この夏訪れたい北海道の絶景スポット 雄大な大自然を見渡す三国峠と北海道遺産タウシュベツ川橋梁 北海道上士幌町
夏と言いますと「北海道」。夏に涼しい北海道に行ってみたいと思っている方もきっと多いはず。北海道の雄大な景色を楽しむことができる国道273号線沿いの外すことはできない絶景スポットを今回はご紹介いたします。見渡す限りに原生林が広がる北海道の国道の最高地点である三国峠。また廃線となってしまった士幌線の遺構タウシュベツ川橋梁も多くの人が魅了されるスポットとなっております。
原生林が広がる雄大な景色を見渡すことのできる三国峠
北海道らしい景色と言われますと、地平線が広がる大地や蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山を思い浮かべたり、宗谷岬やオホーツク海の青い海を思い浮かべる方など様々かと思われますが、日本離れした景色が眼下に広がる三国峠の絶景も外すことはできません。
三国峠には、いったい何があるのか、と言われますと、語弊を恐れずに言いますと、何もありません。何もないからこその手つかずの大自然が眼下に広がります。あるのは一本の道路。
広大な原生林の中を、国道273号線は帯広から紋別まで繋いでおります。
特に、三国峠は標高1,139mと北海道内での国道の最高地点となっております。
三国峠にあるカフェ併設のトイレ完備の駐車場はありますが、その前後には何もなく、携帯電話の電波すら届かない場所もあります。
またガソリンスタンドも周辺にはなく、ガス欠には要注意の区間となってしまいますが、ここでしか観ることのできない絶景が辺りに広がり、感動のドライブ・ツーリングとなること間違いなしだと思われます。
周辺には街や民家もないエリアとなりますので、自然が豊かなのは勿論ですが、エゾシカやキタキツネ、ヒグマの生息地にもなっておりますので、動物の飛び出しには注意しながらドライブ・ツーリングを楽しみたいところです。
アクセスにつきましては、公共交通機関でのアクセスは少々厳しいものがあり、必然的に車やバイクなどでのアクセスとなると思われます。
住所としましては、
北海道河東郡上士幌町三股
と、番地などは設定されておりませんが、紋別もしくは上川方面より国道273号線に入り帯広方面に進みますと、峠に行くことができます。
カフェのある駐車場からも樹海を望むことはできますが、少し進みました緑深橋付近から望む松見大橋の風景は、有名な絶景スポットとなっております。
北海道遺産にも選定されているタウシュベツ川橋梁
原生林の中を走る国道を三国峠から帯広方面に進みますと、糠平ダムにより生まれた人造湖糠平湖があります。
この糠平湖には、北海道遺産にも選定されております旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群の中の代表的な存在として有名なタウシュベツ川橋梁があります。
もともとは士幌線が開通した際に音更川の支流のタウシュベツ川に架けられたアーチ橋でしたが、糠平ダム建設時に橋梁周辺がダム湖の湖底に沈んでしまうことから、士幌線自体は湖を避けるような形で新たな線路を設けたとの事ですが、昭和62年には士幌線全線が廃線となっております。
その様な歴史のタウシュベツ川橋梁ですが、長さが130mの11連アーチで美しい容姿となっておりますが、ダム湖の水かさの増減により、水没と凍結・融解を毎年繰り返すことから損傷も大きく、近年では崩壊寸前とまで言われるようになっておきております。
毎年の雨量やその他条件にもよりますが、6月頃から水に沈みはじめ、8月から9月頃には湖底に沈んでしまうことから、「幻の橋」とも言われております。
国道沿いに車数台が停められるほどの駐車スペースがあり、そこから遊歩道を200mほど進みますと、タウシュベツ展望台があり、遠巻きにタウシュベツ川橋梁を望むことができるようになっております。
どうしても近くで見学したいという場合には、有料のガイドツアーを利用するか、十勝西部森林管理署東大雪支署にて糠平三股林道の通行許可証とゲートの鍵を借りてアクセスしますと間近で観ることもできるようになっております。ただ、周辺はヒグマの生息地域となりますので、十分注意を払った上で見学するようにお願いいたします。
参考情報
今回は、北海道でも日本離れした絶景が広がる三国峠の風景と北海道遺産にも選定されておりますタウシュベツ川橋梁をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
今年は各地で熊の出没のニュースが聞こえてまいりますが、熊除けの鈴を身につけることや、早朝の時間帯は避けるなど、注意しながら観光を楽しんで頂きたいと思われます。
また、コロナウイルス感染拡大状況も予断を許さぬ状況が続いておりますが、密を避け、人との距離を保ちながら、周りを意識しながら、観光を楽しんで頂きますようお願い申し上げます。
使用機材 ： KODAK FZ152