冬の風物詩と申しますと「樹氷」が有名なところでございますが、海岸沿いや湖岸では厳冬期に樹氷にも劣らない美しい世界を楽しむことができるスポットがございます。今回のカタスミ日記は、数少ないしぶき氷のスポットの中から猪苗代湖のしぶき氷の風景をご紹介いたします。
冬の風物詩 しぶき氷ってどんな現象?
「しぶき氷」。耳慣れない方も多いかと思われます。漢字で書きますと「飛沫氷」となります。
しぶき氷は、冬の厳冬期に観られます自然現象で、海岸や湖岸で波しぶきが強風により樹木の枝や岩などに付着して、氷点下の気温でそのまま凍り付いてしまう珍しい現象となっております。
樹木の枝に纏わりついた氷の衣装を着て、特に晴れた日にはキラキラと輝いて、正しく氷の芸術と呼ぶにふさわしい風景を奏でてくれます。
しぶき氷が発生します条件としましては、海面や湖面が冬でも凍らない沿岸部で、波しぶきが上がる海岸あるいは湖岸、もしくは強風による水の巻き上げがある岸辺で、すぐに凍ってしまうような厳しい寒さの地域となっております。
しぶき氷は、全国的にも珍しく、しぶき氷が観られますスポットとしましては、支笏湖(北海道)、洞爺湖(北海道)、猪苗代湖(福島県)、中禅寺湖(栃木県)、琵琶湖(滋賀県)などがあり、厳しい冬の寒さの中、条件が揃いますと観賞できるようになっております。
自然が織りなす氷の芸術 猪苗代湖 しぶき氷の見頃時期
猪苗代湖のしぶき氷スポットとしましては、天神浜付近や浜路浜付近など何ヵ所か観られるようでございますが、今回は比較的アクセスの容易な天神浜付近のしぶき氷をご紹介したいと思います。
天神浜はインターチェンジや道の駅からも比較的近く、訪れます際には周辺エリアの観光も併せて楽しむことができるかと思われます。
天神浜のしぶき氷の最大の見どころとしましては、やはりしぶき氷越しに望む磐梯山。
雪で白く染まった雄大な磐梯山を背景に青い猪苗代湖と凍てつくしぶき氷。
絵になる構図で撮影できますことからか、天神浜のしぶき氷は写真愛好家の間では、人気の撮影スポットとなっております。
しぶき氷が観られます時期としましては、その年の気候にも左右されますが、例年寒さの厳しくなる1月上旬から2月中旬頃が見頃の時期となっております。
良く晴れた日に楽しみたいしぶき氷ではございますが、とにかく寒い時期でございますので訪れます際にはしっかりとした防寒対策を実施した上でお出掛けになられるようにお願い申し上げます。
また、しぶき氷周辺の湖岸並びにアクセス遊歩道は、凍っておりますので、滑りにくい靴と、できれば防水の靴の方が宜しいかとも思われます。
歩行中の転倒のリスクを考えますと、カメラなど荷物は手に持つのではなく、リュックなどに入れ、両手をフリーにしておき、いつでも手を付けるようにしておく事も重要かと思われます。
猪苗代湖しぶき氷 アクセスと駐車場
猪苗代湖の天神浜しぶき氷へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、JR磐越西線猪苗代駅よりタクシーにて10分ほど、もしくは徒歩ですと50分ほどとなっております。
福島県耶麻郡猪苗代町中小松西浜1615付近
自家用車にてのアクセスにつきましては、磐越道猪苗代磐梯高原インターより約3㎞、車で数分の所に、無料の天神浜駐車場が設置されております。
駐車場よりしぶき氷が観られます長瀬川河口付近までは、林の中を約1㎞ほど徒歩にて移動となっております。歩く速度にもよりますが、20分から30分ほどかかりますので、特に夕方などは暗くなる前に駐車場まで戻ることのできるようお時間に余裕をもってお出掛けしていただきますようお願い申し上げます。
終わりに
今回のカタスミ日記は、冬の風物詩、猪苗代湖のしぶき氷の凍てつく風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
非常に珍しい現象で、しぶき氷が観られる場所も限られておりますので、なかなかお目にかかることのできない風景かとも思われますが、厳しい自然が奏でる美しい風景は息をのむほどで、機会がございましたら是非一度足を運んでいただきたいところかと思われます。
2024.09.13記