「かんなみの桜まつり」柿沢川の堤を染めるピンクの河津桜並木 2025年見頃時期と開花状況・アクセスと駐車場 静岡県函南町
2月になりますと各地で早咲きの桜、河津桜が咲き始めてまいります。ピンクの可愛らしい花が特徴で、本場、河津町ではお花見時期になりますと大渋滞も発生するほどの人気となっております。今回のカタスミ日記は、河津桜の穴場スポット、伊豆半島の付け根の部分に位置しております函南町の柿沢川沿いに咲く河津桜の長閑な風景をご紹介いたします。
柿沢川堤の河津桜並木 かんなみの桜 見頃時期と桜まつり
早咲きの桜としまして、今や全国的な知名度と広がりを見せております河津桜。
ソメイヨシノよりも一足早いお花見を楽しもうと、各地の河津桜お花見スポットは多くの人で賑わいます。
今回ご紹介いたします河津桜のお花見スポット、函南町柿沢川沿いの河津桜並木は、比較的混雑も少なく、長閑な風景が印象的なお花見スポットとなっております。
函南町の柿沢川沿いの河津桜の見頃の時期としましては、例年2月中旬から3月上旬頃が見頃の時期となっており、河津桜の見頃の時期に合わせまして、桜まつりも開催されております。
2025年の「かんなみの桜まつり」の開催期間としましては、現時点では詳細日程がまだ発表されておりませんが、2024年が2月17日(土曜日)より3月10日(日曜日)までの開催期間となっておりましたので、2025年につきましても同時期の開催が予想されます。
桜まつりと申しましても、大規模イベントや露店が多数出店する訳でもなく、約2㎞(30分)もしくは約3.5㎞(50分)の川沿いの散策コースをのんびり散策するお花見となっております。
また、桜まつり期間中は臨時駐車場も設置されますが、河津桜のお花見スポットとしましては、比較的混雑の少ない穴場的スポットになろうかと思われます。
尚、柿沢川沿いの河津桜「かんなみの桜」の開花状況につきましては、函南町観光協会さんHP内の「かんなみ桜情報」のコーナーにて開花情報を随時発信してくれておりますので、気になられます方はご確認の程お願い申し上げます。
河津桜ってどんな桜?
今でこそ早咲きの桜としまして全国的な知名度を誇る河津桜でございますが、もともとは、1955年(昭和30年)に伊豆半島の河津川沿いの雑草の中で後に原木となる木を発見し、庭先に植えたことが始まりと言われております。
原木は現在でも河津町にあり、毎年お花見シーズンを迎えますと、ピンクの花をモリモリと咲かせ、訪れる者の目を楽しませてくれております。
1974年(昭和49年)には「カワヅザクラ」と命名され、翌75年(昭和50年)には河津町の木にも指定されております。
河津桜は、大島桜と寒緋桜の自然交雑種で、鮮やかなピンクの花が特徴で、葉が出てきましてもすぐには花は散らず、見頃がソメイヨシノと比べて長く、比較的長い期間お花見を楽しむことができる早咲きの桜となっております。
かんなみの桜 見どころご紹介
松の木橋周辺
かんなみの桜は、地元有志団体「かんなみ桜の会」のみなさんが2001年(平成13年)より育て、現在では箱根山麓から流れ出る柿沢川の土手に410本ほどが植えられております。
語弊を恐れずに申しますと、田舎っぽい長閑な風景が非常に気持ちが良く、観光地っぽくない雰囲気は好感が持て、おいしい空気と長閑な風景、美しい河津桜を満喫する事ができるお花見スポットとなっております。
かんなみの桜の見どころとしましては、先ず初めに、松の木橋周辺が挙げられようかと思われます。
駐車場からも徒歩5分ほどとなり、アクセスも容易ですので、比較的賑わうスポットではございますが、大混雑という状況ではなく、ゆったりとした気持ちでお花見を楽しむことができるかと思われます。
特に、松の木橋の上から望む風景は、これぞ「かんなみの桜」というような長閑な風景が広がっております。
松の木橋につきましては、お花見の広いスペースはなく、車の往来のございます一般道となりますので、お花見の際には、周囲の交通状況に充分ご注意の上、お花見を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。
畑毛せせらぎ公園
松の木橋と共にかんなみの桜の見どころのメインとなりますのは、畑毛せせらぎ公園周辺になろうかと思われます。
夏場には、蛍も観られる公園となっておりますが、公園付近の土手が広く、河原に降りられます事から、訪れる人はみなさん思い思いに、ゆっくりとした時間を過ごしておりますスポットとなります。
公園周辺にも河津桜は咲いておりますし、河原に降りて対岸の河津桜を眺めるも良し、土手に咲いている黄色い菜の花とピンクの河津桜のコントラストを楽しむも良し、長閑な風景を楽しむことができる公園となっております。
東側土手から見下ろす桜並木
かんなみの桜の大きな特徴としまして、土手の下に河津桜が植えられていて、土手の上を散策しますと、桜並木を見下ろすような目線で楽しむことができるようになっております。
お花見と申しますと、一般的には桜の木の下で、見上げるようにお花見を楽しむというスポットが多くなってしまうかと思われますが、少し高い場所から見下ろすように桜並木を楽しむことができ、本数以上のボリューム感を感じることができるようにもなっております。
また、お天気の良い日には東側からは富士山も望むことができるスポットがいくつかございますので、のんびり散策しながらポイントを探してみてはいかがでしょうか。
のんびり散策したい人にお勧め①北側エリア(新畑毛大橋~駒形橋)
人混みは嫌、人の居ないところでお花見を楽しみたいと思われていらっしゃる方も多いかと思われます。
そのような方には新畑毛大橋から駒形橋にかけての北側エリアがお勧めになろうかと思われます。
かんなみの桜の見どころのメインとなりますのは、松の木橋から畑毛せせらぎ公園にかけてのエリアとなっておりますので、それ以外の場所では、混雑もなく、ゆったりとした気持ちでお花見を楽しむことができるかと思われます。
川に沿って河津桜が植えられておりますので、川沿いの道をお散歩気分で散策しておりますと、ピンクの桜が春を感じさせてくれるものかと思われます。
新畑毛大橋で駐車場に向かって折り返す人がほとんどとなりますので、新畑毛大橋より北側のエリアは、混雑はほぼ無いエリアになろうかと思われます。
のんびり散策したい人にお勧め②南側エリア(松の木橋~榎木橋)
混雑を避けたい人へのお勧めとしましては、新畑毛大橋より北側のエリアだけではございません。
実は南側のエリアも混雑は少なく、のんびりと散策できるようになっております。
松の木橋から榎木橋にかけての土手沿いにも河津桜並木が続き、お花見を楽しむことができるようになっておりますので、ゆっくりと時間をかけて散策を楽しみたいところかと思われます。
かんなみの桜 アクセスと駐車場
かんなみの桜へのアクセスにつきましては、公共交通機関では、伊豆箱根鉄道駿豆線大場駅より伊豆箱根鉄道バスにて約13分、「大橋」バス停もしくは「畑毛温泉入口」バス停下車、徒歩5分ほどとなっております。
静岡県田方郡函南町畑毛
自家用車にてのアクセスにつきましては、東名高速沼津インターより約18㎞、車で20分ほどとなっております。
桜まつり臨時駐車場につきましては、開門時間は9時30分より16時30分までとなり、旅館富士見館さん(静岡県田方郡函南町畑毛226付近)より県道136号線を北へ250mほどの場所となっております(「バス駐車場」という名称でございますが、普通車も駐車できます、普通車500円)。
尚、例年モラロジー道徳教育財団さん(静岡県田方郡函南町畑毛225-2付近)にも臨時駐車場が設けられておりましたが、2024年は利用不可となっておりましたので、ご利用前にご確認の程お願い申し上げます。
終わりに
今回のカタスミ日記は、函南町の柿沢川沿いの河津桜並木の風景をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
とにかく長閑な風景が印象的なかんなみの桜でございますが、お祭りよりものんびりとお花見散策を楽しみたいという方にはお勧めのスポットかと思われます。
また河津桜のお花見スポットとしましては、若干見頃が遅い印象となっておりますので、河津桜を見逃した、という方にもお勧めのスポットになろうかと思われます。
2024.10.03記